サウルコス福井 vs デッツォーラ島根:観戦レポート

地域サッカーリーグ決勝大会一次ラウンド第3節。第1試合はサウルコス福井とデッツォーラ島根が対戦した。デッツォーラ島根は大会2日目で敗退が決まってしまい、この試合は消化試合となる。サウルコス福井は敗退が濃厚ではあるが、大量得点勝ちした上でアミティエSCノルブリッツ北海道、相模原が敗れればワイルドカードの目を残す。いずれにせよ地域の代表として1勝もせずに帰るわけにはいかない。会場は郡山西サッカー場。天気は晴れだが、冷たい強風が渦巻いていた。
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点が欲しい・・サイドから仕掛け続けるサウルコス福井

3日目ということでひとつの焦点に体力面の懸念はあったが、序盤でそれは感じなかった。ちなみに強風ということでどちらのエンドを取るかも注目すべき事象ではあったが、風向きは常に変化していたので全くアテにならない。試合は立ち上がりから元気良く攻撃的に進められた。

サウルコス福井は徹底してサイドの高い位置へボールをつなぎ、サイドからの突破を図る。前半2分、サウルコス福井は右サイドを起点にペナルティエリア内でしぶとくボールをつなぎ、最後はMF38内久保亮がシュートを放つ。非常に落ち着いていた場面ではあったが、シュートはGKの正面を突いた。
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前半12分には左サイドから突破し、マイナス方向の折り返しをFW24村田啓輔がGK不在のゴールに蹴り込もうとしたが、DFにブロックされる。
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前から仕掛けるデッツォーラ島根

デッツォーラ島根は縦へシンプルにボールをつなぎ、積極的にシュートを狙う。前半6分、デッツォーラ島根はMF24田平謙が遠目からシュートを放ったが、GKの正面を突く。今日のこの風だと打てば何かおきそうではある。前半25分には縦パス1本でFW9小笠原宏樹が抜け出し、GKとの一対一でループシュートを放ったが、右に外れた。
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展開としては五分で運ばれていたが、ひとつ気になる点があった。それは対人プレーでサウルコス福井の選手がよく倒されていたことだ。最初はデッツォーラ島根の荒っぽさが表れたのだと思っていたが、繰り返し見ていると、どうもサウルコス福井の選手の動きが鈍い様に見えた。初挑戦のサウルコス福井と、2年連続での挑戦のデッツォーラ島根。3日間のマネジメントという点ではどうやらデッツォーラ島根が上手かったらしい。

前半28分、デッツォーラ島根はMF8武田翔太がペナルティエリア内でボールを奪うと、折り返したボールをFW9小笠原宏樹が丁寧にシュートして先制点とする。サウルコス福井の守備陣に迷いが生じた瞬間の出来事だった。大会3日目のコンディションと悪天候。サウルコス福井にとって未知の領域は非常に厳しいものだったのだろう。
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前半は勢いづいたデッツォーラ島根が多くの攻撃をしかけて終えた。

サウルコス福井が切り札投入も・・

後半に入るに当たり、サウルコス福井はMF38内久保亮に替えてFW9目黒翔大を投入する。サウルコス福井は昨日2得点の切り札を入れて状況の打開を試みた。
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昨日も目撃した恐竜軍団の逆襲が今日も見られるかと思ったが、そう上手くドラマチックに事が運ばないのも地域決勝だったりする。後半3分、デッツォーラ島根はFW10隅田航がペナルティエリア内右からあげたクロスをFW9小笠原宏樹が頭で押し込んで追加点とした。
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恐竜軍団の逆襲

デッツォーラ島根の追加点でサウルコス福井もこの程度かと思ってしまったが、そう思ってしまうあたりはまだまだ私も地域決勝を分かっていない。後半5分、サウルコス福井は左サイドで得たFKからゴール前に放り込むと、もつれたボールをFW9目黒翔大が強引にねじ込んで1点を返した。昨日も見たサウルコス福井の逆襲が始まった。
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後半26分、サウルコス福井は左サイドから送り込んだボールをファーに走り込んでいたFW24村田啓輔がダイビングヘッドで合わせて2点目を奪い、同点とした。
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デッツォーラ島根が粘り勝ち

試合は降り出しに戻った。1点が欲しい両者はそれぞれ最後の力を振り絞って得意のプレーで速攻を仕掛けた。攻撃的にに進められる試合展開を見ているとこのまま同点で終える気がしない。止めを刺すのはどちらか。
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決勝点を奪ったのはデッツォーラ島根だった。後半44分、デッツォーラ島根は右サイドからボールを放り込むと、GKの甘いクリアを誘う。このクリアミスをニアで潰れていたFW10隅田航が押し込んで勝ち越しゴールとした。
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この得点が決勝点となり、デッツォーラ島根が3-2で勝利。中国代表として1勝をもぎ取って3位で大会を終えた。2年連続で挑んだ大会はいずれも一次ラウンド突破とならなかった。しかし昨年の高知で見たデッツォーラ島根からは確実に成長が見られた。それは最後まで決して気を抜かず戦い抜いたこと。昨年は最後の最後で1点を取られる試合がよく見られたが、今年は逆に1点をもぎ取って大会を終えている。Cグループはファジアーノ岡山ネクストが一次ラウンド突破を決めた。高いレベルで争われている中国地域を連覇しながら、確実に成長しているようだ。
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サウルコス福井は激戦区と言われたAグループで一度も90分勝ちができなかった。しかし3試合とも先制されながら追いついている。あと少しの勝負強さと運が足らなかったと言ったところだろう。北信越代表の劇的な粘り強さは未だ継承されているようだ。
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