三洋電機洲本vs札大GP:観戦レポート

地域リーグ決勝大会一次ラウンド1日目第2試合は関西代表の三洋電機洲本と北海道代表の札大GPが対戦した。おそらく本大会出場12チームで唯2つ声出しのサポーターが居ないチームの対戦となった。2468人が詰めかけていた藤枝会場も気がつけば約1割にまで減っており(それでも観客236人は十分な注目度)、かなり静かな状態で試合が開始された。

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札大GPに主導権

試合は札大GPがペースを掴んだ。札大GPは徹底して一番高い位置の選手にボールを預ける。先頭に当てて、少ない手数で切り崩そうと試みた。
39分、札大GPは中央から左へ展開する様に仕掛けて最後は20畠山直人がフリーでゴール右隅を狙う。GK浅野も見送った完璧なタイミングのシュートだったが、ボールはわずかに右へそれていった。

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三洋電機洲本は奪ってからサイドの高い位置へとボールを運んで決定機の演出を試みる。ところが札大GPの安定した守備の前に思うような攻撃が仕掛けられなかった。
低調な状態で前半は終了。前半で放ったシュートは三洋電機洲本が1本で、札大GPが3本。初戦独特の硬さも手伝っていたのかもしれない。第1試合が派手に締めくくられただけに、ややもの足らない試合展開になってしまった。

しぶとく攻め続けた札大GPが先制

後半も札大GPが仕掛けて三洋電機洲本が応じる流れで進む。しかしながら真剣勝負にしてはどこか一つ詰めが甘い。後半も、そんな前半からの流れをくんでいたが、徐々に両者共にゴールが近づいてきた。
後半27分、先にゴールをこじ開けたのは札大GPだった。札大GPはショートカウンターから2田中陸翔が右サイドの突破に成功する。ゴール前でも最終ラインの突破に成功しており、状況は3対1。田中はそのボールを中央へ送ると、最後は20畠山直人が落ち着いて流し込んだ。ようやくスコアが動いた。札大GPが先制に成功する。

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三洋電機洲本も負けじと同点

試合が動いた。先制点を境にようやく三洋電機洲本にも戦闘体制としてのスイッチが入ることになる。大学チームである札大GPに対して三洋電機洲本は大卒の選手が多い。一回り若いチームにそのまま敗れてしまうわけにはいかなかった。
5分後の後半32分、三洋電機洲本は13稲垣優也が左から上げたクロスを札大GPが一度跳ね返す。ところが札大GPにとって、ボールがこぼれたところが悪かった。こぼしたところがまずかった。ワンプレーで経験値の差が歴然と現れることになる。こぼれた先にいたのは三洋電機洲本の4森川祐輝。森川はこのこぼれ球を拾うと、右足で直接ボールを捉えてゴールへと叩き込んだ。

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見事なボレーシュートを決めた三洋電機洲本が同点に追いついた。

天国から地獄

歓喜から一転して振り出しに戻された札大GP。まだ同点と落ち着けばいいものの、さすが若いチームとあって動揺を隠しきれなかった。それが顕著に現れたのが同点から1分後のプレー。接触プレーに対する判定に思わず意義を唱えてしまった選手が2枚目の警告を受けて退場してしまった。それは監督兼選手の池内友彦だった。この場合は若さではなく、おそらく元Jリーガー特有の癖みたいなものだろう。ともあれ、一番やってはいけない選手が一番やってはいけないことをしてしまった。
気がつけば試合は三洋電機洲本がペースを握ったまま放さない。ロスタイムのラストプレーでは右サイドから決定的なシュートを立て続けにお見舞いするが、札大GPの守備陣が体をはって防ぎ切った。このプレーで後半が終了。グループBは2戦共にPK戦へ移行する事になった。

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3本で決まったPK戦!三洋電機洲本が勝利

理論上可能なのは知っているが、なかなか目撃することがない、非常に珍しいものをPK戦で目撃することになった。それはPK戦のスコア3対0。しかも3本目で決着がつく早業だ。それを成し遂げたのは三洋電機洲本。三洋電機洲本は3人のキッカーがきっちりとゴールネットを揺らしたのに対してGK浅野裕也が3連続セーブを達成した。札大GPのキックも全て枠内シュートだっただけにGK浅野の安定感が際立った。PK戦の得失点差も考慮される本大会においてこのPK戦3点差勝利は鍵になってくるかもしれない。

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