アミティエSC vs 福島ユナイテッドFC:観戦レポート

地域サッカーリーグ決勝大会一次ラウンド第3節。3日間の激闘の最後はアミティエSC福島ユナイテッドFCが対戦した。アミティエSCはここまで2勝、福島ユナイテッドFCは1勝1PK勝ちで迎えた。一次ラウンド1位突破へ両者が満たすべき条件は非常にシンプル。アミティエSCは90分で負けなければ、福島ユナイテッドFCは90分で勝てばいい。ワイルドカードの可能性もあるが、、得失点差を含めると多くの事象があるので考えるだけ無駄だ。目の前の試合に集中するのみ。会場は引き続き郡山西サッカー場。
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堅すぎて動かない

試合に入るに当たりまず気になるのがアミティエSCの出方だ。引き分けでも一次ラウンド突破が決まるアミティエSCがどう出てくるか。一説で最初から守りを固めてくるのではという予想ができたが、それはあっさりと否定された。立ち上がりから攻め立てたのはアミティエSCの方だった。

アミティエSCは守備的なチームという印象だったが、この印象すら覆すほどに立ち上がりから攻めの姿勢を見せた。アミティエSCはサイドを立てに突破すると、丁寧につないで福島ユナイテッドFCのゴールへと迫る。前半20分、アミティエSCは右サイドから繋いでゴール前まで持ち込んだが、ファウルの判定でシュートを打てなかった。その積極的な姿勢はまるで「守り切るんど考えていない」と宣言しているようだった。
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アミティエSC福島ユナイテッドFCもさすがに慎重で守備面での乱れは一切見せない。互いに積極的に仕掛ける割に決定的な場面は非常に少なかった。前半35分、福島ユナイテッドFCは右コーナーキックの流れからFW7時崎塁がペナルティエリア内からシュートを放つ。しかしこのシュートはDFに当たって打ち上がってしまい、GKに処理された。
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前半はスコアレスで45分を消化した。

攻撃を放棄したアミティエSC、攻めやすくなった福島ユナイテッドFC

残された時間は45分。絶妙なバランスで保たれた拮抗状態では緊張を切らした方が敗れる。そんななかでアミティエSCが後半に変化を見せてきた。後半のアミティエSCは4バックと4サイドハーフがきっちりと列をなし、完全な守り切りたいせいに入っていた。マイボールになっても高い位置へ放り込むことしかせず、その狙いは明らかだった。今思えばこの変化がアミティエSCの最大の失策だったのかもしれない。1点を取れば良い福島ユナイテッドFCが前半より多くの攻撃を仕掛けるようになった。

後半4分、福島ユナイテッドFCは右サイドからお送り込んだボールをFW22新裕太朗がペナルティエリア内で受け、反転してシュートを放った。シュートは左に外れてしまったが、攻めてこないアミティエSCを前にした福島ユナイテッドFCはかえってやりやすくなっていたように見えた。
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そして均衡は破れる。後半10分、福島ユナイテッドFCは左サイドから仕掛け、ペナルティエリアでこぼれたボールをFW7時崎塁が拾い、反転して押し込んだ。勝てば1位となる福島ユナイテッドFCと、負けなければ1位となるアミティエSC。その立場は一瞬にして逆転した。
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福島ユナイテッドFCが守り切って勝利

1点を取らないとならない立場になったアミティエSCは後半45分に左サイドから放り込んだボールをDF22大庭慧之が拾ってシュートするなど最後まで諦めずに攻め続けた。しかし人数をかけない攻撃に慣れてしまっているであろうアミティエSCにとってこの状況はあまりにも困難なミッションだった。
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試合は福島ユナイテッドFCが1-0で勝利。アミティエSCは守備を固めた相手から1点を取る術がなく、相手の最終ラインでもがき続けて残り時間を消化してしまった。「引き分け狙い」の甘さに付け入ってくるのがサッカーの魔物というもの。そんな地域決勝の危険さを目の当たりにした試合だった。福島ユナイテッドFCは地元開催のAグループで1位を勝ち取って長崎で行われる決勝ラウンドへ駒を進めた。
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