藤枝MYFC vs 佐川印刷SC:観戦レポート

日本フットボールリーグ第4節。青春18きっぷ最後の1枚を消化すべく、「元祖サッカーのまち藤枝」に訪れた。藤枝MYFCにとって2年目のJFL。スタートダッシュに失敗した昨季と比べて今年は既に1勝をあげており、成績を見る限りは昨年ほどの失速感はない。佐川印刷SCもここまで1勝1分1敗と調子が良いとも悪いとも言えないが果たして。会場は藤枝総合公園サッカー場。試合前は小雨が降っており、春と言うには少し寒い気候となっていた。
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決め手を欠きつつ、カウンターで何とか

序盤はやや不安定な展開となった。両チームとも手探りな感じがにじみ出ており、迷いや判断ミスから攻撃側が後手に回る。ふわふわとした中で両チームともカウンターやセットプレーでチャンスを作った。前半12分、佐川印刷SCは右サイド高い位置でFW19上田祐輔がポストになり、落としたボールをMF18宇佐美潤がシュートしたが、サイドネットを叩く。
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前半17分、藤枝MYFCはカウンターから抜け出したFW11西山貴永がペナルティエリア直前で倒されフリーキックを獲得する。前半18分、藤枝MYFCはこのフリーキックをMF10ケルロンが直接狙ったが、シュートは左にわずか外れた。
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互いにチーム内でも意図が噛み合わないまま時間が経過して行く。チームとして上手く機能しない中で個性が際立った。例えば佐川印刷SCは長身のFW19上田祐輔がよく前線のポストとなって藤枝MYFCのDFの注意を集めたり、藤枝MYFCはFW11西山貴永がよく走ってボールを引き出したり。それはそれで見所ではあったのだが・・前半はふわふわとしたままスコアレスで終えた。
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ようやく実った藤枝MYFCの攻撃

後半戦は修正の余地ありで迎えることになった。ハーフタイムでどれだけ詳細を詰められたかが試されるわけだ。そしてこの状況で藤枝MYFCはしっかりと成果を上げた。後半2分、藤枝MYFCはFW11西山貴永が左サイドからえぐり、マイナスに放り込んだボールのこぼれ球をMF10ケルロンが詰める。前半から効いていたFW11西山貴永のドリブルを起点にMF10ケルロンが少しポジションを意識しただけでスコアが動いた。
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後半5分、藤枝MYFCはFW11西山貴永との連携からMF10ケルロンがペナルティエリアでシュートを放ったけど右ポストを叩く。藤枝MYFCが勢いに乗った。
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攻めきれない佐川印刷SC

ビハインドを負った佐川印刷SCは後半8分、左サイドからのクロスがファーまでながれて、最後はフリーのMF8大槻紘士がシュートしたが、藤枝MYFCのGK31柴田大地に好セーブされた。佐川印刷SCは後半9分にFW19上田祐輔に替えてMF15佐藤和馬を投入する。明確なターゲットを消してみたものの、大きな効果は見られなかった。
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後半はこのまま佐川印刷SCのペースで進むが、攻め手を欠いた点と藤枝MYFCの守備陣が体をはってよく防いでいたいた点が肝となり停滞してしまった。後半38分、佐川印刷SCは右サイドからMF15佐藤和馬らが立て続けにシュートをはなったが、全てGK31柴田大地に防がれる。体をはったプレーにスタンドはまるでゴールしたかの盛り上がりとなった。
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未完の藤枝MYFC、守り切っての勝利

試合は藤枝MYFCが1-0で逃げ切った。藤枝MYFCのホーム初勝利は素直におめでたい事だが、内容的には決め手に欠いて消化不良な試合となってしまった。しかし攻撃はさることながら、守備に関しては体をはってよく防ぎ切ったと言える。藤枝MYFCは斉藤監督が自らスタメンで出場したり、試合前のピッチ内練習でハーフことでのミニゲームを行うなど、自覚するほどにまだまだ連携不足らしい。昨年のこの時期に比べたら幾分かマシになっているが・・。しかしながらシーズン序盤に連携不足で悩むことはよくある。この状況でも勝ち点3を獲得でき、2勝2敗という悪くない成績を刻めているのはとても前向きに考えられるのではないだろうか。
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試合前は怪我の市川選手に千羽鶴の贈呈式が行われたり、ハーフタイムにはスクール生の卒業式が暖かな雰囲気の中で行われたりと、催し物の一つ一つが人間味があっていい。ピッチ外ではボランティアさんたちに相変わらず暖かいおもてなしをしていただき、非常に満足な時間を過ごすことができた。その反面としてマンパワー不足は深刻らしく、例えば普通に観戦に訪れていたサポーターが急遽でボランティア業務に入るといった話も耳に挟んだ。試合後には撤収の手伝いを呼びかけるアナウンスが入った。JFLにしては十分すぎる運営体制であるとは言え、藤枝MYFCは来季はJ3参入が有力視されている。この状況を見てしまうと、果たしてこのまま参入できるのだろうかという不安を覚えてしまった。このレポートを読んで下さった方の中に、藤枝MYFCを応援したいという方がいらっしゃったら、ぜひ力になってあげてほしいです。
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まだまだ未完成。藤枝MYFCはこれから「作り上げて行く」過程を共有できるチームだ。それでなお欠点がハッキリしているだけに大きな伸び代も感じられる。じっくりとその成長を見守りたい。

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