FC岐阜セカンド vs FC川崎:観戦レポート

全国社会人サッカー選手権大会岐阜県予選。 4月から完全なトーナメントで行われた予選大会はゴールデンウィーク最終日の5月6日(日)に長良川球技メドウで行われた。対戦するのはFC岐阜セカンドとFC川崎。FC岐阜セカンドはJ2に所属するFC岐阜のセカンドチームであり、去年から東海1部を舞台に戦っている。開催地チームとして今年の岐阜清流国体を戦う責務も負っており、今年は非常に重要なシーズンとなる。FC川崎は各務原市にある川崎重工の社員が主体となっているチーム。FC川崎は今年から東海2部を舞台に戦うことになる。 会場は長良川球技メドウ。 小雨が降ったり止んだりと、肌寒く、ピッチと観客にはあまり優しくない天気の中で行われた。
20120506-132300.jpg

慎重な出だしからFC川崎が持ち味を発揮

試合は立ち上がりからFC川崎が積極的にボールを奪いに行っており、FC岐阜セカンドと互角の戦いを演じた。カテゴリ差ひとつ分の差は感じたが、十分に戦えることを示した。FC川崎は3-4-3のフォーメーションを軸に両サイドハーフが随時攻撃と守備の駒となり、効果的に数的優位を作っていた。決定的な場面こそ無かったが、とても見応えのあるサッカーを披露してくれた。
20120506-132506.jpg

FC岐阜セカンドはFC川崎の出方を伺いつつ、とりわけバランスを崩すこともなくゆっくりと主導権を握る。戦い方としては最終ラインから前線の高い位置へ一気にボールを運び、厚みのある攻撃を仕掛けるもの。5バック気味になるFC川崎を前になかなか思うように攻撃を仕掛けられなかったが、最終ライン付近から放たれる性格無比なロングフィードはFC川崎の脅威となった。

接戦の中でCKから先制

ゆったりとしたFC岐阜セカンドのペースで試合が運ばれる中、試合はFC岐阜セカンドのカウンターから大きく動く。前半25分、FC岐阜セカンドはカウンターから右サイドの高い位置まで一気にボールを運ぶと、クロスからニアサイドでFW11遠藤雄一が頭で合わせた。GKの重心を外した完璧なシュートに見えたが、DFに当たったらしく、ゴール左にわずかに外れた。そのプレーで得たコーナーキックからFC岐阜セカンドは先制することになる。
20120506-133032.jpg
前半26分、FC岐阜セカンドは左コーナーキックからのクロスをFW22深山翔平がGKと交差しながら頭で流し込んだ。40分ハーフの前半戦はゆったりとしたままFC岐阜セカンドが順当にリードを奪って終えた。
20120506-133338.jpg

FC川崎が自ら幕を閉じ、FC岐阜セカンドのワンサイドゲームへ

後半に入るとFC川崎は4-4-2のフォーメーションに変更する。前線に人数を割くための作戦かと思ったが、サイドの起点が無くなった事でかえって攻撃の機会を失った。後半はFC岐阜セカンドのワンサイドゲームとなる。

後半4分、FC岐阜セカンドがFW22深山翔平の突破からPKの機会を得る。このPKをFW22深山翔平が自ら右隅に放ったが、GKにがっちりとキャッチされてしまった。
20120506-134002.jpg

後半9分、FC岐阜セカンドは右コーナーキックからゴール前で立て続けに3本のシュートを放つ。FW11遠藤雄一のヘディングシュートはGKにかき出され、MF24栗本幸治のシュートはDFに防がれ、DF23吉崎清生のシュートはGKにキャッチされる。
20120506-134719.jpg
後半15分、FC岐阜セカンドは高い位置でボールを奪い、最後は左サイドでフリーになっていたMF14瀬古朋広がゴール目前で強烈なボレーシュートを放つ。枠は捉えれられなかったが、ダイナミックなプレーでスタンドを湧かせた。
20120506-135513.jpg

FC川崎の堅守を砕いたスーパープレー

次々と攻撃を組み立ててゴールへと迫るFC岐阜セカンド。追加点は時間の問題かと思えたが、FC川崎の頑張りもあってなかなか次の1点が奪えない。そんな難しい状況を打開したのはひとつのスーパープレーだった。後半25分、FC岐阜セカンドはDF5吉岡拓郎が左サイド高い位置までトップスピードでボールを運ぶと、勢いをそのままに左足を振り抜く。不意をついたシュートはゴールのニアをぶち抜き、貴重な追加点となった。
20120506-135912.jpg

最後まで食らいついたFC川崎と緩まなかったFC岐阜セカンド

FC岐阜セカンドが圧倒する展開の中、FC川崎にとって致命的な2点目が入ってしまった。ベンチからは徹底した放り込みが指示されるがそれもままならずもどかしい時間を過ごした。後半35分、FC川崎が立て続けにコーナーキックの機会を得る。フリーの24が放ったダイビングヘッドは競ったGKが勝った。後半40分には右サイドからのクロスのこぼれ球を14番がペナルティエリア手前から勢いよく叩いたが、GKに処理される。
20120506-140649.jpg

最後の最後までできる限りを尽くしたFC川崎と、それを軽くあしらうようにきちんと無失点で締めたFC岐阜セカンド。歴然とした力の差がある中で互いがベストを尽くした気持ちの良い試合だった。FC岐阜セカンドは全国を勝ち抜くにはまだまだ完成度が足らないが、ひとつひとつのプレーにはっきりとした狙いが見えた。今年も東海リーグは勝ち抜けるだけの十分な可能性はあるのだろう。FC川崎は流動的なポジションチェンジに見られる見応えのあるサッカーを披露してくれた。岐阜県を代表して東海リーグを戦う両チームに県出身者として今年も期待を寄せたい。

なお、この試合に勝利したFC岐阜セカンドは岐阜県代表として全国社会人サッカー選手権大会東海地域予選に進出する。

関連ニュース
関連試合
関連レポート

検索

Twitter

Facebook