デッツォーラ島根 vs 横浜猛蹴:観戦レポート

全国社会人サッカー選手権大会第1回戦。清瀬市会場の第2試合はデッツォーラ島根と横浜猛蹴が対戦した。デッツォーラ島根は今年の中国リーグで優勝し、連覇を達成。2年連続で地域決勝出場を決めている。昨年の全社を観戦した時はやる気のなさが2回戦敗退に影響してしまっていたが、今年のやる気はいかに。横浜猛蹴は個人的に初観戦。関東2部の中位であり、順位はパッとしない。しかし優勝を賭けた東京23FCを相手に引き分けるなど、ここ一番での力強さを発揮する。トーナメントだとこういった一発勝負屋が有利だったりするが果たして。中国地域のチャンピオンに横浜猛蹴が挑む形となった。

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緊張の横浜猛蹴、慎重なデッツォーラ島根

試合を開始しての第一印象としては、必死にボールを運ぶ横浜猛蹴と、慎重に構えるデッツォーラ島根。デッツォーラ島根はさすが全国の舞台に慣れているとあり、先の札幌蹴球団南国高知FC、目の前の横浜猛蹴のような初戦独特の緊張感というのは感じない。

勢いで押し込もうとする横浜猛蹴と、それを淡々と跳ね返し続けるデッツォーラ島根。足元の技術をみても試合の入り方にしても想像していた以上に両者の差は歴然だった。前半19分に横浜猛蹴はFW24三瀬颯太が遠目からシュートを放ったが、枠外へ外れる。頑張って攻めているのは伝わるのだが、攻めている割に全く崩しきれない。
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貫禄のデッツォーラ島根

デッツォーラ島根は必死に食らいつく横浜猛蹴を払いながら、決して無理をすることなく得点機を作り続ける。前半6分、デッツォーラ島根はペナルティエリア内左でボールを受けたMF8武田翔太が切り替えしてシュートまでもっていったが、枠内シュートはGKに防がれる。
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前半33分、デッツォーラ島根はペナルティエリア内でMF11空山浩輝がボールをキープし、後方へ下げたボールをMF8武田翔太がフリーで合わせたが、シュートは大きく外れた。
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ひとりふたりと前線でボールを収められる選手がいると、それだけで攻撃に厚みが出る。そしてデッツォーラ島根は前半38分に右サイドから繋いで最後はFW9小笠原宏樹が押し込んで先制点とする。さすが中国地域リーグを連覇した猛者。前半で確実に先制点を奪ってみせた。
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横浜猛蹴のスーパー鳥毛タイム

後半に入るにあたり、横浜猛蹴はDF21栗原健次に替えてスーパーサブのFW28鳥毛雄一を投入する。ああ、鳥毛って名前はよく得点者欄で見るなー。なんて思っている隙もなかった。後半0分、横浜猛蹴はスルーパス1本でFW28鳥毛雄一が抜け出すと、そのままGKまでかわして同点ゴールとした。
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交代して1分もたたずしてあっという間の同点劇に唖然としていると、その隙も無かった。後半4分、横浜猛蹴は右サイドから突破したFW24三瀬颯太がそのまま持ち込んで逆転ゴールとする。勢いだけでと言うと語弊があるが、一人入っただけでこんなに変わるものなのか。スーパー鳥毛タイムとは観客席から聞こえてきたコピーだが、とてもしっくりくる。
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カウンターから更に1点

状況が一変してしまったわけだが、デッツォーラ島根がやることは変わらない。ひたすらに前線へボールを送り込み、厚みのある攻撃を仕掛け続けた。しかし横浜猛蹴も流石に手を打てており、ボールホルダーには必要以上の注意をはらう。デッツォーラ島根は何かしら変化をつけないと状況は打開できない。そして壁にぶち当たっているデッツォーラ島根をあざ笑うように横浜猛蹴のカウンターが発動する。
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後半20分、横浜猛蹴はカウンターから最前線でフリーとなっていたFW28鳥毛雄一にボールを預けると、FW28鳥毛雄一はそのままゴール前まで持ち込んで3点目とした。デッツォーラ島根は最も警戒すべき人物をフリーにしてしまった。デッツォーラ島根のミスといっていいだろう。
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デッツォーラ島根はね返せず

デッツォーラ島根は最後にフットサルのごとくGKが敵陣まで攻め上がり、同点を目指したが、守るだけの横浜猛蹴を崩し切ることはできなかった。昨年の藤枝MYFC戦では露骨に手を脱いていた感じがあったが、その姿から今回は勝ちに来ているとよくわかった。
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試合は3-1で横浜猛蹴が逆転勝利。横浜猛蹴ならきっと下剋上級の頑張りを見せてくれると期待して清瀬会場に来たのは確かだが、想像以上の現実を目の当たりにしてしまった。おそらく10回戦ったらデッツォーラ島根が勝ち越すだろう。それほどにデッツォーラ島根の出来は良かった。しかし一瞬で状況を打開してしまう横浜猛蹴の、FW28鳥毛雄一の破壊力はこういう一発勝負で威力を発揮する。なかなか面白いチームだ。
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