第49回全国自衛隊サッカー大会:観戦レポート〜サッカーの素の面白さを求めて

自衛隊サッカー大会に感じている魅力とは

自衛隊サッカー大会を観戦する数日前の話だが、テンションが上がっていた私は、知り合いの大学生へ誘いの連絡を入れようと試みた。しかしLINEの画面を開いていざ文字を打ち込もうとした時、指が止まった。Jリーグを好んで観る彼らに自衛隊サッカー大会の何を「面白い」として誘えばいいのだろう。日本代表の選手がいるわけでもない、JリーグのOBがいるわけでもない。まして興業的なものでもないので、スタジアムグルメも無ければ派手な催し物があるわけでもない。JFLや明治安田J3、関東リーグくらいならば一つや二つのフックとなる情報があるわけだが、いざ指を動かそうとすると、彼らに響かせられるようなうまい表現が出来なかった。

1週間ぶっ通しで試合をやってもパフォーマンスが落ちない。マーカスという絶対王者が・・マッチアップが・・ひたむきさが・・嗚呼、1つずつ列挙していかなければ伝えられないのがもどかしい。

自衛隊サッカー大会にはスポーツの素となる「勝利へのひたむきさ」「どろくささ」「一生懸命」という抽象的でありながら人を引きつける最も重要な要素が凝縮されている。さらに、その凝縮されたモノを強靭な心身で体現している。本大会の魅力を端的に伝えるとすれば安易に使い古された挙句に薄っぺらくなってしまったそれらの言葉を並べるしかない。表現としてはこれで十分なのかもしれないが、彼らを動かすには不十分だ。

自衛隊サッカー大会に感じている魅力ってなんなんだろう。その答えを探しに、決勝の舞台となる味の素フィールド西が丘に訪れた。

3位決定戦、陸上自衛隊習志野駐屯地vs海上自衛隊厚木基地なかよしFC

3位決定戦は陸自習志野と厚木基地なかよしが対戦した。3位決定戦といえばオマケみたいな扱いかもしれないが、次回大会の出場権がかかっている真剣勝負だ。両者ともに準決勝では後手に回る戦い方をしたが、その両者がいかに前に出てくるかがひとつ勝負のポイントとなる。

蓋を開けてみるとなかよしが主に主導権を握り、陸自習志野のゴールに迫る構図となった。しかし決定的な場面をほとんど作れずに前後半の90分を終える。結果的になかよしが延長戦の得点で3位を勝ち取った。見ている方ですら疲れるような暑さでの試合だったが、1週間で5試合行われた最後の試合の最後の最後まで衰えなかったのは流石だ。

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