札幌蹴球団 vs 南国高知FC:観戦レポート

全国社会人サッカー選手権大会第1回戦。清瀬市会場の第1試合は札幌蹴球団南国高知FCが対戦した。札幌蹴球団は北海道の古豪で北海道リーグに所属。予選はリーグ2位の十勝フェアスカイジェネシスに勝って2位で突破した。全国社会人サッカー選手権大会は1999年以来13年ぶりの出場となる。南国高知FCは高知県の古豪で四国リーグに所属。地域決勝や天皇杯などの全国大会にも出場したことがある。北海道リーグと四国リーグと言えば、毎年全国大会でなかなか結果を出せないリーグ。いってしまえば弱小リーグであり、その中堅を張る古豪同士の対戦となる。地域リーグ間の単純比較には丁度いい。
20121013-130047.jpg

シンプルに札幌蹴球団、尻上がりに南国高知FC

慌ただしく始まった試合も7分ほどでようやく落ち着きを見せる。そこに見えたのは攻める札幌蹴球団と守る南国高知FCの構図だった。札幌蹴球団は前線に2トップと中盤の一人が張り付くように陣取り、縦パス1本で裏を狙い続ける。対する南国高知FCは最終ラインを高めに設定し、ボールを奪ったらサイドの高い位置へ運ぶ戦術をとった。お互いに狙いが明確になったところで互いが互いにポイントを警戒し、ガッシリと組み合う形となった。
20121013-174948.jpg
どうにも動かないといった状態で先に打開を見せたのは守る時間が長かった南国高知FC。前半25分、南国高知FCはポストに入ったFW23柿内優英がボールを受けると、そのまま反転して抜け出し、GKとの一対一を迎える。あと一つかわせばゴールは目前だったが、GKの懐に入ってしまい防がれた。
20121013-175517.jpg
シンプルにゴールを目指す札幌蹴球団に対して南国高知FCはサイドからできるだけ組み立てて攻撃したい。その意図は肩の力が抜けると共に、ピッチで描かれた。南国高知FCが徐々に攻撃機会を増やす。

札幌蹴球団がセットプレー一発で先制

南国高知FCが尻上がりに調子をあげているのに対し、一発を狙い続ける札幌蹴球団は相変わらず攻撃機会を作り続ける。崩し切る場面こそなかなか生まれなかったが、その姿勢はゴールに直結した。前半30分、札幌蹴球団は右コーナーキックから放り込んだボールをMF6辻良樹が頭で合わせてゴールネットを揺らす。前半の40分は札幌蹴球団が先制して終えた。
20121013-180031.jpg

気合十分の南国高知FC、迫る札幌蹴球団

そろそろ後半も始まりを迎えるとなり、選手がピッチに戻ってくるわけだが、南国高知FCの様子が明らかに前半と違っていた。円陣を組んで雄たけびをあげる。その一つ一つの行動をもってして前半とは全く異なる気合を感じた。前半の終盤にようやく手応えをつかんだからなのだろう。後半も序盤は南国高知FCが攻める時間が増える。

面白いようにボールを回して攻撃をし掛ける南国高知FCではあったが、守備組織を一切崩さない札幌蹴球団をなかなか崩しきれない。札幌蹴球団は勝っているのだから確かに無理に攻める必要はないし、南国高知FCが頭から飛ばしてくるのは想像ができた。そして皮肉なことに南国高知FCが攻めようとすればするほど札幌蹴球団の縦ポン攻撃が効果を発揮する。
20121013-182010.jpg
札幌蹴球団は前半から効果的な飛び出しを見せていたDF30疋田大和を右から左にポジションチェンジさせるなど変化をつける。後半12分、札幌蹴球団は左サイドをDF30疋田大和が突破し、シュートのこぼれ球をMF9矢野友輔がさらにシュートし、そのこぼれ球を再びDF30疋田大和が詰めたが、全てGKに防がれた。
20121013-181415.jpg
後半34分、札幌蹴球団は左サイド後方で得たFKから放り込み、最後はDF30疋田大和がゴール正面でシュートを放ったが、枠を大きく外す。後半36分には左サイドを抜け出したMF6辻良樹が角度のない位置からシュートを放ったが、右に外れた。
20121013-183000.jpg
20121013-182615.jpg

南国高知FC、諦めずとも及ばず

攻めきれない南国高知FCだったが、最後まで食らいつく。後半39分、南国高知FCは左サイドからのロングスローから、最後はFW23柿内優英がペナルティエリア内でシュートを放つが、枠外へ外れる。
20121013-184149.jpg
後半40+2分には右サイドからのロングスローから最後は、FW7神野達朗がペナルティエリア内でシュートを放つが、ポストに当たったか、DFに防がれたか、よく分からなかったが決められない。
20121013-184612.jpg

シンプル・イズ・ベストを証明した札幌蹴球団

試合は札幌蹴球団がCKからの得点を守り切って1-0で勝利した。シンプルなサッカーをする札幌蹴球団に対して南国高知FCがサイドからよく繋いでゴールに迫ったが、崩しきれなかった。札幌蹴球団がシンプル・イズ・ベストを証明した試合と言えるが、単純に力の差が明らかになった試合だったとも言える。足元がうまいチームが二つや三つと繋いでゴールに迫るのと、足元が劣るチームが三つや四つと繋がないとゴールに迫れないのとでは前者の方が勝る。とりわけ一発勝負のトーナメントでは。札幌蹴球団が13年ぶりの全国社会人サッカー選手権大会で第1回戦を見事に突破した。
20121013-184859.jpg

関連ニュース
関連試合
関連レポート

検索

Twitter

Facebook