バンディッツいわき vs グルージャ盛岡:観戦レポート

全国社会人サッカー選手権大会東北予選1回戦第4試合は東北2部南のバンディッツいわきと東北1部無失点全勝首位のグルージャ盛岡が対戦した。第3試合を中断に追いやった雷雨は引き上げており、再び蝉が元気に鳴き始めた。3連戦の初戦とあってか、グルージャ盛岡はメンバーを落として挑む。
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攻めきれないグルージャ盛岡

試合は順当にグルージャ盛岡が支配する。グルージャ盛岡はピッチ全体を使ってボールを動かすと、勝負どころでサイドの高い位置へとボールを運ぶ。そのあとは一気にスピードをあげてゴールへと迫った。ただし、立ち上がりはバンディッツいわきもよく集中しており、グルージャ盛岡の侵入を一切許さない。一方でバンディッツいわきのカウンターがグルージャ盛岡の守備を切り裂く場面も見られた。グルージャ盛岡の守備陣から「シュート打とうぜ」と激が飛ぶ。

グルージャ盛岡はしぶとくボールを回して攻めるが、なかなか決定機を迎えられない。しかしガチガチに守られた試合で1点をとって打開できる力はさすが東北首位の力というべきか。攻め続けたグルージャ盛岡が前半で先制する。前半23分、グルージャ盛岡はFW11佐藤幸大がゴール前へのロングボールを落ち着いて足元に収め、GKとの一対一を制した。
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スコアが動いたところでバンディッツいわきがどう出てくるのかというのはひとつの焦点だったが、戦術を大きく変えてくることはしなかった。しかしバンディッツいわきのカウンターは最前線の選手がよくボールをキープ出来ており、グルージャ盛岡のバックラインも手を焼いた。こういう下手(したて)に出てこられた試合をきちんと締めれると地域決勝での勝利につながるというのは持論だが、果たして。
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激しさを増すバンディッツいわき

後半に入ってバンディッツいわきは守備ラインを高めに敷いてくる。球際での当たりも激しくなっており、勝ちたい姿勢を全面に押し出した。激しさを増すバンディッツいわきに対してグルージャ盛岡は軽くあしらうのだが、どういう訳か芸風なのか、バンディッツいわきの選手から判定に不満が漏れてきた。ファウルして抗議という悪循環としか見えないプレーを繰り返す。ともあれ気持ちを全面に押し出す姿勢はグルージャ盛岡を非常に困らせた。後半11分、バンディッツいわきはカウンターから左サイド遠目でボールをもったMF26馬目雄介が強引に狙ったが枠外となる。こうやってがむしゃらに狙ってこられるのがグルージャ盛岡としては怖い。
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自滅するバンディッツいわきグルージャ盛岡がカウンターで一喝

後半21分、バンディッツいわきはついに警告を累積して退場者を出す。冷静ささえ保っていれば防げた未来だっただけに残念でならない。人数が減ってさらに焦るバンディッツいわきの当たりは激しさを増したのだが、荒れる試合でありながら「俺たちはサッカーをしよう」と声を掛け合い冷静さを保っていたグルージャ盛岡がその姿勢から追加点を奪った。後半25分、グルージャ盛岡はカウンターからMF9髙瀬証が一人で持ち込んでシュートをゴールネットに突き刺した。
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試合は終盤に向けてバンディッツいわきが奇襲を攻めてくるが、グルージャ盛岡は運も味方につけて凌ぎ切る。後半40分、バンディッツいわきは左サイドCKからDF2西牧孝幸が頭ひとつ抜け出して合わせたが枠外に外れる。後半40+2分、バンディッツいわきは左サイドから素早くあげられたグラウンダー生のクロスにFW9佐藤将が滑り込んで合わせたがポストを叩く。
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姿勢の勝利

試合は2-0でグルージャ盛岡が勝利。「シュートを打とうぜ」とピッチ内外から声が上がったように、グルージャ盛岡の攻撃機会は少なかった。それはバンディッツいわきが勝つための気持ちを全面に押し出してきた結果なのでバンディッツいわきを褒めるべきだ。そのバンディッツいわきの激しい攻撃を冷静にかつ完全に防ぎ切ったあたりに今年のグルージャ盛岡の強さを感じた。2点をとったあとでも、半端チームだったら1点を返されている。どんな試合、どんな相手でもそれをさせない姿勢は全国で戦う上で重要になる。全社予選は続くが、今年のグルージャ盛岡が全国の舞台でどれだけ戦えるか楽しみだ。
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