デッツォーラ島根 vs HOYO AC ELAN大分:観戦レポート

地域サッカーリーグ決勝大会グループC第1節第1試合は中国地域王者のデッツォーラ島根と九州王者のHOYO AC ELAN大分が対戦。 デッツォーラ島根は2007年以来2度目の出場となった。今年はこれまで天皇杯で四国王者の愛媛FCしまなみに、全社で北海道王者のノルブリッツ北海道にそれぞれ勝利。全社で東海王者の藤枝MYFCにこそ敗れたが、9地域のうち2地域の王者を破っている。HOYO AC ELAN大分はは2年連続2度目の出場。昨年はY.S.C.C.とS.C.相模原の影に隠れながらも検討した。グループCの突破有力候補同士が初日の初戦に対峙した。会場は高知市春野運動公園球技場。天気は生憎の雨。プレーに大きく影響が出るほどの土砂降りではなかった。

先手に出たHOYO AC ELAN大分

前半の主導権を握ったのはHOYO AC ELAN大分だった。HOYO AC ELAN大分は2トップと両サイドハーフを高く配置し、再度からのsん乳を試みる。しかし深く引いて守るデッツォーラ島根の4バックがHOYO AC ELAN大分の侵入を許さない。HOYO AC ELAN大分は攻めなかがらもなかなか効果的なシュートを放つことができなかった。

デッツォーラ島根はカウンター狙いとなる。MF15平野賢児をワントップに、カウンター時には両サイドが広く高く上がって仕掛けた。攻めるHOYO AC ELAN大分とカウンター狙いのデッツォーラ島根。緒戦の難しさという言葉は両者に無縁のようだ。よく集中して試合にはいることが出来ていた。

デッツォーラ島根のカウンターがじわりとゴールに近づく

HOYO AC ELAN大分はの攻撃が不発を続けると、徐々にデッツォーラ島根も攻める機会が出来る。23分、デッツォーラ島根はペナルティエリア前でボールを受けたFW9隅田航がDFを引きずりながら強引に最終ラインを突破し、左隅を狙う。コースを捉えた完璧なシュートだったが、GKに防がれた。

29分、MF15平野賢児のクロスはペナルティエリア内ゴール真正面で構えたFW14平田翔太に渡る。針に糸を通すようなパスを通すことに成功したデッツォーラ島根。しかしFW14平田翔太は足下にボールを収めることができず、得点にはできなかった。

デッツォーラ島根の攻撃が機能し始めたところで、HOYO AC ELAN大分は守備に追われて攻撃が雑になる。サイドからの崩しは影を潜め、だんだんとロングボール頼みになってきた。試合は前半だけで十分に表情を見せたが、スコアレスで折り返す。

後半もHOYOが先手。効果的な左サイド攻撃を繰り返す

後半に入り、先に攻撃の形を見せたのはまたしてもHOYO AC ELAN大分だった。HOYO AC ELAN大分は前半の序盤に見せたサイド攻撃を再びしかける。左サイドからいくつもの効果的なクロスを配球し続けた。

後半7分、HOYO AC ELAN大分は左サイドをFW11中嶋雄大が深くえぐると、マイナス方向へのパスをFW19古賀宗樹へ送る。ペナルティエリア左でボールを受けたFW19古賀宗樹はすぐさまシュートを放ったが、シュートは枠外に外れた。後半21分には左サイドのクロスからゴールネットを揺らすことに成功したが、判定はオフサイドだった。

HOYOが中島の退場で自滅・・流れはデッツォーラ島根へ

こう着した試合は徐々に加熱する。両者のタックルは激しさを増し、警告が提示される場面が増えた。警告が重なればついに退場者が現れる。退場者を出したのは押し気味に進めていたHOYO AC ELAN大分だった。FW11中嶋雄大MF8中島崇文が危険なタックルで2枚目の警告を受けて姿を消した。HOYO AC ELAN大分は効果的だった左サイド攻撃の大事な駒を失うことになった。

HOYO AC ELAN大分が一人少なくなりバランスを崩したところでデッツォーラ島根は厚みのある攻撃をしかけることができるようになった。デッツォーラ島根は縦パスをトップに当てて攻撃を展開し、ゴールに迫った。
後半43分にはFW9隅田航がトップに引きつけられて空いたペナルティエリア前中央のスペースを利用してフリーでシュートを放つことに成功する。落ち着いて放たれたシュートは枠を外れた。

後半45分にはFW9隅田航のキープからDF8錦織哲也が抜け出して流しこもうと試みたが、ボールはゴールの僅か右に外れた。一人多いデッツォーラ島根が徐々に、確実にゴールへと迫っていった。

王者の決定力、ここにあり!アディショナルタイムに1点ずつ奪う

そして試合が動いたのは後半のアディショナルタイムだった。 デッツォーラ島根は引き続き厚みのある攻撃からゴールに迫る攻撃を繰り返していると、ゴール右正面から放たれたシュートの一つが左ポストを叩いた。叩いたボールはちょうど良く詰めていたMF15平野賢児の足元へと転がっていった。MF15平野賢児はこの跳ね返りを確実に押し込んでゴールネットを揺らす。土壇場でデッツォーラ島根が先制点を掴んだ。

劇的な先制点を掴んだデッツォーラ島根はいよいよあと残り数分を守り切るだけとなった。しかし、得点したこの一瞬の気の緩みを突かれることになる。HOYO AC ELAN大分はキックオフの流れからFW17堀健人が一人で左サイドを駆け上がってペナルティエリア内に侵入する。FW17堀健人の左足から放たれたシュートはゴール右隅を捉え、サイドネットを内側から叩いた。

デッツォーラ島根とHOYO AC ELAN大分がアディショナルタイムにそれぞれ1点を奪うめまぐるしい試合となった。各リーグを勝ち抜いてきた土壇場の決定力、ここにあり。試合はこのまま試合終了を迎えてPK戦へ。PK戦は7-6でデッツォーラ島根が制して勝ち点2を得た。

(11/20 HOYO AC ELAN大分の退場者に誤りが有りました。退場したのは「FW11中嶋雄大」でなく「MF8中島崇文」でした。お詫びして訂正いたします。)

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