FC岐阜セカンド vs 静岡市役所清水:観戦レポート

全国社会人サッカー選手権大会東海予選第1回戦。2日間2試合のトーナメントで行われる東海予選。この予選で2連勝したチームが10月に東京都で行われる全国社会人サッカー選手権大会に東海代表として出場することができる。岐阜県第一代表であり東海1部で首位をひた走るFC岐阜セカンドに挑むのは静岡県リーグ1部の静岡市役所清水サッカー部。静岡市役所清水は昨年の東海リーグ昇格決定戦で惜しくも東海2部昇格を逃している。静岡市役所清水が意地を見せるのか、FC岐阜セカンドが貫禄を見せるのか。会場は長良川球技メドウ。長良川が濁流となっていたほどに前日は雨がふったらしいが、芝には大きな影響が無さそうだった。
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FC岐阜セカンドのワンサイドゲーム

立ち上がりから東海ナンバーワンのFC岐阜セカンドが攻撃の主導権を握って離さない。FC岐阜セカンドは高いキープ力からサイドにボールを散らし、次々にサイド攻撃を仕掛ける。しかしながら仕掛けた割にシュートへ結びつかない。静岡市役所清水は4バックの前にディフェンシブハーフを1枚から2枚を置くほどに守備の陣形を敷いていた。隙のない静岡市役所清水を一筋縄で崩すのは難しかった。
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強固な静岡市役所清水の守備をこじ開ける方法を見つけなければなくなったわけだが、その中でシュートまで繋げられたプレーは個人技だった。前半15分、FC岐阜セカンドはFW11遠藤雄一がペナルティエリア内左側を強引に突破すると、そのままシュートまで持ち込む。この至近距離からのシュートはポストに阻まれ、GKの逆を突いた跳ね返りは反応できずに詰められなかった。前半16分にもペナルティエリア内でボールを保持したFW11遠藤雄一がDFをかわしてシュートを放ったが、このシュートはコースが甘くGKにキャッチされてしまった。
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これらの攻撃を糸口にFC岐阜セカンドはシュートの応酬を浴びせるようにできたのだが、静岡市役所清水のGKがよく集中していたこともあり、ゴールを決めることはできなかった。対する静岡市役所清水はカウンターから攻撃の機会を伺うが、全く攻めの形を作ることなく前半の40分を過ごした。

前半終了間際でようやく先制

攻めても攻めてもゴールが遠いFC岐阜セカンド。一発勝負のトーナメントでぎりぎりの勝負は避けたいところだったが、前半終了間際にようやく先制する。前半39分、FC岐阜セカンドは重心が高くなっていた静岡市役所清水に対してショートカウンター気味に速攻を仕掛ける。右サイドを駆け上がったMF24栗本幸治がゴール前へボールを放り込むと、ファーサイドでフリーとなっていたFW18安西大輝が簡単に合わせてゴールネットを揺らした。
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選手交代が功を成し、追加点から一気に決着

ハーフタイムにFC岐阜セカンドが動く。中盤でよく走りボールを捌いていたMF29柳澤隼に替えてDF2鈴木梓司を投入した。この意図はどこにあるのかよくわからなかったが、結果としてこの交代が追加点へ直結する。DF2鈴木梓司が入ったことでDFラインの構成が変わり、左サイドバックに入っていたMF25田端勇介を中盤の高い位置に置いた。このMF25田端勇介が試合の流れを決める重要な追加点を奪う。後半3分、FC岐阜セカンドは左サイドからつなぎ、ゴール正面でフリーでボールを保持したMF25田端勇介が迷いなく左足を振り抜く。ボールはぽっかりと空いてた空間に収まった。
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守備的な布陣を敷いていた静岡市役所清水も点を取らなければなくなり、ようやく前線に人数を割くことになる。ただしそれが攻撃に直結したかといえばそうでもない。逆にFC岐阜セカンドが生き生きと攻めるようになった。

後半12分、FC岐阜セカンドは左サイド後方で得たFKからMF25田端勇介がゴール前へ放り込むと、FW18安西大輝がバックヘッドでこれを捉えて流し込んだ。
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後半25分、FC岐阜セカンドはゴール正面でボールを保持したFW18安西大輝が狙い澄ましたループ性のミドルシュートをゴールに叩き込んだ。
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静岡市役所清水は最後まで攻めの姿勢を見せたが、余裕をもって守るFC岐阜セカンドの守備を全く崩せなかった。
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伸び代だらけのFC岐阜セカンド

試合はFC岐阜セカンドが力の差を見せつけて4-0で勝利した。さて、この試合を観戦するテーマのひとつに、優勝候補のFC岐阜セカンドが地域決勝でもやれるチームなのかというのがあったのでその辺を書き残しておきたい。結論としてはそこそこやるなという印象だった。そもそも完成度がまだまだ低い。選手交代の仕方も手探りな感じがしたし、連携面での粗さがよく目についた。40%程度といったところだろうか。完成の目処は9月の岐阜清流国体なのでこれから上げてくるのだろう。

チームの完成度はさておき、ポイントに感じたのは非常によく戦うチームだったということ。東海地域のチームに対する偏見として試合中に力の差が見えたらある程度手を抜く傾向がある。それが東海勢の勝負弱さに直結しているというのが持論なのだが、FC岐阜セカンドにはそれを全く感じなかった。今年の国体で十分な実力を発揮することが出来たならば、勢いそのままに駆け上がれるチームとなるかもしれない。これからの数ヶ月でどれだけの成長を遂げられるか注目したい。

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