Honda FC vs ツエーゲン金沢:観戦レポート

日本フットボールリーグ第3節。Honda FCHonda都田サッカー場ツエーゲン金沢を迎えた。Honda FCはこれまで開幕2連勝。SAGAWAなき今年は純アマチュアの門番としてJFLの盛り上げ役として期待がかかる。対するツエーゲン金沢はこのオフに念願のJFLリーグ準加盟を果たす。来年はカテゴリを違えるのが決定的となっている。天気は晴れよりの曇り。暑くも寒くもなく風もなしと、屋外レジャーには割と適した環境になった。
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圧倒したツエーゲン金沢

序盤の主導権を握ったのはツエーゲン金沢だった。ツエーゲン金沢は素早いプレスと的確なパスカットでHonda FCからボールを奪うと、素早くかつ大胆にボールを動かしてHonda FCのゴールへと迫る。パステンポの早さと粘り強いボールキープのメリハリが非常に効いていた。立ち上がりに幾度かセットプレーの機会を得た他、カウンター返しでも決定機を作る。前半6分、ツエーゲン金沢はカウンターからFW8菅原康太が抜け出してシュートまで持ち込む。しかしシュートは防がれてしまった。
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前半12分にもツエーゲン金沢はロングボールで抜け出したFW8菅原康太がGKとの一対一を迎えたが、シュートは打ち上げてしまった。
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ツエーゲン金沢の攻勢にHonda FCは完全に振り回される。カテゴリ一つ分くらいは差があるんじゃないかと思うくらいにツエーゲン金沢Honda FCを翻弄していた。

Honda FCの反撃

しかしながらHonda FCもさすがというべきか、すぐに修正して対応する。Honda FCはポジションを変えながらバランスの取れる配置へ変更すると、ツエーゲン金沢の勢いを殺すべくゆっくりとボールを回してマイペースへ持ち込んだ。その後は低い位置を起点にライン裏を突き続ける。2列目からランダムに飛び出してくる形はツエーゲン金沢にとって非常に厄介だっただろう。前半20分、Honda FCはスルーパスからMF24香川大樹が抜け出したがDFに潰されて決められない。
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前半33分、Honda FCはスルーパスに抜け出したがMF24香川大樹がGKとの一対一を迎えたが、シュートはGKに防がれた。ツエーゲン金沢の攻勢にHonda FCが対応したところで前半はスコアレスで折り返す。
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Honda FCが本領発揮

互いの手の内は明らかになったところでHonda FCが後半立ち上がりから動いてくる。決定機を外していたMF24香川大樹に替えてFW18河野大星を投入する。この交代にこれ以上の意図はスタンドから分からなかったが、攻撃に何らかの変化をもたらしたいというのは分かった。そのHonda FCが後半から試合を支配する。前半のツエーゲン金沢のお株を奪う素早く丁寧なパス回しでボールを支配すると、一瞬の隙を突いて危険なスペースに人とボールを送り込み、ゴールへと迫っていった。後半9分、Honda FCはスルーパスにFW18河野大星が抜け出してGKとの一対一を迎えたが、GKに防がれる。
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後半16分、Honda FCはペナルティエリア直前でボールを受けたFW18河野大星が直接ゴールを狙ったが、GKのファインセーブにあう。その直後の左CKでは、あげたボールをDF17鈴木雄也がニアで頭で合わせたが、枠を外れた。
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ツエーゲン金沢も負けてはいない

Honda FCが本領を発揮する一方でツエーゲン金沢も前半程ではないにせよ、素早いプレスから始まる速攻を仕掛け続ける。後半2分、ツエーゲン金沢は左サイドから持ち込んで最後は MF19越智亮介がシュートを放ったが、GKの正面を捉える。後半11分にはスルーパスにFW8菅原康太が抜け出したがシュートは打てなかった。
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勝ちたい気持ちが全面に現れているせいか、所々でラフなプレーも散見し、Honda FCに対してイエローカードが配られる。ツエーゲン金沢もなぜか監督が一人でヒートアップして退席処分を食らうなど、結果としては少し荒れた試合になってしまった。しかしそれは両者がプロさながらにしぶとい攻防を見せた結果であり、それはそれで楽しめた。試合はスコアレスのままタイムアップを迎えて0-0で引き分けた。両チーム選手の顔からは悔しさとやり切った気持ちが半分くらいずつ感じ取られた。
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サッカーの面白さ、ここに濃縮

スコアレスドローの割に観戦後の充実感は強かった。もちろん得点シーンが見られなかったのは物足らない要素としてあるが、最初から最後まで目が離せない展開だったのが充実感の正体だ。そしてその目が離せなかった要素になっていたのが、スピード感あふれる攻撃とプロさながら容赦無いボール際の攻防となる。加えて、バックスタンドからダイレクトに聞こえてくる両チームのサポーターの応援があり、それを引き立てていたのがHonda都田サッカー場だった。サッカー専用というだけでなく、開催規模に適したサイズというだけあって、両チームが繰り広げるサッカーの楽しさ一つ一つを引き立ててくれる。
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実はここHonda都田サッカー場は私が初めてJFLの試合を見た会場だったりする。2007年にFC岐阜がJFL昇格を果たした開幕戦だ。私はこの試合でJFLの面白さに気がついたわけだが、6年が経った今回もまた同じ気持ちにしてくれた。現行制度最後のJFL。アマチュアの名門とJリーグ準加盟が繰り広げるその名勝負の一つをここ都田で見れた事はとてもラッキーだった。
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