カマタマーレ讃岐 vs 栃木ウーヴァFC:観戦レポート

日本フットボールリーグ。念願かなって香川県もというどん県初上陸。実は四国リーグ時代に一度来る予定はあったのだが、台風接近でバスが運休という事態に遭い今に至る。今回はスッキリとした快晴。対戦カードは「カマタマーレ讃岐vs栃木ウーヴァFC」。カマタマーレ讃岐はJリーグ準加盟ではあるが、来年のJリーグ加盟はクラブライセンスの取得が困難になり自ら取り下げてメディアの反感を買ってしまっている。加えて謎の募金活動を始めるなどあまりいい雰囲気は感じない。では実際のところどうなのでしょうというのが今回の視点の一つ。対する栃木ウーヴァFCは最下位となっており、JFL残留が絶望的な状況になっている。会場は丸亀市の香川県立丸亀競技場
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死に物狂いの栃木ウーヴァFC、反撃しきれないカマタマーレ讃岐

立ち上がりから栃木ウーヴァFCが積極的に仕掛ける。前半6分、栃木ウーヴァFCは左サイドから放り込み、頭で折り返したボールをMF31小森慶太朗がフリーで抜け出したが、シュートはタイミング良く飛び出していたGKに防がれた。前半12分にはFW25若林学が正面から重いシュートを放ったが左に外れる。栃木ウーヴァFCは敵陣のある程度高い位置でボールを保持できており、攻撃の組み立てには全く苦労しない。言われなければ最下位だとわからない。
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ホームのカマタマーレ讃岐栃木ウーヴァFCの攻撃をかわし、反撃の機会を伺う。反撃のキーマンとなったのはMF20アンドレア。この選手がそこそこ重要な選手だとは感じていたが、ホームだと輝きが違った。このギャップはガイナーレ鳥取にいたハメドを思い出す。外国人はやはりアウェイでコンディションを整えるのが大変なのか。前半9分、カマタマーレ讃岐は右サイドから放り込んだボールをペナルティエリア内で一旦落とし、落としたボールをMF20アンドレアが直接足元で叩くが、ボールはGKの手をかすめて枠外へ外れる。前半17分、カマタマーレ讃岐は右サイドをMF20アンドレアが一人で突破し、マイナス方向へのクロスをDF13堀河俊大が直接合わせたが、左に外れる。
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序盤こそ見応えのある攻防を見せた試合だったが、やがてこう着状態を迎える。栃木ウーヴァFCが積極的に仕掛けてカマタマーレ讃岐が反撃する構図だったわけだが、栃木ウーヴァFCの攻撃は人数を割かないので直ぐに跳ね返される。逆にカマタマーレ讃岐は反撃しようにも栃木ウーヴァFCの守備に隙がなくて突破できない。最初はMF20アンドレアの果敢なドリブル突破が効いていたが、警告を早々ともらってしまったこともあってか、栃木ウーヴァFCの守備陣が慣れてきたこともあってか、効果は薄れていく。カマタマーレ讃岐は前半37分にFW19市原大嗣に替えてFW9石田英之を投入するなど手を打つが、大きな変化に還元されることはない。勝ち点を1点でも欲しい栃木ウーヴァFCの思い通りに運ばれた前半戦だったのだろう。スコアレスで45分を終える。
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後半、カマタマーレ讃岐反撃も攻めきれない

後半に入るとカマタマーレ讃岐にようやく勢いが出てくる。後半1分、カマタマーレ讃岐は左サイドフリーキックからGKの弾いたボールをDF22神崎亮佑が拾ってシュートするが、右に外れる。不用意なクリアミスという棚ぼたのチャンスではあっただけに決めたかった。
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そして後半はカマタマーレ讃岐の本来の姿である奪って速攻のスタイルがようやく見られる。前半で栃木ウーヴァFCの攻撃の起点となっていたポイントを完璧に抑えると、ショートカウンターをしかけ続ける。後半19分、カマタマーレ讃岐はMF20アンドレアの粘り強いボールキープから右に開き、再び放り込んだボールをFW9石田英之がフリーでシュートを放ったが、左に外れる。カマタマーレ讃岐はその後も前半とは比べ物にならないくらいに打開する機会続けたが、栃木ウーヴァFCの体をはった守備を前にゴールは遠いままとなる。
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後半41分、カマタマーレ讃岐は左サイドをFW21岡本秀雄が抜け出し、ペナルティエリア内で3人が縦続けにシュートをはなったが、全て防がれる。後半44分には左サイドからのクロスにFW21岡本秀雄が頭一つ抜け出して合わせたが、GKに防がれる。
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貴重な勝点1に悔しさ

後半に入って栃木ウーヴァFCは沈黙する。中盤で攻撃のポイントを抑えられ、攻撃の術を失った。それでも後半24分に攻守で天敵となっていたMF20アンドレアが交代で下がると、多少強引でも積極的に仕掛けるようになった。悲しいことに特筆するような絶好機は訪れない。最後の一手が合わないなど今年何度か見た栃木ウーヴァFCそのままの姿が丸亀のピッチに描かれた。決して手を脱いているわけではない。むしろ全力を尽くしている。ただ、JFLで勝ち抜くだけの力が無い。かくしてこの試合はスコアレスドローに終わる。残留争いにおいて貴重な勝点1を積み上げた栃木ウーヴァFCではあったが、サポーターに一礼をする彼らの姿は敗者そのものだった。
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遠い遠いJリーグ

観客数1,473人。さぞかし盛り上がっているのだろうと思っていただけにこの数字は衝撃的だった。お祭りシーズンで人が集まりにくいという事情があるらしいが、一端のファンが何かしら用事があるのは普通のことなので言い訳にしかならないか。試合前、クラブライセンス申請取り下げについて社長が時期尚早である旨を説明していたが、今回のこの様子を見てしまうと申し訳ないが頷かざるをえない。

ピッチの中に話を戻そう。果たして彼らは90分間、100%の力を発揮していただろうか。守備から入るチームだということを差し引いても序盤から空回りが過ぎていた。ボールを栃木ウーヴァFCに自由に回させすぎ、放り込むボールはことごとくオフサイドとなる。MF20アンドレアの個人技以外で頼るものが見当たらなかった。後半こそマシになってはいたが。想像するに、今週水曜日の天皇杯第3回戦浦和レッズ戦を意識していたのだろう。この采配と空回り具合はそれ以外に想像が及ばない。その仮定で話をすると、大事なものを見誤っていることになる。

来年のJリーグ昇格の道は自ら絶った。しかしそれはあくまでも来年の話であって、再来年のJリーグ昇格を目指した戦いは既に始まっている。その片鱗を感じ取れなかった自分が悔しい。
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