習志野クラブvs名古屋SC:観戦レポート

全国クラブチームサッカー選手権大会準決勝。ベスト4のうち3チームが開催地で占められることになった。4日連続4連戦、平日にも余裕で突入するレギュレーションとなっていたとあり、諸事情を考慮するまでもなく仕方がないかと思えるようになる。その4チームのうち、唯一開催地でないチームとして勝ち残っているのが名古屋SC。現在は愛知県リーグを戦っており、2009年までは東海リーグでも戦っていたチームだ。準々決勝では埼玉県の与野蹴魂会に逆転勝利を収めており、モチベーションの高さが伺える。対するは開催地・習志野市代表として出場している習志野クラブとなる。

早過ぎた決着

準決勝という冠も虚しく、試合はあっさりと決着を迎えることになる。3分、名古屋SCは左サイドの突破に成功する。上がりながらから仕掛けるタイミングを伺う名古屋SCと、戻りながら中央で待ち構えるFWをマークする習志野クラブ。名古屋SCは習志野クラブのDFが整わないうちにクロスを放り込んだ。GKと最終ラインの間という絶妙な位置に放り込まれたボールは名古屋SCのFW9上村晋平が抜け出してゴールネットを揺らした。

先制で勢いづいた名古屋SCは立て続けに得点を奪う。5分、名古屋SCはペナルティエリア内でFW16西上真利が強引なドリブルを仕掛ける。これがDFやらGKやらとごちゃごちゃとしているうちに入ってしまった。8分にはMF20松田康宜が縦パス1本で高くなっていた習志野クラブの最終ラインを突破すると、GKとの一対一を落ち着いて制した。

開始8分にしてあっという間の決着。名古屋SCが上手に試合に入ったというのは確かだが、習志野クラブが全く試合に入りきれていなかったのも確かだった。ボールを保持したらフリーの選手がボールをもらいに行く名古屋SCと、そうでない習志野クラブ。ボールを奪われたらきちんと詰める名古屋SCと、コースを切るだけの習志野クラブ。サッカーという競技以前、勝負というフィールドに立つところで勝負は決していたように見えた。

17分にはMF20松田康宜が放ったシュートの跳ね返りをFW16西上真利が押し込んだ。名古屋SCが35分ハーフで行われている前半35分を4-0という絶対的なスコアで終えることに成功した。

後半は習志野が健闘

後半に入るとようやく習志野クラブのエンジンがかかる。エンジンがかかるというのも基本的なこと、「より走る」ということを始めただけだったのだが、これが試合を面白くした。習志野クラブのパスが前線までつながるようになったのだ。

後半22分、習志野クラブはMF13土屋大介が縦パス1本で最終ラインの突破に成功する。そのまま持ち込めばチャンスだったかもしれないが、土屋はこの場面で早々とシュートを放ってしまった。シュートは大きくゴールマウスを外れる。習志野クラブは攻撃時に前線へ3~4人の選手を並べるなど、時既に遅しとも言える状況だったが、一矢報いようという気持ちを見せてもらった。

健闘した習志野クラブだったが、最後は名古屋SCがケリをつける。後半 32分、名古屋SCはMF18浦部賢次が相手GKの直前でポストとなり、折り返したボールをDF6木許郁弥が沈めた。名古屋SCはこの後もう1点を追加し、6-0で勝利。決勝進出を果たした。

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