ASラランジャ京都 vs アミティエSC:観戦レポート

関西サッカーリーグ1部第8節。今年の関西1部は異様な状態となっている。昨年王者の奈良クラブが中位でもがき、JFL入れ替え戦にも出場して一時代を築いたパナソニックエナジー洲本(当時:三洋電機洲本)が最下位に沈んでいる。ひとつの転換期を迎えている関西1部で新たな時代を築こうとしているのが負けなしで1位のアミティエSCだ。アミティエSCはスクール事業を関西地域で広く展開し、FC京都BAMB1993を譲り受けた事で2010年からトップチームが関西リーグの舞台に立った。対するは古豪のASラランジャ京都。今年は7位と不本意なシーズンを送っているが、残留へ向けて少しでも勝ち点を稼いでおきたい。会場は万博記念公園総合スポーツ広場。薄曇りながら強い日差しが大地を照らした。
20120623-181224.jpg

多くの攻撃を仕掛けたASラランジャ京都

慎重に始まった試合はしばらくするとアミティエSCがよくボールを回すようになる。アミティエSCはボールを奪うと中盤で丁寧にボールを動かし、ターゲットとなる2トップにボールを当てる。しかし序盤はASラランジャ京都の守備陣がよく集中していたこともあり、なかなかシュートまで結び付けない。その中でも光っていたのがFW9下中慎平。FW9下中慎平はシュートチャンスがあれば積極的にシュートを放っていた。前半3分、アミティエSCは右CKの流れから最後はFW9下中慎平がファーストシュートを放つ。前半10分にはカウンターからFW9下中慎平が抜け出しシュートまで持ち込んだが、決定的なシュートにはならなかった。
20120623-182702.jpg

ゴールが遠いアミティエSCに対し、ASラランジャ京都の健闘が目立った。ASラランジャ京都は低い位置から両サイドの高い位置へボールを動かす。サイドからも高い頻度でクロスを送り込むことが出来ており、ゴールに近い攻撃を繰り返した。前半8分、ASラランジャ京都は左サイドからのクロスからゴール正面でヘディングシュートを放ったが、GKのファインセーブにあう。
20120623-182737.jpg

少ない機会でアミティエSCが先制

順位表から圧倒的な差を予想していたが、それはまるで予想はずれだった。速攻の応酬となった試合はASラランジャ京都の方がより多くの速攻を仕掛けられていた。アミティエSCはこれまで負けなしとなっているが、首位の強さというのはあまり感じられず。これはもしかするともしかする試合となるのでは・・。

ジャイアントキリング的な試合展開すら期待してみたのだが、その期待は割と早く砕かれる。先制したのはアミティエSCだった。前半21分、アミティエSCは左サイドからゴール前へボールを送り込むと、ゴール正面にいたDF 3與那嶺偉が足元で合わせてゴールネットを揺らした。ASラランジャ京都がオフサイドを主張するほどに際どいポジショニングからのシュートだったらしい。アミティエSCASラランジャ京都のいい攻撃がしばらく続いたあとのひとつのチャンスをものにした。
20120623-182904.jpg

スコア動けど試合は動かず

先制したあとも展開は大きく変わらず、速攻の応酬となる。厚みのない攻撃が続く凡戦となってしまった。

前半28分、ASラランジャ京都はカウンターからMF27大河内英樹が抜け出してシュートを放ったが、枠は捉えられなかった。

前半44分、アミティエSCは速攻からGKをかわしたが、折り返したボールに合わせたシュートは戻ったGKに阻まれる。「いいかげんにしろ!」と味方GKから檄が飛んだ。
20120623-184725.jpg

後半も動き少なく

後半を迎えても大きな展開は見られない。後半14分、ASラランジャ京都は速攻からFW33下岡史人がゴール正面で強烈なシュートを放ったが、GKに弾かれた。
20120623-192555.jpg
後半26分、アミティエSCは左サイドのDF15松本陽介から送られたクロスをMF6山本遼が落として合わせたが、GKの正面を捉える。

あまりの攻撃機会の少なさで観客にとっても我慢の試合となった。守備がよく頑張っていたといえば聞こえがいいかもしれないがそれは差し引いてもまだ足らない。アミティエSCは早々と先制してしまったことで守備の陣形を全く崩さずリスクをかけないし、ASラランジャ京都アミティエSC攻撃陣の対応に追われてカウンター程度しか仕掛けられない。

終了間際にセットプレーから追加点

いわゆる「しょっぱい試合」となってしまったわけだが、攻撃にリスクをかけない中でアミティエSCが首位の実力の片鱗を見せてくれた。後半42分、アミティエSCは右CKからのクロスをゴール正面でヘディングシュートを放つ。しかしこのシュートはクロスバーに当たり入らなかった。
20120623-191850.jpg
そう、リスクを侵さずとも得点は取れる。後半44分、アミティエSCは右CKからファーサイドにいたDF26大久保翼が頭で合わせて今度はゴールネットを揺らした。
20120623-190917.jpg

最小限のエネルギーで最大限の結果

アミティエSCが2-0で勝利した。とにかく動きのない試合ではあったが、振り返ればアミティエSCが上手にコントロールした試合でもあった。少ない機会から効率よく先制し、暑い気候の中でリスクを侵さず手堅く守り、セットプレーから追加点を奪う。最小限のエネルギーで最大限の結果を得たこの強さが関西1部を独走する所以なのだろう。
20120623-193646.jpg

関連ニュース
関連試合
関連レポート

検索

Twitter

Facebook