奈良クラブ vs アルテリーヴォ和歌山:観戦レポート

関西リーグ1部開幕戦。昨年王者の奈良クラブと、関西1部初挑戦のアルテリーヴォ和歌山が対戦した。共にJリーグを目指すと明言しているチームであり、両観客席はチームカラーに染められる。ステレオサウンドで応援歌が聞こえてくる光景はそこが日本の4部リーグである事を忘れさせた。会場は奈良県橿原市にある橿原公苑陸上競技場。朝から続いていた小雨はとうとうキックオフ直前まで止むことなく降り続き、その結果かどうかは分からないが、ピッチは試合中に荒地と化すことになる。 20120414-192541.jpg

挑戦し続けたアルテリーヴォ和歌山

試合は序盤から挑戦者のアルテリーヴォ和歌山が優勢に進めた。アルテリーヴォ和歌山は2トップをはじめとした前線の選手が積極的にボールを奪いにいき、奈良クラブのボール保持者を自由にさせない。関西1部でも十分に戦えることを早くも証明した。前半10分、アルテリーヴォ和歌山はMF16高田一憲この試合を通じて最初のシュートを放つ。このシュートは勢いなくGKに簡単に処理をされたが、前半20分には右サイドを起点に最後はFW11宮本宗弥が反転シュートを放つなど、積極的にゴールへと迫る姿勢を見せた。
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序盤から押される形になった奈良クラブだったが、アルテリーヴォ和歌山の攻勢に耐えながら少ない攻撃機会を決定機に昇華した。前半17分、奈良クラブはショートカウンター気味な流れから中央から右へ開き、最後はペナルティエリア内でFW19檜山勇人がシュートを放つ。ゴール左隅を捉えたシュートはGKに弾き出されたが、この日最初の決定機を作り出して会場を湧かせた。
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前半は見所こそ少なかったが、アルテリーヴォ和歌山が優勢なまま終了。90分を見据えてか抑え気味に前半を過ごした奈良クラブと、果敢にチャレンジしたアルテリーヴォ和歌山アルテリーヴォ和歌山としては前半のうちに先制点が欲しかったところだろう。後半のテーマは奈良クラブがどこで勝負をしかけてくるかというところになった。

奈良クラブに動きなく・・

後半に入っても拮抗した展開でアルテリーヴォ和歌山が押し気味に進める構図は変わらない。後半1分、アルテリーヴォ和歌山は放り込みからFW11宮本宗弥が飛び出していたGKの頭上を越すループシュートを放つ。上手くミートせず左に外れたが、アルテリーヴォ和歌山が後半も早々と奈良クラブのゴールへ迫ってみせた。
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後半15分、アルテリーヴォ和歌山はFW11宮本宗弥がペナルティエリア内右サイドからマイナスに折り返し、MF29西山佳孝に繋ぐ。しかしこのボールはDFにブロックされてしまい、シュートを打てずに処理された。あと少しでも早くボールに触れていたら1点ものだった。
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後半36分、和歌山は右コーナーエリア付近のFKからゴール前へ放り込み、フリーとなっていたDF30野本泰崇が頭で捉える。枠内にボールが飛んでいたら分からなかったが、勿体ない場面だった。
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価値あるスコアレスドローなのか

結果的に試合はスコアレスで終了を迎えることになった。勝ち点1を分け合った結果ではあったが、試合内容は非常に偏ったものだった。ダイナミックにボールを動かし、積極的な守備とシュートを見せたアルテリーヴォ和歌山と、ほとんどいいところが無かった奈良クラブアルテリーヴォ和歌山は勝ち点3を逃した試合となり、奈良クラブは勝ち点1を拾った試合となった。全くどちらが王者か分からない。
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アルテリーヴォ和歌山はこれで十分な手応えと自信を掴めたと言ってよいだろう。シュートが枠内に飛んでいたらまた違う未来が開けていたかもしれないが、それはサッカーにおいて仕方がない部分なので責めるべきではない。

一方の奈良クラブは消化不良の内容となった。デコボコのピッチであえてパスサッカーに固執した結果、全く機能しないまま90分を終えてしまった。試合後、羽中田監督は「次に繋がる試合だった」と振り返っているのでパスサッカーに固執したのにはある程度の理由はあったはず。あるいはこの試合に課していた何らかの課題に対する手応えはあったのだろう。この試合で抱いたモヤモヤとした疑問に対するその答えはシーズン後に成績をもってして確認したい。
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