S.C.相模原 vs 海上自衛隊厚木基地マーカス:観戦レポート

全国社会人サッカー選手権大会関東予選第2回戦。昨年準優勝のS.C.相模原は初戦で昨年のライバル海上自衛隊厚木基地マーカスと対戦した。海上自衛隊厚木基地マーカスは昨年のリーグ戦でS.C.相模原と引き分けており、対戦カードだけを見ると良からぬ期待すら出来そうに感じた。会場は保土ヶ谷公園サッカー場。空は雲が覆い隠し、今にも雨が降りそうな空模様だった。
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S.C.相模原が支配し、先制

立ち上がりの状態を見ただけで勝負が見えたように感じた。軽快に足を運び、球際で勝負出来ていたS.C.相模原と、慎重になりすぎたのか後手に回りがちな海上自衛隊厚木基地マーカス。その状態を象徴するように序盤からS.C.相模原が攻めたてる。S.C.相模原は後方で丁寧にボールを回しつつ、サイドに多くの人数を割き、厚みのある速攻を仕掛け続けた。

そしてその攻撃は早い段階で実る。前半8分、S.C.相模原は左サイドからペナルティエリア内へMF19鈴木将也が持ち込むと、流れのままにニアをぶちやぶり、ゴールネットを揺らした。
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海上自衛隊厚木基地マーカスが徐々に対応

出鼻を挫かれた海上自衛隊厚木基地マーカスではあったが、S.C.相模原のゲームスピードと戦術に対して徐々に適応する。S.C.相模原は2トップのMF8曽我部慶太とFW9森谷佳祐が常に裏を狙う動きをして海上自衛隊厚木基地マーカスの守備を翻弄していたのだが、センターバックが対応に当たったことで簡単に封じて見せた。サイド攻撃に対してもゴール前を固めてS.C.相模原にシュートを打たせない。攻撃に関しても数回ではあったが、ペナルティエリア内に侵入する場面を作る。前半33分、海上自衛隊厚木基地マーカスはFW20須田浩章が左サイドからドリブルで持ち込みシュートを放ったが、GKに防がれた。
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次の手はミドルシュート

海上自衛隊厚木基地マーカスに対応されたところで攻めきれなくなったS.C.相模原。次なる一手を打つべきところでどう出てくるかというのが焦点となった。確かにサイド攻撃はオーバーラップもあり厚みがあって何かが起きそうではある。この状況を打開しようと試みたのはMF25地頭薗雅弥。前半37分、MF25地頭薗雅弥はペナルティ内から後方にこぼれてきたボールを丁寧に叩くと、クロスバー直撃させる。ボールは内側に当たり下に跳ねたがあと少しで入らなかった。
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MF25地頭薗雅弥が見せたこの攻撃は後半になって実る。後半5分、SC相模原はペナルティエリア内から後方に下げたボールをMF25地頭薗雅弥がよく狙ってシュートを放つ。丁寧に放たれたボールはGKも反応しきれずゴールに吸い込まれた。
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海自厚木マーカスがセットプレーから意地の一発

S.C.相模原が突き放したところで本当に勝負の行方は見えた。しかし自衛隊王者ともある海上自衛隊厚木基地マーカスが最後まで勝負を諦めないはずがない。海上自衛隊厚木基地マーカスは攻撃の形らしいものは出来なかったが、素早くボールを動かして前進すると、セットプレーから得点の機会を伺った。後半31分、海上自衛隊厚木基地マーカスは右コーナーキックから挙げられたクロスをニアにいたDF16工藤幸裕が頭で合わせる。海上自衛隊厚木基地マーカスが1点を返した。
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S.C.相模原が完勝も、失点は課題か

試合は大きな見所も少なく、軽く受け流した程度のS.C.相模原が2-1で勝利。好ゲームを期待してきた割に地力の差がはっきりと現れた試合となった。一方でスコアに現れたように海上自衛隊厚木基地マーカスの頑張りが見られた試合でもあった。

S.C.相模原は格下の相手に対してきっちり勝った。自分たちのサッカーを貫いて勝ったこと、封じられ後も次の一手を見せたことなど文句なしの試合を披露した。しかし厳しいことを言うと、この試合を無失点で終えられない様では昨年と同じ時点でまた涙を飲むことになる。エリースFC東京戦でもやんわりと同じ様なことを書いた気がするが、私がS.C.相模原に足らないと感じているのは対戦相手をもっと尊重し、最後まで集中を切らさずに勝負し切ること。先人たちとの決定的な差はまだ埋まり切っていない。
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