Y.S.C.C. vs 東邦チタニウム:観戦レポート

KSL市原カップ準決勝。グループリーグを勝ち抜いた4チーム「Y.S.C.C. 」「東邦チタニウム」「ヴェルフェたかはら那須」「クラブ・ドラゴンズ」がトーナメント形式で対峙する。第1試合は関東王者のY.S.C.C.と関東1部で下位に沈んだ東邦チタニウムの対戦となった。グループリーグの戦績を見て気になったのは、Y.S.C.C.の失点の多さ。3試合で9失点し、1勝2分でかろうじて決勝トーナメントに進出した。苦しんだのか、あるいは本気で臨んでいなかったのか。東邦チタニウムは2勝1分で文句なしの1位通過だった。会場は市原市八幡公園球技場。公園の一角にある人工芝のグラウンドだ。11月初旬ではあったが、ここ最近は気温が高めになっており、曇り空の割に寒くはなく、過ごしやすかった。

気の抜けたY.S.C.C.・・東邦チタニウムが先制

拍子抜けというのが率直な感想だった。集中力高く臨んでいたとは言い難い。危険な場所でパスミスをする場面が見られるなど、準決勝という事実に首をかしげたくなった。・・というのはY.S.C.C.の感想となる。おそらく、今月末に行われる地域決勝を意識して消極的になってしまっていたのだろう。

対する東邦チタニウムは手堅く試合に臨んでいた。守備に重きを置き、攻撃の際はシンプルにボールを繋いで攻め込んだ。11分、東邦チタニウムは右から中央を経由し、左サイドにボールを送る。最後はフリーのFW18和田直樹がGKを目の前にしただけの状態でシュートを放ったが、弾道が甘くGKに防がれた。

15分、東邦チタニウムは右サイドでフリーキックの機会を得ると、これを簡単に放り込まず、中央にボールを送り込んだ。トリックプレーという程でもないかもしれないが、Y.S.C.C.に隙を作ったのは確かだった。ボールは左サイドに開いていたMF19土方康平を経由して、ゴール前にいたMF3志村優へと渡る。志村が放ったシュートはすっぽりとゴールマウスに収まった。東邦チタニウムが関東王者のY.S.C.C.から先制点を奪った。

先制されたことでY.S.C.C.も重い腰を上げざるをえなくなる。Y.S.C.C.は速攻を主体とした攻撃を仕掛け始めた。 30分、Y.S.C.C.はMF7平間が一人抜け出して一体一の場面となったが、決め切ることが出来なかった。得点は遠かったが、遠ざかっていた得点機を徐々に引きつけた。すると35分、Y.S.C.C.はカウンターから左サイドを三原直樹がボールを持って駆け上がると、そのクロスをゴール前で余っていたFW9松田康佑が流し込んだ。 Y.S.C.C.が前半のうちに追いつく強さを見せつけ、1-1で前半を終えた。

カウンター対決!制したのはY.S.C.C.

後半5分、カウンターから右サイドをFW11上田卓也が縦パス1本で抜け出す。上田のシュートは狙いすぎて枠外へ外れてしまったが、東邦チタニウムはカウンターから上田の突破というのがひとつの攻撃パターンとなった。

東邦チタニウムがカウンターを仕掛ければ、Y.S.C.C.もそのカウンターを狙う。後半7分、FW34松本憲が縦パス1本で抜け出す。Y.S.C.C.はこの時点で3人が最終ラインの突破に成功しており、決定機となっていた。しかし松本のシュートはゴールポストを叩く。

カウンター対カウンター。中盤など無きに等しい。カウンターの応酬とはこの事かという、絵に描いた通りのサッカーが繰り広げられた。

このカウンターの応酬を制したのはY.S.C.C.だった。後半16分、Y.S.C.C.は縦パス1本でFW34松本憲が右サイドを抜け出す。先の場面ほど有利な状況ではなかったが、松本のシュートは今度こそゴール左隅に突き刺さった。Y.S.C.C.が逆転に成功する。

Y.S.C.C.が逆転した事で東邦チタニウムの重心が異様に高くなり、カウンター合戦に拍車がかかる。攻撃時には互いに4人の選手を前線に配置するなど、1点を奪いにいった。

最後まで攻め続けた東邦チタニウム

めまぐるしいカウンター合戦も長くは続かない。Y.S.C.C.が守備に重きを起き始めると、いよいよ東邦チタニウムのワンサイドゲームとなる。カウンター合戦が落ち着いた後半40分、東邦チタニウムはコーナーキックからFW18和田直樹が頭で合わせた。頭ひとつ抜け出して放ったシュートだったが、ボールはバーを叩いた。東邦チタニウムは最後の最後まで攻撃的な姿勢を貫いたが、1点が遠く、スコアをそのままにして試合終了を迎えた。Y.S.C.C.が高い決定力を見せつけて2-1で勝利。決勝進出を果たした。

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