FC町田ゼルビア vs ソニー仙台FC:観戦レポート

環境を表す数値として湿度何パーセントとかいうものがある。それが空気中に含む水分濃度を表すのは中学の理科で教わったが、湿度100%を超えるとどうなるのだろうとか考えてた時がある。その頃の自分に今日の気候を教えたら誤解という名の納得して元の時空軸に帰ること間違いない。野津田は非常に細かい霧雨に包まれていた。しかも荒天自体が昨晩から続いていたものだから、非常に寒かった。ちなみに、日付は8月21日である。

FC町田ゼルビアソニー仙台FCを東日本震災復興支援試合として迎えた。JFLの公式戦でありながら勝ち点はリーグ戦に加算されず、残留チームを決める時に限ってソニー仙台FCにのみ勝ち点が加算される。ソニー仙台FCにとっては重要なリーグ戦のひとつだが、FC町田ゼルビアにとっては消化試合という不思議な試合だった。

FC町田ゼルビアはこの試合を控え主体で挑む事となる。GKは第2GKの吉田が務め、攻撃陣は酒井を除いて普段はベンチを温めているメンバーだった。どうやらポポヴィッチ監督は控え選手がアピールする場としてこの試合を位置付けたらしい。

選手変われど変わらぬスタイル

先に主導権を握ったのはFC町田ゼルビアだった。FC町田ゼルビアは19北井にボールを集めると、9山腰が衛星となってパスを回す。メンバーこそ大きく変わったが、素早いパス回しでボールを前へ運ぶスタイルは変わらない。FC町田ゼルビアは2分、3分と立て続けにゴールに迫った。

耐えたソニー仙台が町田ゴールに迫る

ソニー仙台は重心を低く保ちFC町田ゼルビアの攻撃を跳ね返す。しぶとくボールを追い回すと、やがてFC町田ゼルビアの中盤と最終ラインの間に空洞ができる。10や9がここでボールを受けて攻撃の起点を作ると、19麻生がドリブルでアクセントをつけた。

21分、ソニー仙台はカウンターから10をポストに19が左足を振り抜く。緩やかな弧を素早く描いたボールは、GK吉田が精一杯伸ばした手を逃れたが、ゴールマウスも捉えられなかった。

FC町田ゼルビアはやがて攻撃的な色を消す。中盤以降の8名が守備のブロックを形成し、カウンターに専念する事となった。前半終了間際こそ再び攻撃的な姿勢を見せた。しかし前線の19北井と9山越が十分にタメを作れず、決定的な場面を演出する事なく終了の合図を迎えた。

後半

後半は探り合いで始まる。ソニー仙台は後半3分、ゴール前の混戦から9村田がゴールの枠を超えるシュートを放つ。

FC町田ゼルビアは後半6分、16斉藤が左サイドを突破しボールをゴールへ蹴り込む。後半8分には11酒井良がカウンターで抜け出して綺麗なドライブシュートを放つ。斉藤のシュートはゴールキーパーの正面を捉え、酒井のシュートはゴールネットの天井を上から叩いた。

両者は定期的にかつ目まぐるしく攻守を入れ替えた。

町田猛攻へ、終盤に鈴木と勝又を投入

30分、鈴木崇史を投入すると35分に7勝又を投入。チームの得点源となるレギュラー2人を投入したことでFC町田ゼルビアは試合の流れを掴んだ。この変化で最も躍動したのは19北井だった。北井はマークが分散し、左サイドに専念できたことで彼のドリブルが活きる。ドリブルだけでなく、勝又のクロスにゴール正面で合わせるなど、上手くスペースに抜け出す動きも見せた。北井にただ一つ足らなかったのはボールをゴールの枠に蹴り込む技術。いや、それに関しては今日のFC町田ゼルビア全体に言える事だった。

貴重な勝ち点1を掴んだソニー

試合はスコアレスドローという結末を迎えた。勝ち点を残留争いに加算出来るソニー仙台FCにとってみれば貴重な勝ち点1を積み重ねた結果となった。

町田、備えは出来たか

では、実質の消化試合であったFC町田ゼルビアにとってどうだったのだろう。

FC町田ゼルビアは控え主体で臨み、無得点で終わった。この事に関して好印象は無い。無失点で終えた事に関しても、それはソニー仙台の課題として挙げるべきだ。ただし、メンバーが変わっても表現するサッカーに変化が出ない事は証明した。この試合がFC町田ゼルビアにとってどういう試合になったのか、答えはきたる時に明らかになる。

東日本震災復興支援試合として

ゴール裏に顔を出した時、サポーターによるフリーペーパー「ガゼッタ・デロ・マチダ」をいただいた。真っ先に目に留まったのは「コール・チャント解説」の欄に大きく、真っ先に書かれていた「ソニー仙台コール」の文字。試合の前後、両サポーターは何度もエールを交換することとなる。その他にもFC町田ゼルビアのサポーターは日の丸をあしらったタオルマフラーを掲げたり、「Youll never walk alone」と書かれた弾幕を掲出したりしている。東日本震災復興支援試合として行われたソニー仙台FC戦で、FC町田ゼルビアのサポーターはその意味をきちんと表現した。

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