J3リーグ誕生の傍らで〜JFL事務局長インタビュー第2回

JFL事務局長インタビュー第1回はこちら

2ステージ制や「2つのピラミッドの話」など興味深い話が出てきましたが、次にお伺いしたいこととしては、JFLとJ3の今後の展開予想にも関わってくる部分にもなりますが、現在14クラブ在籍するJFLの中で、すでにJ3参入を希望しているクラブもあり、さらには将来的にそちらへの移転を考えているクラブもあります。さらに2015年からチーム数も増やす方向で話を進めていると伺っていますが、それを含めて今後のJFLのあり方、さらには2013年末のような再編とも言えるような動きが再びあり得るのか? そしてJ3に関してのお話などもお聞かせください。

加藤氏

日本フットボールリーグ事務局長の加藤桂三氏

加藤まずさ、これから先のJFLは16チームでやりたいと思っているし、来年度からそうする形になるんだけど、J3はこれから先も増やして行くみたいだよね。今はJリーグU22選抜を入れて12チームでしょ?

まあ、なんでJ3リーグを作ったのかっていう理由の一つには、将来的に100ぐらいのクラブを日本で作りましょうっていう川淵(三郎)さんの理念というか、いわゆる(Jリーグ)100年構想があったことが大きなきっかけになっているんだよね。その中で昨年まではJ1リーグが18、J2リーグが22で40クラブ、JFLが18で、いわゆる全国リーグという形で戦っているクラブは58だった。でもさ、これじゃ100に全然届かないじゃない? だったら、その下にある地域リーグ、各都道府県リーグで活動しているクラブでも、(100年構想の)理念に基づいてやっているのであれば、その一つに数えていいんじゃないか? という声が協会の中でも大きくなって来たんだ。でもそれに対してね、『やっぱり地域であろうと、しっかりとしたクラブ経営というか、運営していくための資金的な部分もしっかりしていないと難しいよ』という意見も出てきたから、JFLとも違うし、J2よりももう少しやりやすい(運営しやすい)場所を作らないといけないのかねっていう話が出て来ていたんですよ。

そうこう話が進む中で、うち(JFL)をもっと増やして行こうという方向性に向かいそうな時期もあるのね。今のJ2よりもチーム数を増やす形をとり、JFLの中で一部、二部構成にしようとか、東西に分けてチーム数を増やそうなんて案もあったけど、結局うちを増やすことだってそれなりに問題があるから、だったらJ3リーグを作るか? みたいな話になって行った。そしてJ3だけど、今のところはどんどん増やしてく傾向にあるみたいだけど、J2のときは22でストップしたけど、J3はいくつでストップするかは今の時点で何も決まってないし、増えて行けばリーグを地区制にして分割する案も出てるよね。たださ、時間的にそうなるには、あと20年ぐらいかかるんじゃないかな? とも思ってる。そうなるにはさ、まずJ3自体が20クラブにならないと先が見えてこないしね。僕の個人的な考え方なんだけど、(20クラブを超えるには)10年ぐらいじゃちょっと難しいんじゃないかな? とも思ったりもするし、それと同時にこれぐらい時間をかけてやった方がしっかりとしたリーグ(そしてクラブ)になると思うんだよね。で、実際に今、47都道府県で全国リーグで戦っているクラブががない都道府県っていうのは6つだけになってるよね(注:2014年7月時点での話です)

そうですね。青森県も入りましたしね。

加藤島根でしょ、高知、福井、三重で、関西が奈良と和歌山。この6つなんですよ。(※奈良クラブが2014年の全国地域リーグ決勝大会で優勝し、JFL昇格を決めたことにより、2015年現在では残りは5県となった)で、ご存知の通りこれらの場所にはまずはJFLに入って、いずれJリーグへ行きたいっていうクラブが全部あるよね。そして今、どのクラブも各地域のトップリーグでやっているから、どこも全国地域リーグ決勝大会に挑戦してくる感じになるだろうからさ(※サウルコス福井松江シティFC高知UトラスターFC奈良クラブFC鈴鹿ランポーレが2014年度の全国地域リーグ決勝大会に出場している)。まあ最終的には、浦安SCなんかが強いとか言われているけど、こういう地域のチームが入ってくるようだと、またリーグの方は面白くなるよね。

それとさ、うち(JFL)の再編っていうのは当面ないと思ってるんだ。J3に上がってく(チームの)スピードがどのくらいになるかはわからないけど、今のところJ3の方は2つずつ条件が整えば増やしていきましょうっていうスタンスになっているけどさ、その条件をクリアするには当然100年構想のクラブになる必要性があるし、J3ライセンスも取得した上で、JFL4位以内にまず入らないといけない。さらにそれが複数あったら、上位2チームだけになるってことだから、とりあえず1シーズンで多くても2つずつしか増えて行かない。そしてうちも2015年からは2つ増やして16チームでやるから、2014年に降格するチームはナシなんだけど、そのあとはこれまで通りに2つは必ず入れ替えをしていくことになる。まあ、上がって行くチームも1つか2つは出てくるかも知れないから、これまでのJFLと同じで、落ちない(降格しないチームが出る)年もあるかもしれないし、残念ながら落ちちゃう年もあるかもしれない。まあ今の力関係を見てみるとさ、ざっくりとだけど浦安だとかVONDS市原の関東勢に、関西のFC大阪とか奈良クラブ、そして福井とかガンジュとかが有力候補なのかな? まあこれらのチームが昇格争いの中心になるだろうし、さっきも言った6都道府県のチーム辺りが絡んできそうだよね。そこから考えても、これらのチームは全部が今年上がってくるのは無理だけど、いずれ近いうちに全部JFLに上がってくるだろうね。でもさ、今のJFLの中にいるチームからもJ3やその先を目指しているクラブはあるし、今は「グレー(どっちつかず)」だけど、この先に「やっぱりJ(J3)に行きます」と表明してくるチームもあると思うんだよね。だからこそ、やっぱり簡単にJ3に行けるとは思えないし、ある程度のクラブ数に到達するには、どのくらいの時間がかかるのかわかんないけど、僕がこれまで見て来た経験から言って、それなりに時間はかかるかな?って思っているんだ。

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