S.C.相模原 vs HOYO AC ELAN大分:観戦レポート

地域サッカーリーグ決勝大会決勝ラウンド第3節第2試合。S.C.相模原とHOYO AC ELAN大分が対戦した。S.C.相模原は1次ラウンドこそ唯一の3連勝を飾り、断トツの強さを示したが、決勝ラウンドはこれまで2戦して2敗。JFL昇格の可能性を残すには勝ち点3が必須だった。HOYO AC ELAN大分は2戦して勝ち点2。すでにY.S.C.C.藤枝MYFCで自動昇格の席は埋まってしまっているため、3位だけは何とか死守しなければならない。

勝たなければならないS.C.相模原と、引き分け以上でOKなHOYO AC ELAN大分。心情的にはHOYO AC ELAN大分の方が楽だが、こういう場合は逆境に立っているチームの方が勝ってしまいがちなのが勝負の世界。ただし、HOYO AC ELAN大分に限ってはおそらくそれが通用しない。なぜなら、HOYO AC ELAN大分は守備に関しては地域リーグでナンバーワンとも言えるモノをもっているからだ。

守りのHOYO、S.C.相模原を封印

守備力を武器に戦うHOYO AC ELAN大分と攻撃力を武器に戦うS.C.相模原。がっぷりと組み合う構図が予想されたが、正にその通りとなった。2トップを残して全員が下がるHOYO AC ELAN大分に対し、S.C.相模原が慎重にボールを回して攻め上がる。ただし、ここ2戦をロングボール頼りに戦ってきたS.C.相模原はこの戦術を使えない。HOYO AC ELAN大分が自陣のスペースをくまなく潰していたことで早くも手詰まりを起こしていた。試合開始直後にHOYO AC ELAN大分が2度、縦パスからFW17堀健人が抜け出す形でチャンスを作ったが、以降はひたすら動きのない時間帯が続いた。「自分たちのサッカーをやれよ!」攻めきれない緑の戦士にサポーターら怒号が飛んだ。

S.C.相模原がHOYO AC ELAN大分の守備に手を焼いていると、ついにHOYO AC ELAN大分の少数精鋭攻撃が炸裂する。HOYO AC ELAN大分はFW11中嶋雄大が最終ラインを突破すると、ファウルを誘い、PKを獲得した。HOYO AC ELAN大分はFW11中嶋雄大がこのPKを丁寧に転がして決める。HOYO AC ELAN大分が1点を先制した。

背水のSC相模原、前半から2枚交代で手を打つ

守りのHOYO AC ELAN大分が先制した。これによりHOYO AC ELAN大分は心理的に余裕をもって守ることが出来る。S.C.相模原はますます打つ手が無くなった。S.C.相模原は前半30分にDF14井上要に替えてDF4中川勇人、前半34分にはMF7富井英司に替えてMF13村野太一を投入。前半で2枚の交代カードを使うという博打に出た。しかしS.C.相模原にとってなす術はこれしかないようだった。

前半36分、S.C.相模原はロングフィードをFW9森谷佳祐が相手最終ラインで受けてシュートまで持ち込む。前半で初めて決定機を作り出したが、シュートはポストをかすめた。S.C.相模原はDF17金澤大将が右サイドから鋭く的確なセンターリングを送り込むなど前半終盤にかけていく度か攻撃の形は見せたが、HOYO AC ELAN大分の守備を崩すには至らなかった。

攻め続けたS.C.相模原、セットプレーでこじ開ける

後半に入ってもS.C.相模原がボールを回してHOYO AC ELAN大分が守る構図は変わらない。S.C.相模原は後半1分に右斜め45度の位置からMF13村野太一が強烈なシュートを放ったが、GK21野寺和音がしっかりと弾き出した。勝つしかないS.C.相模原。攻めるしかないS.C.相模原。HOYO AC ELAN大分の硬い守備にしぶとく迫った。

攻め続けたS.C.相模原はついにHOYO AC ELAN大分の守備をこじ開ける。後半15分、S.C.相模原は右コーナーキックからのクロスをMF13村野太一が頭で合わせて得点とする。ゴールから遠目の位置で合わせたヘディングシュートだったが、ボールはふわりとした弾道を描き、ゴールに吸い込まれた。さあ、S.C.相模原の反撃開始だ。

突き放したHOYO、守りきり3位を掴む

勢いを取り戻したS.C.相模原は引き続き果敢に攻める。しかしHOYO AC ELAN大分の方が上手だった。後半19分、HOYO AC ELAN大分は交代で入ったばかりのMF7原一生が目が覚めるようなミドルシュートをゴールに叩き込む。引き分け以上で3位が決まるHOYO AC ELAN大分が再び突き放した。

再びリードを許したS.C.相模原はひたすらボールを前線に運んだが、HOYO AC ELAN大分の硬い守備を突破出来ない。後半42分にはMF8水野和樹が左サイドを突破し、ゴール前にGKを振り切るほどの鋭いクロスを送り込んだが、合わせきれなかった。最後まで攻め続けたS.C.相模原だったが、HOYO AC ELAN大分の守備をこじ開けられないまま試合終了を迎えた。HOYO AC ELAN大分が2-1で逃げ切った。

この結果、HOYO AC ELAN大分は3位が確定。同時刻に行われていたJFL松本山雅FCがJリーグ加盟を決め、FC町田ゼルビアもほぼJリーグ加盟を手中にした。確定ではないが、HOYO AC ELAN大分のJFL自動昇格が99%決定した。

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