FC町田ゼルビアvsジェフリザーブズ:観戦レポート

異変だらけのジェフリザーブズ

 私の住まいの都合上、JFLの会場の中でも行きやすいジェフリザーブズの試合はよく見せてもらっている。ひょっとしたら私が贔屓にしているJ2の某チームの試合と同じぐらい見ているかもしれない。そのため、私はジェフリザーブズの強さはよく理解しているつもりでいる。そう前置きした上で言う。今日のジェフリザーブズは明らかに様子がおかしかった。金沢亮がいないからかと最初は漠然と考えていたがその仮説はすぐに否定された。

ここからJリーグ-町田-ジェフ

 まずは単なミスを繰り返す。パスミスでリズムを崩したり、相手にボールを渡してしまったりとらしくない。次に簡単にボールを奪われる。FC町田ゼルビアの積極的なプレッシャーにあっさりとボールを奪われてピンチを招く場面も見られた。そしてすぐにボールを奪われるのでキープすることが出来ず、攻撃を組み立てられない。

 極めつけは積極的に攻めあがらなかったことだ。特に前半は守備のブロックを不揃いに形成したまま、マイボールにしても前線に放り込むのみで、点を取りに行く気すらなさそうだった。そして交代を告げられてゆっくり下がっていく選手。明らかに引き分け狙いだ。アウェーとはいえ、ジェフリザーブズほどのチームが下位のチームに対して「負けない戦術」を取ったのは何故なのか。さっぱり分からなかったし、何より退屈だった。

FC町田ゼルビア 0-0 ジェフリザーブズ

FC町田ゼルビアvsジェフリザーブズ:スタメン
FC町田ゼルビアvsジェフリザーブズ:前半終了
FC町田ゼルビアvsジェフリザーブズ:試合終了

町田市を襲った異様な暑さ

 試合終了が告げられたとき、全ての謎が解けた。青と白の選手は一斉に横になって芝と一体化する。あぁ、なるほど。忘れていたが、この日は異常に暑かった。直射日光は照りつけるどころか大地の鉄板で人間バーベキューでもされているかのように突き刺し、その上風がないので日なたは灼熱地獄と化していた。2000円払って日陰にいた私には分からぬ悩みだ。そういえば、試合前にスタジアムを一周しただけで異様に火照ったっけ。鈍すぎる。だからモテないんだ。
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タフになっていたFC町田ゼルビア、あとは得点力。

 その謎が解けたとき、FC町田ゼルビアの凄さを知ったことになる。FC町田ゼルビアの選手は最初から最後までタフにボールを追って、ゴールを貪欲に狙っていった。ルーズボールにはしっかりと詰め、相手にボールが渡ればすかさずプレッシャーをかける。隙があればロングシュートも放ち、こぼれ球を狙う。試合中は以前観戦した流通経済大学戦と比べてよく動けるようになったと、ただただ感心していただけだった。しかし振り返れば振り返るほどタフに戦ったFC町田ゼルビアの選手達に感心する要素が増え、全く機能しなかったともいえるジェフリザーブズとのコントラストがFC町田ゼルビアのタフさを強烈に裏付ける。
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 それでもFC町田ゼルビアは勝てなかった。終盤にかけて幾度もチャンスを作りながら一度もゴールを決めることなく終えてしまった。もちろん、ジェフリザーブズはパワーダウンしたとはいえ元々守備的なチーム。FC町田ゼルビアがゴールを決められなかったというよりも、狙い通り1点も許さなかったジェフリザーブズを褒めるべきかもしれない。しかし「しかたがない」で済ます問題でないのは1点以上取れないという最近の戦績が物語っているとおりである。解決策はいくつかある。シュート決定力のある選手の獲得という横着も選択肢の一つだし、確固たる得点パターンを修得するにもいくつか手段はあるはずだ。ここは選手一人一人の気持ちで何とかなる問題ではない。チーム、特に監督の腕の見せ所だ。
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全国仕様へ、着々。

 この試合をもって3試合連続引き分けで7戦負けなし。今期序盤の戦いを思えば上々の出来だとは思うが、選手達は納得していないらしい。試合後、スタジアムDJのインタビューに応じた柳崎祥兵選手は引き分けという結果をマイクを通してお辞儀を加えて謝罪した。ホームの試合に駆けつけてくれた皆さんに申し訳ないと。FC町田ゼルビアは「ファンのため」というありきたりながらも、大切なモチベーションを真摯に獲得したことでより一層勝利に飢えたチームになっていた。42万人都市にあるこのチームの明るい未来に期待だ。
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