地域リーグ決勝大会グループAプレビュー!

決勝大会を勝ち抜くために必要なこと

 Jリーグ参入を目指すチームが増える中で決勝大会における競争の激化はどんどん進んでいます。そのなかで以前はある程度戦力を整えれば勝ち抜ける大会ではありましたが、現在は戦力に依存するだけでは勝てなくなっています。そこで重要になってくるのが試合を支配するする力を備えること、すなわち試合巧者であることです。得点をするべき時間帯にしっかり得点を取れる決定力と、守るべき時間帯に守りきれる守備力を備えることが必要になります。決勝大会を勝ち抜けるかどうかは試合を支配(≠ポゼッション)できるかどうかで9割が決まるといえます。

 もうひとつ重要になってくるのが選手層です。3日間で3試合をこなさなければいけない上にそれを連続で2セット勝ち抜かなくてはいけません。3試合を全力で戦えるチーム力が必要となります。ただし、今年は一次ラウンドから決勝ラウンドまで2週間空いているため、3日間戦える戦力さえ整っていれば十分と思われます。

 では、基礎知識編から時間が空いてしまいましたが、グループごとにチーム紹介形式でプレビューをしていきます。

※注意事項※
・評価は主観的なものです。すべてのチームについて満遍なく見てきたわけではないので偏りがあることがあります。
・評価は「S・・優勝候補」「A・・昇格候補」「B・・対抗となるチーム」「C・・ダークホース」と分けています。「+、ー」については例えばA+であれば「限りなくAだけどA以上」B-であれば「限りなくBだけどB以下」のように読んでください。
・繰り返しますが評価はあくまでも主観であり、私の意見です。違う意見をお持ちの方はコメントにその旨を残していただけると嬉しいです。参考にさせていただきます。
・チームの細かなスタイルなどについてはチームのスカウトに当たることを懸念して、あえて記述しません。ブログ内検索から過去の観戦レポートなどを参照していただけると幸いです。

グループA

 グループAは力の差がある平均的なグループとなった。構図としてはY.S.C.C.が優勝候補になり、それを地元東北のグルージャ盛岡が追う形となるだろう。3日目の第一試合「グルージャ盛岡vsY.S.C.C.」が1位決定戦となりそうだ。初出場となる札大GPとNTN岡山がどこまでくらいつけるかも注目だ。

グループA日程
11/21 11:00 グルージャ盛岡 vs 札大GP
11/21 13:15 NTN岡山 vs Y.S.C.C.
11/22 11:00 グルージャ盛岡 vs NTN岡山
11/22 13:15 札大GP vs Y.S.C.C.
11/23 11:00 グルージャ盛岡 vs Y.S.C.C.
11/23 13:15 札大GP vs NTN岡山

グルージャ盛岡(東北1位)

評価・・[A]

 岩手県盛岡市からJリーグを目指して活動しているクラブチーム。東北リーグでは1部昇格初年の福島ユナイテッドFCとシーズン最終節まで優勝争いをし、得失点差でかろうじて優勝を果たした。

 グルージャ盛岡は今年で4年連続の出場となり、決勝大会の常連と化してきた。しかし東北リーグには前述の福島ユナイテッドFCNECトーキンFCをはじめ、FC秋田カンビアーレなど伸び白のあるチームが控えている。今年のJFL昇格を逃すと来期以降はもっと苦しい思いをしなくてはならなくなる。

 グルージャ盛岡には元Jリーガーも所属しており、JFL昇格には十分な戦力が整っている。加えて主力の加藤浩史や東山裕太らは同チームで長く戦っているため、チームとして非常に成熟している。守備的なチームだが勝負どころで得点できる決定力を持ち合わせており、福島Uと得失点差勝負になったシーズン最終節には、3位のNECトーキンFCを相手に10本のシュートで7点をたたき出した。

 最後の公式戦が9月20日天皇杯第1回戦の明治大学戦になり期間が開いているのが唯一の不安材料となる。しかし本来の力を発揮すればJFL昇格は難しい課題ではない。

Y.S.C.C.(関東1位)

評価・・[S]

 Y.S.C.C.とは横浜スポーツ&カルチャークラブの略。神奈川県横浜市にある総合型地域スポーツクラブであり、JFLを最終目標にしている。横浜フリューゲルスの前身である全日空横浜クラブのOBが設立したクラブだが、横浜フリューゲルスとも横浜FCとも関係はない。

 関東サッカーリーグでは日立栃木ウーヴァSCに独走を許していたが、最終節でその日立栃木ウーヴァSCに勝利して逆転で優勝を決めた。また全社では関西2位のAS.ラランジャ京都と東北2位の福島ユナイテッドFCを難なく退けている。

 所属する選手は殆どが大学を卒業した選手となる。足元が上手な選手がそろっており、戦術も一貫して遂行できる成熟されたチームとなる。要所で得点できる決定力は既に地域リーグのレベルを超えている。

札大GP(北海道1位)

評価・・[C]

 札大GPは札幌大学サッカー部の社会人チームとして設立された。元コンサドーレ札幌の池内知彦がプレーイングマネジャーとしてチームを率いている。初参戦となった今年は、北海道リーグで無類の強さを発揮していたノルブリッツ北海道を押しのけて優勝している。ちなみにGPとは「GOAL PLUNDERERS(=ゴールを奪うもの)」の略。

 チームとしてはまだ未熟だが、今年は北海道選抜として国体に参加し、全社の出場も果たした。国体では運悪く初戦でJFLのソニー仙台FCで構成される宮城県選抜に当たって2?0で敗れたが、全社では初戦で吉備国際工華に勝つと2回戦でツエーゲン金沢とは80分を戦ってスコアレスで引き分けた。ツエーゲン金沢には延長戦で敗れたものの決勝大会で十分に通用する洗練された守備を見せた。一方で得点力に不安が残るが、若いチームだけにどこまで実力を上げているかは未知数と言える。守備を武器にダークホースとしてグループリーグを突破することも考えうる。

NTN岡山(中国3位)

評価・・[B]

 NTN岡山はベアリング製造会社であるNTNの岡山営業所のサッカー部。中国サッカーリーグに昇格した昨年に引き続き2年連続で3位となったが、優勝した佐川急便中国SCの出場辞退により繰上げで初参戦となった。

 今年の中国リーグでは変則日程で序盤に多くの試合を消化したこともあって、しばらく首位を独走した。日程が均一になったところで佐川急便中国SCに首位を明け渡したが佐川急便中国SCとの2強体制を貫いていた。しかし終盤にレノファ山口FCの猛追にあって3位へ転落した。

 NTN岡山については個人的に観戦履歴がないので何とも言えないが、ファジアーノ岡山の流れから3年連続で決勝ラウンド進出を果たしている中国地域を勝ち抜いてきただけに侮れない存在となる。

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