FCコリア vs tonan前橋:観戦レポート

関東サッカーリーグ。FCコリアとtonan前橋が対戦した。開幕戦で大勝し、最初こそ勢いを見せたが徐々に収縮してきたFCコリア。なかなか勝てずにいたが、遅い初勝利から徐々に調子を上げてきているtonan前橋。調子の差に開きがある一方で、得意とするサッカーのスタイルも真逆にある。FCコリアがパスサッカーを得意とする一方で、tonan前橋は堅守を武器にして戦うイメージが強い。tonan前橋の非常に堅い守備は全社や国体などのトーナメント戦で威力を発揮し、全国クラスの結果を残してる。真逆のキャプションを打つ両チームの対戦は強風によって春の陽気を忘れたかのように冷え込んだ5月半ばの16時、北区赤羽の森スポーツ公園球技場で行われた。
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FCコリアの出鼻を挫く先制点

試合開始とともに試合の主導権を握らんとしたのはFCコリア。FCコリアは得意の繋ぐサッカーで丁寧にボールを回してサイドに開き、tonan前橋のゴールへと迫った。前半1分、FCコリアは左サイドペナルティエリア内からの折り返しをニアで合わせようとするが、DFともつれながら合わせられずゴールラインを割る。FCコリアのパスサッカーここに健在と、期待感を得た1分後には大きな展開を迎えることになる。
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FCコリアのペースで進むと思われた直後の前半2分、tonan前橋はカウンターからゴール正面でFW29タチコがシュートを放ち、そのこぼれ球をFW20野林涼が押し込んだ。FCコリアの出鼻を綺麗に挫いた先制点。あまりにもあっさりと決まってしまったゴールではあったが、後にこの1点が非常に大きな存在となる。
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試合の構図は明確になった。FCコリアが攻めて、tonan前橋が守る。それぞれの長所ががっぷりと噛み合い、盾と矛が文字通りに交える。やることが明確になったところでさぞかしスリリングな試合となるのだろうと思えたが、両者の間にはそれ以上に差があった。FCコリアが全く攻め切れないのだ。FCコリアは2トップのFW25金度祐やFW9権載龍がサイドに開いてボールを受けてもその先に進めない。人数をかけて守るtonan前橋がFCコリアの一切の攻撃を封じ込んだ。
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続く、続く、tonan前橋のカウンターアタック

tonan前橋はFCコリアの攻撃を封じると、カウンターから決定機を量産する。前半20分、tonan前橋はロングボールから最終ラインを抜け出したFW20野林涼がループシュートでGKをかわす。あと少し詰められたらというところだったが、ゴールライン際でDFに防がれた。
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前半23分、tonan前橋はカウンターから3対1の場面を作り、最後はFW29タチコがシュートを放つ。余りにも見事な数的優位で攻守の方向を混乱してしまうほどの状況だった。シュートはGKに防がれる。前半32分にはカウンターから右サイドを抜け出したFW20野林涼のクロスにゴール正面でFW29タチコが合わたが枠外に外れた。
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FCコリアが攻めあぐねている一方でtonan前橋がカウンターからゴールに迫り続ける。ああ、FW29タチコがもう少し精度のよいシュートを放てていたら・・tonan前橋はもっと楽に試合を進められていたかもしれない。しかしながら人数を欠かさないtonan前橋の堅守はここにあり。このtonan前橋の守備をいかに崩すかというのが後半のFCコリアに与えられた宿題だった。

FCコリアは攻撃に変化を見せるも誤審に泣く

ハーフタイム、FCコリアは2人の選手を入れ替える。替わって入ったのはMF8皇甫永実とFW11姜豪という2人の攻撃的な選手。この選手交代はFCコリアの勝利に結びつくのか。
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ところがFCコリアに課された宿題の答え合わせをする前に、試合は急展開を迎える。後半8分、tonan前橋の選手とFCコリアのMF8皇甫永実が接触プレーをし、FCコリアのファウルが取られるのだが、どういう理屈なのかMF4金鎭園に警告が提示される。意義か何かかと推理したのだが、公式記録を見ても「ラフ」としか記載されてない。なんだかよく分からない判定に目を丸くしていると、続いて赤いカードが提示された。MF4金鎭園は前半にも警告を受けており、このカードは2枚目だった。遠い1点を追う展開の中で、FCコリアはさらなる逆境に立たされるのだった。
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奇しくもFCコリアがハーフタイムに出した回答は限りなく正解に近かった。FCコリアは交代で入ったMF8皇甫永実がそのフィジカルを生かして前線でボールをキープする。結果的にFCコリアの攻撃の幅は(前半と比べたらではあるが)格段に広がった。

後半11分、FCコリアは左サイドから上げられたクロスから最後はペナルティエリア内ゴール正面にいたMF21朴世訓がシュートを放つ。十分に狙って放ったシュートはDFに当たって枠を外れた。繰り返しになるが、前半と比べたら攻撃機会は大きく増えた。その裏にtonan前橋が全く攻め上がらないという事情が含まれていたのは確かだが、少なくとも期待は持てる展開ではあった。
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やがて試合は膠着を迎える。攻めれるようにはなったが攻め切れないFCコリアと、守り切る姿勢が明確になったままのtonan前橋。例えtonan前橋が攻めに転じたとしても、tonan前橋は4人から5人は最終ラインに張り付いたまま離れない。決定機といえばCKからDF5ドグラスの綺麗なヘディングシュートが幾つかあったが、何れも枠を捉えなかった。後半30分に得たPKもGKに防がれる。
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tonan前橋の堅守ここにあり

フルタイムを迎えてtonan前橋が1-0で勝利。tonan前橋が全国クラスのその堅守を発揮し、綺麗なスコアで試合を閉めた。スコアも勝ち方も綺麗ではあった一方で主審の杜撰な判定が試合を壊したとも言える試合だった。日本人が極端に少ない対戦カードらしく、ガツガツとしたフィジカルコンタクトが多かったこともあり、主審の判定は大きく揺れ動く。挙句の果てにFCコリアの選手を誤審で退場させる始末と、FCコリアにとっては不運な試合でもあった。
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