市川SC vs VONDS市原:観戦レポート

全国クラブチームサッカー選手権大会準決勝。開催県代表の市川SCと開催地・市原市代表のVONDS市原が対峙した。市川SCは来年で50周年を迎える老舗。千葉県の中でも一定の地位を築いている。サッカーに深く関わっていれば聞いたことがある方も多いかもしれない。対するVONDS市原は耳馴染みのないチームかもしれない。ではSAI市原と言えばピンとこないだろうか。そう、ご察しの通り、VONDS市原はSAI市原を母体としたチームだ。しかも誕生したのは今年とあり、非常に新鮮なチームとなる。千葉県における古豪チームと新興チームが相対した。

慎重な前半、攻めるVONDS市原と守る市川SC

先にボールを支配したのはVONDS市原だった。VONDS市原は最終ラインで丁寧にボールを回すと、サイドまでボールを繋いで攻撃の形を作った。一見してVONDS市原が優位に試合を進めているように見えたが、実際は逆だった。

市川SCは高い位置でボールを追わず、低い位置でボールを奪う守備的なチームだったのだ。市川SCが狙うのはボールを奪ってからの速攻。6分、市川SCはDF26今泉拓馬がスルーパス一つで抜け出すことに成功する。今泉は十分にVONDS市原の守備陣を惹きつけると、ゴール前へ優しくボールを送り込んだ。ファーサイドで待っていたのはFW10磯部隼也。しかし磯部はボールを足元に収めることに成功したが、シュートは枠外に外れた。

市川SCの堅守を前に攻めあぐねるVONDS市原。効果的なカウンターを仕掛ける市川SC。ボールを支配しているVONDS市原、得点に近い市川SC。どちらが先に先制点を奪うかわかりにくい試合だった。

運命の先制点をつかんだのはボールを支配していたVONDS市原だった。20分、VONDS市原はパス1本でゴール正面の密集地帯にボールを通すことに成功すると、この場面が得点に結びつく。VONDS市原は右から放ったシュートの跳ね返りをMF7濱屋祐輝が押し込んで先制ゴールとした。

先制された市川SCは前線に人数をかける攻撃的な姿勢こそ見せたが、前半はこれにて打ち止め。VONDS市原が1-0でリードして後半を迎えることになった。

押し切ったVONDS市原

後半になってもVONDS市原が支配し、市川SCがカウンター狙いという構図は変わらない。すなわちどちらに1点が入ってもおかしくない展開だ。VONDS市原が1点をリードする状況で次の1点が非常に重要になった。

先に決定機を掴んだのは追いつきたい市川SC。8分、FW14間島公和が最終ラインを突破することに成功する。GKと一対一の局面を迎えたが、ここはGK21関彰太が優った。

緊張感漂う試合を動かしたのはそれに相応しいスーパープレーだった。後半9分、VONDS市原のMF18今関翼はペナルティエリア内でボールを保持すると、立ちふさがっている市川SCの守備陣をドリブルで振り抜き、ゴールネットを揺らした。市川SCの守備はGKを含めて何人いたであろうか。重要な「次の1点」を掴んだVONDS市原はさらに勢いづく。後半12分、右サイドで得たフリーキックからのクロスをDF19池田喜直がニアで合わせて流し込んで追加点とした。後半、畳み掛けるように2点を追加したVONDS市原がスコアを3-0に拡げる。

「1点を返そう!」市川SCは1点を取りに行ったが、逆にカウンターから2点を追加されてしまう。試合は開催地代表のVONDS市原が5-0で押し切った。

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