TM 東京23FC vs 東京都国体選抜:観戦レポート

あれからというもの、東京都リーグについてずいぶんと理解してきた。まだまだ詳しいとは言い難い。初心者なりにどんなチームがあって何を目指しているのかというのを分かってきたつもりでいる。都内を転々とする中、東京都リーグで取り分け追っているチームに東京23フットボールクラブというのがある。「フットボールクラブ」と書かないといけないらしいが、ここJでは見やすさ重視でFCと略す。東京23FCは東京都23区からJリーグを目指しているクラブチームのひとつ。監督にFC刈谷で指揮しプレーしたアマラオ氏が就いている。テンポの良いパスサッカーを主な戦術として、攻撃的なサッカーを披露している。現在、東京都リーグ1部で頂点に立っており、今年の全社にも出場を決めている。

今回は平日ナイターで東京23FCと東京都国体選抜が練習試合をするという情報を聞きつけたので、仕事帰りに足を運んでみた。場所は駒沢オリンピック公園の補助競技場。金網に囲まれた人工芝グラウンドで行われた。TMなので選手名は書きません。そもそも東京23FCはビブス着用で試合に臨んでおり、東京国体は背番号をスクランブルしていた。試合形式は30分を2本で行われた。

東京都国体選抜については説明不要かと。文字通り、東京都が国体用に結成している選抜チームだ。関東ブロック予選では栃木県(◯3-0)と神奈川県(◯3-1)に勝利して難なく代表を勝ち取った。10月2日から行われるおいでませ山口国体に出場する。

慎重な1本目

序盤から両者共にそのレベルの高さを披露する。後方でボールを丁寧に回して攻撃を組み立て、前線へ押し上げるというプレーを両者交互に繰り返した。東京国体はサイドの低い位置からゴール前へ向けて、東京23FCはサイドを縦方向にボールを運ぶ。慎重な立ち上がり、両者ボールを回しながらも共に攻撃らしい攻撃は組み立てられない。それでも地力の差か偶々か、主導権は徐々に東京国体に傾いていった。

主導権を定期的に入れ替える中、先にゴールへと近づいたのは東京23FCだった。15分、東京23FCはショートカウンターで右サイドから速攻を組み立てる。右サイド高めの位置へ適度に侵入して中央へ折り返すと、中央で構えていた選手にボールが渡った。しかしこの選手が放ったシュートはGKが問題なく抑えた。

18分、東京国体の最大の決定機が訪れる。左サイドでテンポよくボールを繋いで最後はFWが左サイドから相手守備を抜き去りながらペナルティエリア内へ侵入する。侵入した後はそのまま角度の無い場所からゴール右隅を狙った。慎重且つ大胆に放たれたボールは右ポストを叩いた。これを詰める選手が居なかったあたり、東京国体の連携不足を読みとった。

東京国体は27分に右サイドからゴール前中央へ繋いでシュートで終えるなど、積極的に仕掛けてはみたが、もの足らなかった。

東京23FCは終了間際となる30分にゴール前で素早くボールをさばいて波状攻撃を仕掛けたが、この機会に決定機はなかった。慎重な立ち上がりに始まった1本目は選手も試合も動きが少なく、スコアレスで終える。

2本目は東京23FCが圧倒する

2本目は東京23FCがずいぶんと丁寧にボールを回して始まった。その甲斐もあってか、東京国体は重心を低くせざるをえなくなる。 その後、2本目全体の主導権は東京23FCが掴んだ。

東京国体は攻撃の際、「動かせ!動かせ!」を号令に、ポジションをスクランブルしながらボールを回した。 2分、東京国体はカウンターから速攻を仕掛ける。左サイドで簡単にボールを繋ぎながら攻め上がると、流れのままに放ったシュートはGKの手を経由してゴールラインを割った。

圧倒的にボールを支配していた東京23FCだったが、決定機はなかなか作れない。それでも一度決定機を掴むとそれをものにする。6分、東京23FCは右サイドの低い位置でボールを保持すると、そのまま縦に前進する。素早くボールを回して東京国体の守備を翻弄すると、そのままペナルティエリア内までボールを繋ぎ、流れのままゴール左隅に突き刺した。東京都リーグナンバーワンここにあり。都リーグの他を圧倒する破壊力をここでも見せてくれた。東京23FCが1点を先行する。

先制された東京国体は9分、テンポの良くボールを回してゴール前へ侵入する。2本目、これまでいい場面すら作れなかった決定きでFWが半ば強引に前を向き、苦し紛れにボールを前進させた。ふわりと浮き上がったボールはゴール右を抜けていった。

17分、東京23FCは右サイドの高い位置でボールを保持する。このとき東京国体守備陣の注目は完璧にボール保持者へ向いていた。東京23FCはこの隙を逃さない。右から中央へ素早く送り込まれたボールを後方で構えていたMFが叩き込んだ。東京23FCが2点目となる追加点を奪う。

東京国体も2点のビハインドを負ったまま終えるわけにはいかない。20分、東京国体はまたしても中央突破を仕掛ける。ペナルティエリア右手前を起点として、ポストプレーを織り交ぜながらFWが抜け出した。東京国体はGKと1対1の絶好機を迎えたが、GKが既に詰めており、東京国体に与えられたゴールマウスは非常に狭かった。

破壊力を示した東京23FC、東京国体は随所で力を発揮した

30分2本勝負となった練習試合はこれまで。東京23FCが2本目に2得点を奪って逃げ切った。東京23FCにとって、質の高い相手選手らを前に試合を支配できたのは今後に向けた好材料となったことだろう。東京国体は連携面でまだまだ不十分だったが、局面で相手守備を崩す破壊力は十分に示した。まもなく「おいでませ山口国体」の本番を迎える。日本一となる競争率の中で選ばれたこのチームが全国の舞台でどこまで飛躍するのか非常に楽しみだ。

関連ニュース
関連試合
関連レポート

検索

Twitter

Facebook