石川県国体選抜 vs 三重県国体選抜:観戦レポート

東日本社会人サッカー大会3位決定戦。石川県国体選抜と三重県国体選抜が対戦した。石川県は昨日の2回戦から参加しており、福島ユナイテッドFCに5-1で敗れた。三重県は1回戦は埼玉県国体選抜にPK戦で勝利し、2回戦はノルブリッツ北海道に1-2で敗れている。国体へ向けて試行錯誤をするのが目的のような大会とはいえ、遥々埼玉まで訪れて勝たずに帰るわけにいかない。会場は川口市青木町運動公園陸上競技場。相変わらず暑い。
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完成度の違いを見せつけた三重県

共に主導権を握ろうと入った立ち上がり。大会の意義を考えてもリアクションサッカーをする意味がないので健全な入り方だ。攻守を小まめに入れ替えながら優位に立ったのは三重県だった。三重県は丁寧にパスをまわしながら隙あらば縦パスを放り込んで石川県の最終ラインを脅かす。前半17分、三重県は縦パス1本でFW16奥島卓馬が抜け出し、GKと一対一の場面を迎える。シュートはGKに防がれ、そのこぼれ球を拾って後方から走り込んでいたMF8久保田翔に渡したが、シュートはDFにブロックされた。
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大会3日目の三重県と大会2日目の石川県ということもあるのか、チームの完成度としては大きな違いがあった。時間の経過と共に三重県の完成度の高さが明らかになり、攻撃の機会は格段に多かった。三重県が押し切るのは時間の問題だ。

またしてもクリアミスから失点

三重県が優勢に見えた展開ではあったが、そうならないのがサッカーというか、三重県国体選抜だった。前半32分、三重県は強襲されたシュートを弾いたのはいいが、クリアが甘く石川県に拾われてしまう。石川県はDF15中島慎哉がこのボールを拾って大きく開いたゴールに流し込んだ。三重県は昨日に引き続き今日もミスから失点した。
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決めきれない三重県

逆境に立ってしまった三重県はひたすら攻める。

前半34分、三重県は左CKからFW11中村豪が正面で頭で合わせたが、ふかしてしまう。
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前半36分、三重県は右サイドからボールを繋いで最後はFW11中村豪が正面からシュートを放ったが、左に外れる。
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前半43分、三重県は縦パスから左サイドにボールを収め、クロスをFW11中村豪がボレーシュートしたが、GKに止められる。
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攻めても攻めても決めきれないもどかしい時間が続いた。

石川県が後半にようやく始動

後半に入ると盛り返したい石川県がようやくチャンスらしいチャンスを作る。後半2分、石川県はペナルティエリア内でボールを保持し、最後はFW11石原卓がシュートを放った。粘り強いドリブルから何とかこじ開けた場面だったが、DFに当たって決めきれなかった。
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石川県がようやく攻撃の形をあらわにし始めたところで突き放すのかと思われたが、この流れも裏切られる。後半8分、三重県はFW11中村豪が自ら打ったシュートの跳ね返りを落ち着いて押し込んで同点に追いつく。前半からいく度となくいいシュートを放ち続けていたFW11中村豪がついに決めた。
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前半から攻め続けていた三重県がここにきてようやく得点を奪った。前半のうちに流れを掴んでおきたかったところだが、後悔しても仕方が無い。三重県がついに反撃に出るのか。

酷暑日らしくゴールラッシュ

給水タイムが取られるほどの酷暑とあり、徐々に足が止まってくる。すると運動量が落ちてしまい、必然的に得点シーンが増えてくる。

後半13分、石川県はFW10川岸亮介が中央突破から抜け出して一対一を落ち着いて制した。石川県が2-1と突き放す。
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後半23分、三重県は漫画のような綺麗な中央突破からMF8久保田翔が抜け出して一対一を豪快に制した。三重県が2-2に追いつく。
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後半30分、石川県は右サイドを起点に細かくボールを回し、最後はFW11石原卓が冷静に一対一を制した。石川県は後半32分にもMF8長野健太のミドルシュートで突き放し、4-2と勝利を引き寄せた。
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3位決定戦らしく劇的な展開

シーソーゲームで2点のリードがついたところで決まったかと思われたが、これで終わると思えなかったのが三重県の出来の良さと酷暑というコンディション。そしてその通りに終わらないのだからたまらない。後半アディショナルタイム1分、三重県は右サイドから繋ぎ、シュートのこぼれ球を最後はFW11中村豪が詰めた。後半アディショナルタイム3分にはFW9矢野純平が中央突破から抜け出してゴールを決めた。絵に描いたような展開で三重県が土壇場で追いついてみせた。
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3位決定戦らしく、酷暑日らしく

試合は引き分けに終わり、石川県がPK戦を7-6で制した。前半を見る限りは三重県が優勢に見えたが、決定率の差で石川県が優る展開となり、最終的には逆境に立った三重県が踏ん張りを見せたという所謂「バカ試合」となってしまった。こういった大味な試合となってしまうのは失うものが少ない3位決定戦の特徴でもあり、酷暑日の特徴でもある。両チームの最終日は稀に見る劇的な試合で締めくくられた。
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