デッツォーラ島根 vs 黒潮FC:観戦レポート

地域サッカーリーグ決勝大会1次ラウンド第2節第1試合。中国地域王者のデッツォーラ島根と四国代表であり地元高知県の黒潮FCが対戦した。デッツォーラ島根は第1節でHOYO AC ELAN大分の攻撃をしのぎ切ってPK戦で競り勝った。高い集中力と安定した守備、鋭いカウンターが印象に残っている。黒潮FCは第1節で東京23FCに0-5と完敗した。公式記録によると黒潮FCが放ったシュートは前半のみ僅か2本。2日連続で不甲斐ない試合はしたくない。会場の春野運動公園球技場は土砂降りと強風。最悪の天気の中で行われた。

攻撃的に出た黒潮FC・・島根カウンターの餌食に

2日目ということで戦い方に違いを見せたのは黒潮FC。昨日行われた東京23FC戦での黒潮FCはラインを低く保ち、明らかなカウンター狙いの陣形をとっていたが、この日は開始直後からラインを高く保ち、縦にコンパクトな陣形を保っていた。初戦で大敗してあとが無くなった黒潮FC。キックオフシュートを放つなど得点に対する意欲を見せた。

変化を見せた黒潮FCだったが、この変化は裏目に出てしまう。相手が悪かった。デッツォーラ島根が得意とするのはカウンター攻撃。黒潮FCの高い最終ラインはデッツォーラ島根の餌食となっていた。

デッツォーラ島根は高くなっていた黒潮FCの最終ライン裏へ簡単にボールを放り込み、攻撃の形を作った。3分、デッツォーラ島根はMF15平野賢児が縦パス一本で抜け出してGKと一対一の場面を迎えたが、決めきれない。
9分には左サイドから苦労しつつもボールをつなぎ、最後はゴール正面にいたFW9隅田航がシュートを放つ。このシュートはGKが片手で負債でゴールポストを叩いた。

確実にゴールへと迫るデッツォーラ島根。スコアを動かすのは時間の問題だった。 11分、デッツォーラ島根は自陣でファウルを受けると、早いリスタートから前線へボールを放り込み、最後はFW9隅田航抜け出す。隅田はここで得た一対一を制して先制した。デッツォーラ島根はさらに13分、右サイド高い位置からあげられたクロスをフォアサイドにいたFW14平田翔太が受ける。平田が放ったシュートは一度はGKが防いだが、跳ね返りをもう一度押し込んで追加点とした。大量得点が欲しいデッツォーラ島根は早速2得点を奪った。「まだまだ!次!3点目!ボールもってこい!」東京23FCが初日で5点を稼いでいる以上、2点のリードは決して十分とは言えない。

島根3点目奪取も油断・・黒潮FCが大会初得点

デッツォーラ島根は32分にも得点を重ねる。ペナルティエリア前中央でボールを保持したFW14平田翔太は前を向く余裕を得る。平田は迷いなく右足を振り抜くと、ボールはGKの手をかすめてゴールポストに当たり、ゴールの中へ叩きつけられた。

黒潮FCは手数をかけない攻撃を繰り返すデッツォーラ島根の攻撃に手を焼いた。しかしそれでも戦い方を変えることはなかった。黒潮FCはボールを奪うと左サイドを主にして縦にボールを運び、攻め続ける。その姿勢が実ったのは42分。黒潮FCはスルーパス1本でFW19大西徹が左サイドを突破する。ペナルティエリア左でボールを保持した大西はセンターリングと見せかけてループシュートを放つ。角度のないところから放たれたボールはやや飛び出し気味だったデッツォーラ島根のGK12田中慧の頭上を経由し、ゴール右隅に吸い込まれた。

初日はアディショナルタイムの先制直後に同点弾を受けたデッツォーラ島根。この試合でも甘さを見せてしまった。

集中して守る黒潮FC、一瞬の隙を突いたデッツォーラ島根

後半もデッツォーラ島根が押し気味に進める。追加点が欲しいデッツォーラ島根は前線に4人を並べるなど攻撃的姿勢を見せた。攻め続けるデッツォーラ島根だったが、なかなか効果的なシュートを放てない。というのも、黒潮FCは後半の序盤でこの日一番の集中力を見せており、ボールに対する寄せが非常に早くなっていた。前半終盤に得た得点が自信になったか。逆転に対する意欲を感じた。

黒潮FCの集中力に手を焼いたデッツォーラ島根だったが、一瞬の隙を見逃さない。後半16分、デッツォーラ島根は敵陣左サイドでスローインを得ると、素早くリスタートする。このスローインは黒潮FCの最終ライン裏へと送り込まれた。スローインで抜け出したのは交代で投入された直後のMF16幸野屋敏行。幸野屋は戻り切っていなかった黒潮FCの守備を十分に引きつけると、ゴール前で構えるFW14平田翔太へと折り返した。フリーでボールを受けた平田はこの場面を難なく制する。ボールはGKのまたをくぐってゴールに突き刺さった。

デッツォーラ島根は攻めきれず5点どまり。黒潮FCは大敗の中で確かな成長

後半の均衡を破ったデッツォーラ島根は後半27分、左サイドから送られたクロスをフォアサイドにいたDF2下村尚文が頭で合わせて追加点とする。この時点でスコアは5-1。得失点差で東京23FCと勝負するにはまだ足らない。

黒潮FCは押されながらも数少ない攻撃の機会で得点を目指した。33分、黒潮FCは右サイドから送られたクロスをゴール正面にいたMF25萬篠智哉が受けた。萬篠はシュートを放ったが、ボールはクロスバーを超える。黒潮FCは昨日より多く責める機会を得たが、最終的に1得点。昨日と同じ大敗ではあるが、一つ前進を見せた。試合は5-1でデッツォーラ島根が勝利。デッツォーラ島根は1次ラウンド突破に向けて勝ち点3は得たものの、得失点差で優位に立つことはできなかった。

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