サウルコス福井 vs FC北陸:観戦レポート

全国社会人サッカー選手権大会北信越予選準決勝。前回王者のサウルコス福井と石川県代表のFC北陸が対戦した。サウルコス福井は北信越リーグを制覇しており、地域決勝を睨んだ戦い方が求められる。FC北陸は第1試合のFC上田ジェンシャン同様にジャイキリと洒落込みたい。会場は引き続き松本平広域公園球技場。相変わらずの快晴と無風。
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サウルコス福井のゴール生産ライン

試合は立ち上がりからFC北陸がボールを支配する。FC北陸は中盤で丁寧にボールを回して前へ運んだ。しかし対するサウルコス福井は立ち上がりから守備組織をきちんと整えて崩さない。守備から入り、徐々にカウンターの機会を増やした。前半15分、サウルコス福井は左サイドを起点に波状攻撃を仕掛ける。過程の中でMF38内久保亮がゴール正面から放ったシュートはクロスバーを叩いていた。攻撃のきっかけはカウンターばかりだが、その結果前線にタメができたらきちんと後方からも援軍がくる。意外と言ったら失礼かもしれないが、サウルコス福井は厚みのあるカウンター攻撃を繰り返した。
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流れを掴み、ゴールの生産ラインが明らかとなったサウルコス福井が押し切るのは時間の問題だった。前半16分、サウルコス福井は右CKからあげられたクロスにDF6井筒庄吾が頭で合わせてゴール右へ送り込んだ。サウルコス福井が押し切って先制点を奪った。
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前半22分にはFW10坂井優介が相手GKからボールを奪うと、落ち着いて後方にボールを預ける。下げられたボールはDF4小田切啓が丁寧にかつ豪快に蹴り込んで追加点とした。
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前半はサウルコス福井が2点のリードを奪って終える。序盤を見る限りではFC北陸が攻撃的に進めているように見えたが、気がつけばその時すでにサウルコス福井の術中にはまっていたのかもしれない。
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後半、アイドリングストップ

後半に入ってもサウルコス福井FC北陸にボールを回させる。遠目からシュートを放たれることはあったが、危険な場面は作られなかった。そしてカウンターを仕掛ける。ただし、明日も決勝を控えていることを考慮してか決して無理に攻め込まない。前半に見せた厚みのあるカウンターは後半になかなか発動されなかった。

後半16分、サウルコス福井は後方からの放り込みにFW10坂井優介が抜け出したが、わずかに届かない。もう少しいい体制で触れていたら追加点だった。
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後半22分、FC北陸はショートカウンターからMF24宮田直が遠目からミドルシュートをはなったが、GKに正面でキャッチされる。
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だれてきたからこそ突き放す

こうこう着していると、みている方でなくプレーしている選手もだれてくるらしい。両チームとも声が小さくなり、単純なミスが目立つようになる。FC北陸に限っては荒いプレーが見られるようになる。端的にだれてきたわけだ。

この疲れきった雰囲気をサウルコス福井は単純なカウンターで襲いかかる。後半31分、サウルコス福井は左CKからあげられたボールのこぼれ球を再びゴール前に放り込むと、待ち構えていたMF11猪島一哲が反転しながら足元で合わせて追加点とした。
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後半33分にMF38内久保亮の得点で4点目を得ると、後半37分にはカウンターの流れから左サイドからゴール正面に放り込まれたボールをフリーのFW24村田啓輔が足元で受け、GKをかわして無人のゴールに蹴り込んだ。
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地域決勝を勝ち抜くために

今流行りの「無気力試合()」はそこには無かった。サウルコス福井は前半に得た2点のリードを体力温存しながら守りきるだけでなく、1分1秒を無駄にしない戦い方で決勝につなげる勝利を得た。さすが北信越王者というべきか。サウルコス福井が5-0でFC北陸に勝利し、全国社会人サッカー選手権大会出場を決めた。

サウルコス福井のサッカーは守備から始まりゴールまでに至るプロセスが明確になっており、第3者的にも安心して見ていられた。カテゴリを違える実力差は確かにあった。その証拠にFC北陸は全くいいところが無かった。それにもかかわらず、むしろこういう試合こそ無駄にせず無失点で終える戦い方は地域決勝を勝ち抜くチームの条件だと思っている。全国社会人サッカー選手権大会で、地域サッカーリーグ決勝大会でどれだけの飛躍を遂げられるのか楽しみにしたい。
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