ノルブリッツ北海道 vs SC相模原:観戦レポート

地域サッカーリーグ決勝大会第2節。北海道王者のノルブリッツ北海道と関東王者のSC相模原が対戦した。ノルブリッツ北海道は第1節で勝点1をつかんでおり、勝てば3位以内が確定する。SC相模原は第1節で劇的な勝利を収めており、勝てばJFL自動昇格が決まる。ついでに福島ユナイテッドFCのJFL自動昇格とコバルトーレ女川の東北1部昇格と日立ビルシステムの関東1部昇格と坂戸シティFCの関東2部昇格などなど、連鎖反応が起こる。地域決勝はそういう切り口も面白い。会場は引き続き長崎市かきどまり陸上競技場。天気は晴れだが、スタンドは影になって底冷えしていた。
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すべてを受け止める北の大地ディフェンス

戦前の予想はノルブリッツ北海道が守り、SC相模原がひたすら攻めるというもの。ノルブリッツ北海道は第1節の福島ユナイテッドFC戦でドン引きサッカーを展開し、勝ち点1を手にしている。負けないのが大事な地域決勝で堅実な戦い方を選択してきたのではともっぱらの噂だ。

キックオフを迎えてみると、試合はその戦前の予想通りに運ばれた。バックラインを全く崩さないノルブリッツ北海道の姿がここにはあった。カウンターなどという概念は存在せず、たまに数人でボールを動かして遅攻を仕掛けるが、攻撃の枚数を増やさないので単発の攻撃に終始する。前半33分、ノルブリッツ北海道は右サイドからつなぎ、MF27石本学がペナルティエリアでシュートを放つが、左に外れる。
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どっしりと構えてすべてを受け止め、時に厳しいイカズチを下す北の大地。福島ユナイテッドFCが無得点に終わったのも納得できた。

攻め続けるしかないSC相模原

SC相模原は不動のノルブリッツ北海道を相手に攻撃をしかけ続ける。しかしながら、これが全く得点の気配がしない。ある程度高い位置までボールは運べるのだが、ほとんどの攻撃は仕掛ける1手目で跳ね返された。

前半7分、SC相模原は左サイドからのクロスにファーでフリーのFW9森谷佳祐が頭で合わせようとしたが、わずかに届かない。前半24分には左サイドからのクロスにFW18宮川大輔が頭で合わせたが、力なくGKに拾われた。
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この調子でSC相模原も90分を過ごしてしまうのだと途方にくれた。ノルブリッツ北海道の思惑通りに運ばれた試合は底冷えもあいまって非常に寒い試合となる。しかしこんな状況をSC相模原は打開してみせた。前半38分、SC相模原はロングフィードから抜け出したFW9森谷佳祐がそのままシュートを流し込んで先制点とした。
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スコアが動いたことでノルブリッツ北海道の守備的なサッカーは変わらず、前半は1-0でSC相模原がリードして終えた。

ノルブリッツ北海道反撃開始

後半にはいるとノルブリッツ北海道がようやく思い腰をあげる。守備の枚数を申し訳程度に減らし、攻撃時のパススピードをひとつ上げた。後半7分、ノルブリッツ北海道はFKの流れからFW17畠山直人がGKとの一対一へ持ち込もうとしたが、シュートは打てない。後半10分には右サイドで得たFKから放り込んだボールをMF29青木圭が頭で合わせたが、GKのファインセーブに阻まれた。前半を見る限りはファジアーノ岡山ネクストとの3位争いを見込んで最小失点狙いかと思えたが、少なくとも勝ちにくる気はあるらしかった。
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トリックプレイで追加点

しかしSC相模原にとってはこれこそ望んでいた状況。ノルブリッツ北海道の守備が堅いのに変わりはないが、攻撃に意識が向き始めたおかげで多少やりやすくなったように見えた。後半16分、SC相模原は左サイドで得たFKから繋ぎ、放り込んだボールをFW9森谷佳祐が頭で流し込んだ。単純に放り込むと見せかけてショートコーナーのようにつないだトリックプレイ(?)は完全にノルブリッツ北海道の意表を突くものだった。
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関東で揉まれ、神奈川県3部から毎年昇格ここに達成

SC相模原の風当たりは強い。関東リーグを戦う選手や関係者から「SC相模原だけには負けたくない」という声は少なくなかった。誤解がないようにしておくと、その理由はSC相模原がJリーグ準加盟でありプロチームであることが理由だ。アマチュア魂が疼くのだろう。その結果、何が起きるかというと、SC相模原に対する守備的な対応策だ。

福島ユナイテッドFCを相手にドン引きサッカーを展開するノルブリッツ北海道を見て、SC相模原の選手は「関東でも守備的なサッカーを相手にしているから問題ない」という旨を話していたと耳に挟んだ。神奈川県3部から始まったSC相模原の毎年昇格物語。神奈川県で揉まれ、関東で揉まれ、SC相模原は着実に力をつけていった。

後半45+1分、SC相模原はFW7菅野哲也が右サイドをドリブルでえぐり、マイナスの折り返しをMF8曽我部慶太が叩き込んで3点目を加える。初めて関東代表として出場したSC相模原ノルブリッツ北海道に3-0で勝利。堂々のJFL昇格を手にした。
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