藤枝MYFCvs三洋電機洲本:観戦レポート

地域リーグ決勝大会2日目。藤枝会場で行われているグループBは1日目の2試合共にPK戦までもつれ込んだために勝ち点1差に4チームがひしめく状態になっている。今日こそはスッキリ勝って一次ラウンド突破へ近づきたい。4者もれなく同じ考えだった事だろう。
第1試合は藤枝MYFCvs三洋電機洲本。藤枝MYFCは1日目にグルージャ盛岡と対戦して1ー1の同点からPK負け。敗れはしたものの、翌日の朝刊を読む限りは追いついた事をポジティブに捉えている。懸案事項と言えば出場停止のMF納屋の穴埋め。盛岡戦は納屋が退場したあとに中盤が機能停止を起こしたため、対策が急務となっていた。その点については負傷の石井俊也が強行出場。ほか盛岡戦と同じメンバーで臨んだ。
三洋電機洲本は1日目に札大GPと対戦して1ー1の同点。PK戦はGK浅野が3人連続セーブという偉業を成し遂げて勝利している。1日目の試合中は途中まで元気がなかったが、PK勝利で一気に勢いづいている。元々関西リーグを独走する程の実力を秘めているため、怖い存在となっていた。
藤枝の2日目は雨。朝から本降りとなってはいたが、ピッチやプレーに影響が出るほどの降り方ではなかった。

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藤枝MYFC電光石火の2得点

開始早々に試合が動く。動かしたのは藤枝MYFC藤枝MYFCは7分に右CKを得ると、11西山貴永がニアサイドにボールを送った。これに合わせたのはフリーで走りこんでいた4内田和志。内田は完璧なタイミングでクロスに頭を合わせると、ボールはGKが伸ばした手をすり抜けて一直線にゴールへ吸い込まれた。

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続く8分、藤枝MYFCは左サイド後方でFKを得ると西山が再びゴール前へとボールを放り込む。ファーサイドで33須藤大輔が頭で合わせて折り返すと、最後は逆サイドにいた3奈良林寛紀が頭で押し込んだ。

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藤枝MYFCが開始早々のセットプレーから2点を先取。藤枝MYFC、やはり強し。相手の戦意を削ぐには十分な展開だった。
その後も藤枝MYFCが試合の主導権を握って攻め続ける。藤枝MYFCは守備の組織を崩さなかった昨日とはうって変わって、サイドバックを始め後方の選手がどんどん攻撃に参加していった。なるほど、初戦はあくまで慎重だったというのか。今年行われた南アW杯の日本代表も1試合目と2試合目で同じ事をしていたな。

三洋電機洲本、まずは1点

軽くひねられるように失点を重ねてしまった三洋電機洲本。試合に入り切らないうちに入れられてしまう辺りが藤枝MYFCの強さであれば、三洋電機洲本の弱さだった。しかし本大会の三洋電機洲本は一味違う。1日目は先制された後にきちんと追いついているのだ。この後、藤枝会場にいた観客は憎いほどに強かったという今年序盤の三洋電機洲本の本気を目の当たりにする事となるのだが、誰がこの後の展開を予想出来ただろうか。
三洋電機洲本は攻撃的な藤枝MYFCが留守にしがちにしていたサイドバックの裏を効果的に使い始める。追加点を狙いにきている藤枝MYFCに対して、三洋電機洲本はカウンターから藤枝ゴールを襲い続けた。
そして25分、三洋電機洲本のカウンターが実る。三洋電機洲本は14梅川毅士が中盤でボールを奪うと、そのままゴール前へ運び、カウンターのチャンスを作る。梅川は右サイドから最終ラインの裏へと走りこんでいた6村山歩夢にボールを送ると、村山は簡単にそれをネットに突き刺した。

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藤枝MYFCの追加点に期待が高まる会場の雰囲気を壊すが如く、三洋電機洲本がまずは1点を返した。藤枝MYFCは間もなく攻撃の手を休めて1日目同様に保守的な戦術を選んだ。

勢い増す三洋電機洲本

後半にはいると三洋電機洲本の勢いが更に増す。対戦相手である藤枝MYFCが引いているからどうだというのは三洋電機洲本には全く関係ないようだ。我が道を貫くその姿勢は企業チームらしさであり、清々しい。
後半18分、三洋電機洲本はペナルティエリア右手前でFKのチャンスを得る。13友定晃大が蹴り込んだボールは3太田晃一の頭を経由して逆サイドに流れる。流れた先にいたのは森田郁也。森田は足元でそれを捉えると、丁寧にゴールへと放り込んだ。三洋電機洲本がついに2点差を追いつく。

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止まらない三洋電機洲本。後半23分には途中出場の13稲垣侑也が遠目からミドルシュートを放つ。これはGKの正面を捉えてしまったが、GKが弾いた所を三洋電機洲本は逃さなかった。こぼれ球に詰めていたのはこちらも途中出場の9徳井啓介。シュートを打つ。きちんと詰める。三洋電機洲本は特別な事を何もしていない。基本にただ忠実だっただけだ。三洋電機洲本がついに2点差を逆転した。

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藤枝終戦宣言

雨脚が強くなった事もあったかもしれない。3点目が入った事でメインスタンドにいた観客がぞろぞろと帰り始めた。試合中に観客が帰り始めるのはよくあることが、観客数が元々少ないために非常に目立った。帰った観客に対して、なんて気が短いのだろうと思わなくはない。しかしながら今回ばかりは帰宅した地元の方に同情せざるをえない。
藤枝MYFCは完全に足が止まっていた。1点差を追いつかれても、とりわけ大きく動くわけではなかった。逆転は迎えるべくして迎えたといえる。追いつかれても、逆転されても、運動量が増すのは勢いづく三洋電機洲本の選手のみ。藤枝MYFCはFWサントス・アランが精力的にドリブルを仕掛けていったが、いくら昨日の試合で同点弾を決めたアランとは言え、彼一人では何も変わらなかった。

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三洋電機ゴールラッシュ

後半36分、三洋電機洲本は相手最終ラインにボールを放り込むと、相手選手のクリアミスを誘う。これを拾った9徳井啓介はゴール前までそれを運び、きちんとゴールへ収めた。

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後半40分、三洋電機洲本は右後方から10井上裕介が中央へボールを送る。送られたボールは中央で9徳井啓介が相手守備ともつれる様にファーサイドへ逃がした。ファーサイドにいたのは4森川祐輝。森川は余裕をもってボールを持ち込むと、きちんとゴールネットを揺らした。

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藤枝MYFCが何点差を付けるかという見方をされていた試合は、終わってみれば5ー2で三洋電機洲本が勝利。藤枝MYFCはホームで一次ラウンド突破どころか、2日目にして敗退が決まってしまった。これが地域決勝の恐ろしさ。三洋電機洲本は第2試合の結果もふまえてグループB単独首位に立った。

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