横河武蔵野FCvsV・ファーレン長崎:観戦レポート

上位進出を賭けた一戦

水曜にJリーグの一部の試合が再開し、この週末にはいよいよJ1もJ2も軒並み再開することになった。一時的にJFLに居所を得ていたJリーグのサポーターが我が愛するチームのサポートに行ったからか、会場の西が丘サッカー場は普段のJFLらしい雰囲気を取り戻していた。本日の対戦カードは「横河武蔵野FCvsV・ファーレン長崎」。両チームは勝ち点2差で7位と8位に並び、V・ファーレン長崎は勝てば横河武蔵野FCと順位を入れ替えることが可能となる。日が傾くと昼間の蒸し暑さが沈静化され、程よい風が心地よい気候となったところで上位進出を賭けた決戦の火蓋が切って落とされた。

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先手を打った横河武蔵野FC、流れをつかんだV・ファーレン長崎

V・ファーレン長崎のキックオフで試合が開始されると、まずは横河武蔵野FCがエンジンをかける。横河武蔵野FCはキックオフされたボールを素早くかっさらうと、一気にV・ファーレン長崎ゴールへと迫った。最終的に村山浩史が遠目からシュートを放ったが、これはDFに弾かれてCKへ。ホームの横河武蔵野FCが開始から積極的にゴールを狙っていった。

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横河武蔵野FCの奇襲で若干の動揺を見せたV・ファーレン長崎だったが、しばらくしてボールを支配したのはV・ファーレン長崎だった。23分には左サイドで十分に溜め作ってからから右サイドへと素早く展開すると、右サイドの空いたスペースに走りこんだSB杉山拓也はこれを受けて一気にゴールへと向かう。唯一間に合っていた相手DFを振り切ってグラウンダー性のシュートを放った。ボールは一直線にゴール右隅を捉えたが、GK飯塚渉がしっかりと反応してそれをキャッチしてみせた。

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進化したV・ファーレン長崎のサッカー

V・ファーレン長崎を見たのは昨年の最終節鳥取戦が最後だったが、スピード感あふれる攻撃は相変わらず見ていて気持ちがよかった。また、ロングフィードの精度が非常に高いのも特徴だ。サイドのどのポイントを起点にしてもいいクロスが上げられていたし、サイドチェンジからチャンスを作るシーンも多かった。ここまでは私が知っている限りのV・ファーレン長崎だ。
進化したと感じた点は試合の主導権を握れるようになったことにある。具体的にいうと、攻撃に厚みが出たことで2次攻撃が常に狙えていた点だ。V・ファーレン長崎はたとえチャンスを逃しても簡単にカウンター返しを受けなかった。横河武蔵野FCを常に彼らの陣地に押し込む事に成功し、この日はほぼすべての時間帯でV・ファーレン長崎がボールを支配していた。

後半もずっとV・ファーレン長崎のターン

美しい夕日に包まれ、空が闇へと変化し始めた後半戦。後半に入れば横河武蔵野FCも勝負をしかけてくるだろう。そう思っていたが、結果を先に言うと横河武蔵野FCが前線を厚くしてゴールに迫って行ったのは後半ロスタイムまでお預けとなった。それまではV・ファーレン長崎が完全に主導権を握る。
後半15分にはカウンターからチャンスを作る。有光亮太がドリブルで中央を駆け上がると、PA前で右サイドに走りこんでいた熊谷智哉へボールを預ける。熊谷はそのままクロスを上げると思われたが、GK飯塚がやや出ていたのをよく見てゴール左隅を狙ってミドルシュートを放つ。意表を突いたシュートはいい軌道をとったが、わずかにゴールを外れてしまった。
後半分には左サイドでSB井筒和之がボールをキープして溜めを作ると、中央からボールをもらいに来た途中出場のFW福嶋洋にボールを預ける。福嶋はフリーでこれを受けると、狙い澄ましたミドルシュートを放つ。完全に枠を捉えたが、ここはGK飯塚に弾かれてしまった。

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そしてロスタイム。この日で一番試合が動きを見せた時間帯となった。いよいよ横河武蔵野FCが攻勢を見せる。ところが横河武蔵野FCの波状攻撃で輝きを放ったのはV・ファーレン長崎のGK近藤健一だった。GK近藤が好セーブを連発する。冨岡大吾の強烈なミドルシュートは素晴らしい反応で弾きだし、CKのピンチは相手選手と交錯しながらも確実に処理をしていった。

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いいチャンス、素晴らしいシュートを放ち続けた両者だったが、終わってみればスコアレスドロー。両攻撃陣以上にゴールキーパーがいい仕事をした試合となった。

V・ファーレン長崎がもっと怖いチームになるために

V・ファーレン長崎は確実に進化を見せている。横河武蔵野FCを相手にしても決して負けてはいなかった。もうワンステップ、上位の常連チームとなるにはあとひとつの攻撃のバリエーションがほしい。例えば相手が引いている時に簡単にクロスを上げず、サイドからゴール付近まで深くえぐってみてはどうだろう。そうでなくとも、オプションとしてもっとゴールに近い位置で攻撃の起点が作れるようになるとV・ファーレン長崎の攻撃に怖さが生まれることになる。
私が次にV・ファーレン長崎に出会えるのはいつになるのだろう。進化し続けるV・ファーレン長崎が次に見るときにどんな変化を遂げているのかとても楽しみだ。

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