神奈川県教員SC vs エリースFC東京:観戦レポート

関東リーグ前期第8節。前期日程も折り返しに到達しようというところで、最下位の神奈川県教員SCと2位のエリースFC東京が顔を合わせた。神奈川県教員SCは今年は結果が全くついてこず、その他9チームから完全に取り残されてしまっている。対するエリースFC東京は2位ではあるが1位のS.C.相模原と勝ち点を同じくしており、首位と同等に考えてもよさそうだ。昇格組であるエリースFC東京がここまで好調を維持できている不思議に迫るのも今回の観戦目的となる。会場はたつのこフィールド。陽気な空と爽やかな風が絶好なコンディションを演出していた。

シュートまで持込ていたエリースFC東京が2点のリード

諸般の事情(佐貫駅からの道中で新品の自転車の後輪がパンクするという事態)により到着が遅れ、前半途中からの観戦となった。到着したのが前半25分頃で、ちょうどエリースFC東京の2点目が決まったところだった。慌ただしくしていたのでゴールシーン自体は見ていなかったが、どよめきからするに素晴らしいゴールが決まったのだろう。スタンド観戦していたS.C.相模原の選手の苦笑いが印象的だった。

前半は速報とレポートの準備をしながらの観戦となった。首位争いをするエリースFC東京と最下位の神奈川県教員SCという顔合わせだけに、一方的な展開なのだろうと思っていたが、実態はそうでもなかった。確かにエリースFC東京の方がよくボールを回せているのだが、神奈川県教員SCもいく度とゴールに迫る場面を見せていた。

神奈川県教員SCはペナルティエリア直前のエリアでよくボールが収まっており、危険なクロスやスルーパスを送れている。ただひとつ残念だったのは、どれとしてシュートまで持込ていなかった点。そこで触れていたら・・という場面は試合終盤にかけて多く見られた。
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シュートまでという点はリードしているエリースFC東京の方が良かった。エリースFC東京はゴール直前までボールを運ぶと「シュートまで!シュートまで!」と声をかけて、その通りに攻撃を終えている。前半を終えて2点の差が生まれていた理由はここにあったのだろう。
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エリースFC東京が後半すぐに突き放す

後半にはいると直ぐに試合が動いた。後半2分、エリースFC東京はペナルティエリア内でDF25石川清司がボールを保持すると、もつれるように倒されてPKを獲得する。このPKをFW34山下真太郎が右隅に決めて3点目とした。絶対的な力の差がありそうで、バランスが崩れれば状況が覆りそうな危うい試合内容。ある意味での接戦でエリースFC東京は試合を決定づける3点目を奪った。
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全く諦めない神奈川県教員SC

3点のリードを奪われた神奈川県教員SCだったが、決して諦めることなくエリースFC東京に食らいつく。後半9分、神奈川県教員SCはペナルティエリア内でもつれて打ち上がったボールを、FW10岡本崇吾がGKに競り勝ち、枠内シュートを放つ。しかしこのシュートはライン際でDFにクリアされる。後半18分には右サイド高い位置からDF2岸洋平がゴール前にボールを送り込んだが合わせる人がおらず、ファーサイドでFW54大戸航平が触ったが十分に見送れるほどだった。後半の神奈川県教員SCエリースFC東京のサイドバックの裏を効果的に使えており、よくクロスをあげられていた。あとひとつ、最後にシュートさえ打てれば。
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諦めない姿勢を示していた神奈川県教員SCが報われるのは後半28分になってから。後半28分、神奈川県教員SCはペナルティエリア手前でボールを持ったMF36土屋健太郎が右足を振り抜くと、一直線にゴールを目指したボールは綺麗にゴールネットへ突き刺さる。攻めて、攻めて、ようやくシュートを放ったらそれが得点に繋がった。「やっと打ったね!」というベンチから安堵が漏れた。
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エリースFC東京はカウンターにシフト

神奈川県教員SCが攻め続けている裏で、エリースFC東京は戦術をカウンターへと切り替える。後半15分、左サイドハーフに入っていたFW11高橋周大に替えてFW26吉田敦を投入すると、前線にはFW26吉田敦とFW34山下真太郎を残して残りの選手は低く構える。
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守りきりの体制に入ったエリースFC東京ではあったが、少ない人数で追加点を奪う。後半40分、エリースFC東京は右サイドの低い位置からゴール前へ鋭いクロスを送り込むと、FW34山下真太郎が足元で直接ゴールへ叩き込んだ。追いすがる神奈川県教員SCを振り切る非情の一発が決まった。

いく度突き放されようが諦めない神奈川県教員SCは、後半41分に相手のハンドからPKを得るとMF36土屋健太郎が決めて1点を返す。最後まで追加点を求めてサイドから仕掛け続けたが、反撃はこれにとどまった。
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エリースFC東京の強さは見逃すも、神奈川県教員SCに可能性

試合はエリースFC東京が4-2で勝利。好調なエリースFC東京の様子を見に来たはずだったが、気がつけば神奈川県教員SCの頑張りばかりに目がいっていた。おそらく、エリースFC東京の強さは見逃した前半序盤にいかんなく発揮されていたのだろう。エリースFC東京がどういう戦い方をするかという楽しみは来週にとっておくことにする。

最下位の神奈川県教員SCはこの試合も勝てはしなかったが、最後まで諦めず攻め続ける素晴らしいチームだった。関東リーグは次節で折り返しを迎えるが、いつしかこのチームが報われることを祈っている。
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