FC上田ジェンシャン vs JAPANサッカーカレッジ:観戦レポート

全国社会人サッカー選手権大会北信越予選準決勝。勝てば本戦出場が決まる。第1試合は新潟県代表のJAPANサッカーカレッジと長野県代表のFC上田ジェンシャンが対戦した。JAPANサッカーカレッジは北信越リーグ優勝を逃しており、地域決勝進出のために全国社会人サッカー選手権大会は非常に重要な大会となってしまった。対するFC上田ジェンシャンは来年の北信越リーグ2部降格圏となる7位で終わっている。来季に向けた明るい材料を少しでも多く揃えてシーズンオフに入りたい。会場は松本平広域公園球技場。青空と無風、時々爆発音。
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体が重いJAPANサッカーカレッジ、攻めきれないFC上田ジェンシャン

試合開始と共に主導権を握ったのはJAPANサッカーカレッジだった。JAPANサッカーカレッジはサイドを起点にボールを動かし、FC上田ジェンシャンのゴールへと迫る。しかしどうも攻めきれない。シュートでゴールを脅かす場面が全く作れず無駄な時間を過ごした。どうも体が重そうだ・・と思えばJAPANサッカーカレッジは昨日も第1回戦をこなしている。この季節に遠方で連戦をこなすという条件に苦しめられている印象があった。前半4分、JAPANサッカーカレッジは右サイドからMF26大賀優将がドリブルで持ち込むもシュートを打てない。
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JAPANサッカーカレッジがもたついている間に開催県シードとなっていた元気なFC上田ジェンシャンが押し込むようになる。FC上田ジェンシャンはサイドから出来るだけ高い位置までボールを運び、ボールを奪われる前にクロスを放り込んでシュートにつなげるというプロセスを繰り返した。FC上田ジェンシャンは決定的な場面こそ作れなかったが、体が重いJAPANサッカーカレッジに変わって試合を盛り上げた。
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JAPANサッカーカレッジが一瞬の隙を突く

見所が少なく、前半はこのままスコアレスで終わるものだと思い込んでいたが、北信越リーグ1部上位と下位の力の差は前半のうちに明らかになった。

前半28分、JAPANサッカーカレッジの選手が接触プレーで負傷離脱する。単調な試合展開にふとした間が空いた。この隙を突いたのがJAPANサッカーカレッジだ。前半29分、JAPANサッカーカレッジはこのプレーで得た右FKからゴール前へボールを放り込むと、ゴール正面にぽっかりと空いたスペースにDF22志村謄が飛び込んで足元で合わせた。JAPANサッカーカレッジはこの得点で先制し、前半を終える。
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FC上田ジェンシャンの反撃

後半に入るとスコアを覆したいFC上田ジェンシャンが元気にボールを回す。しかし何かしらの対策をしたわけでもなく攻めきれない状況が続く。対するJAPANサッカーカレッジは先制していることもあり、守備組織を整えて崩さない。FC上田ジェンシャンの勢いを殺すようにしのぎ切ると、徐々に攻撃機会を増やした。後半9分、JAPANサッカーカレッジは左サイドからFW18小林定人が持ち込むも、シュートはDFに防がれる。後半11分には中央突破からMF23今井隆浩が抜け出してシュートまで持ち込んだが、シュートはGKの正面に収まった。
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FC上田ジェンシャンはなかなか攻めきれない。それでも追加点を許さず果敢に挑戦し続けたことで道が開けることがある。後半29分、JAPANサッカーカレッジはDF3酒井大登が自陣ペナルティエリア内でハンドを犯し、決定機阻止の判定か、警告が与えられる。この警告が2枚目となり退場処分が下された。逃げ切りたかったJAPANサッカーカレッジにとってあまりにも痛すぎるPK献上となった。後半31分、FC上田ジェンシャンはFW9室川一樹がこのPKを正面に決めて同点に追いつく。
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守りきりに失敗したJAPANサッカーカレッジが前に出てきたことで試合は次の展開を迎えるのか。得点後の後半33分、FC上田ジェンシャンのMF25田中雅士にも2枚目の警告が与えられて人数を減らすオチが待っていた。残りの時間でスコアをもうひと動かしする体力なく、試合は1-1で延長戦へと進む。

延長戦に最後のひと押しを・・

延長戦にはいると、FC上田ジェンシャンの足が止まったことでJAPANサッカーカレッジがようやく落ち着いてボールを回せるようになる。FC上田ジェンシャンが出てこないと分かるとなけなしの人員を前線に集め、この試合始めて厚みのある攻撃を仕掛けた。延長前半5分、JAPANサッカーカレッジはゴール正面に抜け出したFW18小林定人がGKと一対一を迎えたが、シュートははじき出される。
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対するFC上田ジェンシャンは延長後半7分に後方から放り込まれたボールの折り返しをMF8小田竜也がオーバーヘッドで合わせる。シュートは枠外に外れたが、完全に意表を突いていたシュートだった。
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FC上田ジェンシャンがPK戦を制して全国へ

試合は10分ハーフの延長戦を終えてPK戦に進み、PK戦はFC上田ジェンシャンがGK22佐藤慎也の1本目と2本目を止める活躍もあり4-3で制した。FC上田ジェンシャンの実力はJAPANサッカーカレッジと比べて確かに劣っていた。しかしそれだけで勝負は決まらないと教えるような粘り勝ち。前回観戦した北信越リーグのアルティスタ東御戦でも感じたが、FC上田ジェンシャンは本当に最後まで粘り強く戦うチームだ。来年の降格が何とも惜しいが、長野県代表、北信越代表として戦う全国大会での活躍を楽しみにしたい。
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