埼玉県国体選抜 vs 三重県国体選抜:観戦レポート

東日本社会人サッカー大会第1回戦。埼玉県国体選抜と三重県国体選抜が対戦した。賑やかだった第1試合から慌ただしく入れ替えが行われ、ほぼ間髪入れずにキックオフの運びとなった。埼玉県国体選抜は平成国際大学東京国際大学の単独チーム、三重県国体選抜はFC鈴鹿ランポーレマインドハウス四日市の選手を中心とした混成チームとなった。試合は適度なそよ風が火照った身体を冷やすような快適な気候の中で迎えた・・が、炎天下に戻るのは時間の問題だった。
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動かぬ試合

試合は立ち上がりに両者手探りを終えると、三重県が主導権を握る。三重県は低い位置でボールを回しながら相手を揺さぶり、サイドのスペースを利用した攻撃を仕掛ける。しかしなかなかゴール前まで運べない。チャンスメイクの場面で連携不足が見られ、中盤から前へなかなか進めなかった。前半39分、三重県は左斜め前からFW14伊藤駿祐が巻くような弾道のシュートを放ったが、左に外れる。

埼玉県は三重県のポゼッションサッカーを警戒してか、守備組織をほとんど崩すことなく対応する。若い選手だらけのチームとあって走り勝ちして来るのではと予想していたがその予想は大きく外した。それはまるで正反対の堅実なサッカーだ。監督が水戸ホーリーホックで「ミトナチオ」を構築した前田英樹監督なのだと思い出せばその光景に納得がいく。

前半24分、埼玉県はテンポの良いパス回しで右サイドを突破すると、素早いクロスをゴール前のFW10川村誠也が頭で合わせる。前半36分にはカウンターからPKを獲得したが、左隅に蹴ったシュートはGKに止められた。埼玉県は押される展開の中で少ないチャンスからゴールに迫った。

出てこない埼玉県、攻めきれない三重県

暑さを考慮してかと思ったが、雲が厚くなった後半戦もその姿勢は変わらないのでおそらく気候など関係ない戦い方をしていたのだろう。守備的な布陣から速攻を仕掛ける埼玉県と、ボールをつなぎつつも仕掛けきれない三重県という構図は変わらない。そう言えば三重県の選手は開会式にも出ておらず、今日の第一試合中に到着したばかり。朝も早かったことだろう。この程度の不調はその背景で十分に差し引ける。

後半14分、三重県はゴール正面の遠目からMF8久保田翔がミドルシュートを放ったが、左ポストを叩く。後半29分、右コーナーキックからファーサイドでMF7中田徹が競りながら頭で合わせたが、枠を外れる。後半31分にはカウンターからFW16奥島卓馬が裏へ抜け出してGKと一対一を迎えるが、防がれた。

こうじわじわと時間が経過すると、なまじ完成度の高い埼玉県のサッカーが得点に結びつかない方が気になり始める。どこかで勝負をかけてくるモノと思っていたが、結局は最後まで同じ調子だった。

後半21分、埼玉県は右サイドからボールをつなぎ、ゴール正面でMF14笠原友昭が狙い澄ましたシュートを放ったが、GKに止められる。後半33分には左コーナーキックからDF2安藤基司のヘディングシュートが入ったかと思われたが、三重県のDFがギリギリで弾き出した。

三重県がPK戦を制して準決勝へ

見所が少なく低調な試合となってしまった。暑さに耐えながら無難に過ごしてスコアレスドロー・・とまとめてもよかったかもしれないが、トーナメントであるので結局は決着をつけなければならない。試合は90分間の戦いを終えてPK戦に突入し、PK戦は三重県が3-2で勝利した。試合が決着しても喜びも悲しみも顔に出さない選手たち。勝利に対する喜怒哀楽より戦い抜いた安堵感の方が強かったのかもしれない。三重県国体選抜チームにはひとまず今日はお疲れ様でしたと声をかけたい。

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