茨城県教員葵FC vs tonan前橋サテライト:観戦レポート

関東社会人大会順位決定戦。スピーディーでスペクタクルでドラマチックな第1試合の余韻も束の間なその時にアウェイ側スタンドに目をやると、第1試合の印象まで吹き飛びそうになった。100名はいたか。シマウマ柄のシャツに袖を通した彼らはぞろぞろと列を整えると、メガホンを片手に耳馴染みのある応援歌を歌い始めた。地域リーグでこれほどのまとまった応援は松本以来のインパクト。いや、まだ県リーグではあるが。聞けばtonan前橋ジュニアユースが総勢で駆けつけていたという。第2試合は茨城県教員葵FCとtonan前橋サテライトの対戦。市原臨海の空気を選挙したtonan前橋サテライトが試合の主導権を握る事になる。

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慎重な立ち上がり、守備的な茨城県教員

試合はなかなか動きを見せなかった。慎重に試合を進めているのだろうと当初は思っていたが、そういうわけでもなさそうだった。両者とも積極的に攻めるタイプではなかったのだ。

とりわけ茨城県教員葵FCの守備的戦術は異常だった。茨城県教員葵FCは4バックを中心に決して守備の陣形を崩さず、攻撃も最小限の人数しか割かない。アマチュアカテゴリでは時に勝負とは別のところを大切にするチームがある。もし、茨城県教員葵FCがこの守備的な戦い方をポリシーとしていたならば、それは尊敬すべき最高の美学を目の当たりにした事になる。

tonan前橋サテライトがしぶとく攻めて先制

守備的な茨城県教員葵FCに対してtonan前橋サテライトが攻め続ける。tonan前橋サテライトはサイドから9番と19番にボールを当てて攻撃への展開を試みる。引いて守る茨城県教員葵FCを前になかなか効果的なラストパスを出せなかったが、しぶとくしかけていく事で打開に成功した。前半22分、tonan前橋サテライトはFW9大園良介がペナルティエリア内左でボールを保持すると、GKとの一対一を落ち着いて制した。大声援をバックにしたtonan前橋サテライトがまずは先制した。

しっかり守りを固める茨城県教員葵FCと、たんたんと攻めるtonan前橋サテライト。スピーディーな第1試合と比べるとゆったりとした印象が強く残ってしまったが、おそらく第1試合が異常だったのだろう。前半はtonan前橋が1点を奪って折り返した。

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後半も先手はtonan前橋サテライト

後半に入るに当たり、ひとつの焦点は負けている茨城県教員葵FCがどこで勝負を仕掛けてくるか。先の試合のホンダルミノッソ狭山がそうだったように、後半からガラッと戦い方を変えてくるかもしれない。立ち上がりの時間帯に試合の主導権を握るのはどちらか。tonan前橋サテライトだった。

後半1分、tonan前橋サテライトはゴール正面から放ったミドルシュートの跳ね返りを8番が詰めて追加点とした。ポストに当たった跳ね返りがGKの背中に当たるイレギュラーボールを、tonan前橋サテライトは逃さなかった。

tonan前橋サテライトは後半14分にもFKから放り込まれたボールの跳ね返りを14番が豪快にぶち込む。スコアは3-0。あまりにも華麗な試合運びにしばしサテライトチームである事を忘れる。

攻めない?攻めれない?茨城県教員が少ない機会でゴールに迫る

3点を追う事になった茨城県教員葵FC。それでも守備的な陣形は決して崩さなかった。カウンターのチャンスを得ても、上がるのはサイドにボールを持って開いた一人と、中央にもう一人。申し訳程度に後方から1人。冒頭でひとつの芸術作品だと皮肉めいた書き方をしてみたが、年始のこの時期に最低限の選手しか集まらなかったのだというアマチュアたる考察をした方が現実的かもしれない。茨城県教員葵FCは少ないチャンスから得点の機会を伺った。

後半13分、茨城県教員葵FCは7番が右サイドから持ち込んでシュートを放ってみせた。まだこの時のビハインドは2点。後半に入って最初の決定機だったが、ボールはGKの正面へと転がった。後半36分には35番がゴール正面でボールをキープし、シュートまで持ち込んだが枠外に外れる。1点が非常に遠かった。後半43分に茨城県教員葵FCが7番のPKで1点を返したが、精一杯攻めて掴んだせめてもの1点だった。

tonan前橋サテライトが3-1で茨城県教員葵FCに勝利。差が大きく、必然に満たされたスコアで締めくくられた印象だ。図南っ子の大声援に応えたtonan前橋サテライトがトップチーム待つ関東リーグの舞台へあと一つと迫った。

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