HOYO AC ELAN大分 vs 黒潮FC:観戦レポート

地域サッカーリーグ決勝大会1次ラウンドグループC第3節第2試合。九州王者のHOYO AC ELAN大分と四国代表の黒潮FCが対戦した。第1試合の結果、HOYO AC ELAN大分に1位通過の可能性が発生した。90分以内に勝利を収めれば決勝ラウンド進出が決まる。 黒潮FCは地元高知高校の生徒が応援に駆けつけて高校生張りの応援で盛り上げる。盤石のHOYO AC ELAN大分か、地元の声援を受ける黒潮FCか。

堂々とプレーした黒潮FC

試合は慎重に運ばれた。これまで守備的なサッカーを貫いてきたHOYO AC ELAN大分は相変わらず重心が低い。黒潮FCは上手く攻守のバランスをとるチームだったが、HOYO AC ELAN大分の守備を前にして攻める時間帯が続かない。

5分、黒潮FCは右サイドでボールを保持したFW9森和佐がHOYO AC ELAN大分の守備陣が集中するゴール前にボールを放り込んだ。無謀ともいえるセンターリングだったが、HOYO AC ELAN大分の守備を縫うようにMF10宮本康平が入り込む。MF10宮本康平が頭で合わせたボールはクロスバーを叩いた。第1節の東京23FC戦では0-5、第2節のデッツォーラ島根戦では1-5。大敗は喫してきたが得点をしたことで第1節には見られなかった落ち着きと自信がプレーから感じられた。

攻めるHOYOが順当に先制

黒潮FCの頑張りを淡々と跳ね返しながら、HOYO AC ELAN大分は少人数で攻める。HOYO AC ELAN大分は3トップのFW17堀健人とFW11中嶋雄大、FW9佐藤享が中心となり、MF23渡邊昭文やMF8中島崇文らを絡めた4〜5人で黒潮FCのゴールに迫る。少ない人数でも十分な攻撃力。HOYOはシンプルに、ときには丁寧に繋いでサイドからゴールに迫った。

12分、HOYO AC ELAN大分は右サイドでボールを持ったMF23渡邊昭文は早いタイミングでボールをゴール前に放り込む。フォアサイドから入り込んでいたFW11中嶋雄大が頭で押し込んだ。 「黒潮FC、やるんじゃないか?」そんな空気を掻き消すように、HOYO AC ELAN大分はまず1点を先制した。

先制したHOYO AC ELAN大分だったが、このあとが続かない。ペナルティエリア内でつなぎ、 FW9佐藤享が振り向きざまに放ったシュートは巻いてしまい枠を大きく外れる。左サイドからの送り込まれたクロスをFW11中嶋雄大がニアで合わせたシュートはミートせずに外れる。HOYO AC ELAN大分は多くの決定機を作ったが、次の1点がなかなかつかめなかった。前半戦はHOYO AC ELAN大分が1-0でリードして折り返す。

拮抗を打開した2点目

後半に入ってもHOYO AC ELAN大分が攻め、黒潮FCが守る展開は変わらない。ただし、HOYO AC ELAN大分の攻撃は変わらず人数をかけない為黒潮FCの守備陣が人数をかけて必死に体を寄せてしまえば防げてしまう。黒潮FCの攻撃はHOYO AC ELAN大分の完璧な守備組織が侵入すら許さない。拮抗を保ったまま、時間がすぎて行った。このままでは

後半17分、HOYO AC ELAN大分はカウンターからゴール前で波状攻撃の機会を得る。ゴール前を慌てて固めた黒潮FCだったが、マークが偏ってしまっていた。ペナルティエリア左でボールを保持したFW17堀健人がそれを見逃さなかった。FW17堀健人はボールをペナルティエリア右側へボールをお送ると、ボールはフリーになっていたFW11中嶋雄大に渡った。中嶋はこのボールを落ち着いて足元に落とし、ゴールに流し込んだ。

前がかりになった黒潮FC、裏を突いたHOYO

ついに「次の1点」が入ってしまった。このままHOYO AC ELAN大分が押し切ってしまうのか。 黒潮FCは前がかりにならざるを得なくなる。黒潮FCはサイドバックを上げるなど重心を高くして得点機会を作ろうと模索した。後半23分、黒潮FCはパスカットからゴール前で波状攻撃の機会を得る。本会場これまで最大の声援が起きた。HOYO AC ELAN大分の落ち着いた守りを崩しきれず得点には出来なかったが、スコアを覆す期待を十分に持てる流れを掴んだ。

黒潮FCもいけるんじゃないかと思った次の場面だった。HOYO AC ELAN大分は手薄になっていた黒潮FCの守備をカウンターで襲った。後半24分、HOYO AC ELAN大分はカウンターからFW11中嶋雄大が右サイドを突破する。中嶋は十分に高い位置までボールを運ぶと、すかさずボールをゴール前へ転がした。ゴール前でボールを受けたのはFW17堀健人。堀はノーマークでこのボールを足元に収めると、落ち着いて蹴り込んだ。

前がかりになった結果として失点こそしてしまったが、地元の声援を受けた黒潮FCは尚更奮起した。3点目を決められても得点を狙う姿勢を変えるこはない。後半28分、黒潮FCは右サイドでFKの機会を得る。会場は大声援に包まれた。ゴール前へ放り込まれたボールをFW9森和佐が頭ひとつ抜け出して叩き込んだ。 2試合連続で全国から掴んだ得点。スタンドの歓声は最高潮に達した。

HOYOがトドメの一発!黒潮FCは大敗の中にも成長の足跡

得点で会場を盛り上げた黒潮FCだったが、引き続いて前がかりになる黒潮FCHOYO AC ELAN大分のカウンターが食わない訳がない。 後半33分、HOYO AC ELAN大分はカウンターから右サイドをFW17堀健人が一人抜け出す。堀は黒潮FCの最終ライン裏へとすかさずボールを転がすと、最後はFW11中嶋雄大がフリーでこのボールを受けて蹴り込んだ。

HOYO AC ELAN大分黒潮FCを寄せつけず、カウンター4発で勝利。確かな守備力と、ハイレベルなカウンターで2勝1PK負。グループC首位を掴んで決勝ラウンドに駒を進めた。黒潮FCは全国の競合を相手に0-5、1-5、1-4と大敗の中でも数字上で成長を見せた。試合後、選手はスタンドに向けて「3日間で成長ができたと思う」と挨拶した。四国代表として戦う貴重な経験を得た黒潮FCが来年の四国リーグでどう暴れるのか。楽しみにしたい。

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