BIWAKO S.C HIRA vs 阪南大クラブ:観戦レポート

KSLカップ3位決定戦。BIWAKO S.C HIRA阪南大クラブが対戦した。関西リーグ2部に所属する両チームが3位決定戦という大舞台で対峙した。関西リーグに参加する約半分のチームが大学系であることを考えると、ある意味で関西リーグらしい対戦カードとなった。会場は長居第二陸上競技場。隣の長居スタジアムでは天皇杯の大阪ダービーが組まれており、公園内は賑やかな雰囲気となっていた。
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西のインカレ

3位を賭けた戦いという割にのびのびとした試合を目の当たりにできた。ミスを恐れず積極的にボールを回し、フリーランをし、外野の仲間から容赦ないヤジが飛ぶ。西のインカレと煽られていたそれ相応に大学生らしい若々しさで会場が包まれた。

より積極的に仕掛けていたのは阪南大クラブの方だ。阪南大クラブは4-4-2からサイドハーフがランダムにトップへ入り4-3-3で攻撃をしかける。3枚のターゲットとサイドに空いたスペースをうまく使い、縦方向へボールがよく動くダイナミックなサッカーを仕掛けた。

一方のBIWAKO S.C HIRA阪南大クラブの攻撃をいなしつつ、カウンターでゴールに迫る。カウンター自体こそ脅威にはならなかったが、セットプレーから決定機を作り続けた。前半10分、BIWAKO S.C HIRAは左コーナーキックから上げたボールをMF5山鳥真也が頭で合わせたが、枠内シュートはGKに取られる。
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前半13分、BIWAKO S.C HIRAは右コーナーキックから上げたボールをDF38金田祐羽が頭で合わせたが、シュートは左に外れた。
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戦況的には阪南大クラブが優位に見えたが、セットプレーを上手く使えていたBIWAKO S.C HIRAが多くの決定機を作り出した。

BIWAKO S.C HIRAの守備堅く・・

阪南大クラブBIWAKO S.C HIRAの守備を前に攻めきれない時間が続いた。それでも前線の選手がポジションを変えながら打開を試みた。馬力のあるFW9金村賢志郎を軸に試行錯誤を繰り返す。前半19分、阪南大クラブは中央突破から最後はMF14片山雄大がシュートを放ったが、左に外れる。
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前半22分、阪南大クラブは左サイドから上げたクロスにFW9金村賢志郎が頭で合わせたが、右に外れる。
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前半40分、阪南大クラブはカウンターからFW7荒木康太が抜け出してGKとの一対一を迎えたが、シュートは右に外した。
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サッカーの質で言えば阪南大クラブの方が難しいサッカーに挑戦していた。多くの選手がプレーに絡み、連動して崩しにかかる。理想的な戦術だ。しかし難易度の高いサッカーが出来れば勝てるというものではない。結果としてその辺を割り切ったBIWAKO S.C HIRAの方が多くの決定機を迎えていた。

後半はずっと阪南大クラブ

後半にはいると動きがピタリと止まった。BIWAKO S.C HIRAがさほど高い位置でボールを持てなくなり、唯一の打開策となっていたセットプレーの機会を喪失した。対象的に阪南大クラブの攻める時間が増える。後半8分、阪南大クラブはペナルティエリア中央でボールをキープし、スルーパスに抜け出したFW7荒木康太がシュートを放ったが、右ポストを叩く。攻め続けていた阪南大クラブではあったが、その割に決定機はなかなか作れない。
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後半32分、阪南大クラブはペナルティエリア直前で得たFKからMF22大庭裕平が直接狙ったが、クロスバーを叩く。「神様ありがとう!」と叫んでいたのは応援にまわっていたBIWAKO S.C HIRAの(おそらく)選手たち。フリーダムな応援スタイル(?)もまた大学生らしさが溢れていた。
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後半35分、阪南大クラブはDF32山中宏基が右サイドから切り込み、ペナルティエリアでループシュートを放ったが、わずかに上へ外れる。
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攻めど決めきれない阪南大クラブ。よほどサッカーの神様に見放されているのだと思ったが、そんな例え話を鵜呑みしかねないくらいに得点に見放されていた。

耐え抜いたBIWAKO S.C HIRAが劇的勝利

阪南大クラブがもがいている一方で、耐えているBIWAKO S.C HIRAの勝機も上がってくる。所謂「決める時に決めとかないと・・」という文言だ。最近はよく使うなあ。BIWAKO S.C HIRAは後半こそ守る時間が多かったが、阪南大クラブが攻め疲れはじめたのと呼応して、終盤に向けて勝負に出始めた。

後半43分、BIWAKO S.C HIRAはカウンターから抜け出したMF10阪口優介が勢いをそのままにGKとの一対一を制して先制点とした。MF10阪口優介はその前にも同じ場面を迎えて失敗していたが、2度目の挑戦はキチンと制した。
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試合はこのまま終了を迎えた。阪南大クラブの攻撃を耐えに耐えたBIWAKO S.C HIRAが少ない攻撃から幾度の決定機を活かした形となった。阪南大クラブとしては決めるべき時に決められなかった事が悔やまれるが、バーポストを叩いた数を見る限り「運が無かった」で済ませてしまってもいいのかもしれない。この試合に訪れたサッカーの神様は少々イタズラが過ぎた。しかしこれもまたフットボールである。BIWAKO S.C HIRAが大健闘の3位でKSLカップを締めくくった。
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