Y.S.C.C.vsカマタマーレ讃岐:観戦レポート

地域リーグ決勝大会決勝ラウンド2日目第1試合「YSCCvsカマタマーレ讃岐」。1日目に三洋電機洲本に敗れたYSCCとAC長野パルセイロにPK勝ちしたカマタマーレ讃岐が激突した。後がないYSCCは休日とあって横浜から昨日より多くのファンが駆けつけた。カマタマーレ讃岐も平日に行われた1日目と比べたらサポーターが倍増しており、そのせいか、歌うチャントはかなりアップテンポとなっていた。応援について言えばYSCCはこの日からスネアを導入。水色に染まったバックスタンドの応援席は非常に賑やかになっていた。
気候は昨日の様な強風もなく、晴天と冷ややかな空気が心地よかった。所謂ベストコンディション。最高の気候と最高の雰囲気で生死をかけた2日目が行われた。

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YSCCが讃岐の守備を攻略

JFL昇格へ向けて何が何でも勝ち点3が欲しいYSCC。横浜の青に染まった会場の雰囲気に押される様に、YSCCが立ち上がりからカマタマーレ讃岐に迫った。5分、YSCCは自陣から相手の最終ラインの裏へ一気にボールを放り込む。不意を突いた鋭いパスに反応したのは11辻正男。辻は最終ラインの裏でボールを受けると、勢いをそのままにゴール前まで持ち込み、確実に得点とした。1日目の三洋電機洲本戦に続く電光石火の先制点だ。

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時系列を崩してしまうが、この後、YSCCはカマタマーレ讃岐に一度追いつかれてしまう。頭をよぎるのは1日目の三洋電機洲本戦。1日目は先制しながら前半で追いつかれてしまっている。今日もまたやられてしまうのか。
決勝ラウンドに進出するチームがこの程度で挫けるわけがなかった。YSCCは追いつかれてもしぶとく突き放すことに成功する。10分、YSCCは11辻正男が左サイドからドリブルでペナルティエリア内に侵入すると、カマタマーレ讃岐の守備陣は思わず辻を倒してしまう。YSCCにPKが与えられた。YSCCはこのPKを10石川健太がきちんと得点とした。

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この2得点を振り返ると、共に左サイドから縦に仕掛けた攻撃が得点に結びついている。これは偶然ではなく、意図したとおりの得点の様だった。YSCCは攻撃的な役割を果たすカマタマーレ讃岐の10吉澤佑也の裏を徹底して突いてきた。すると堅守と言われたカマタマーレ讃岐の守備は見事に崩壊。カマタマーレ讃岐はDF神崎が出場停止という事情があったとはいえ、ばたついた守備を立て直すのに時間を要した。正に狙い通りの2得点だったと言える。
YSCCは加えて、守備ではカマタマーレ讃岐の両サイドを徹底してマーク。更にはラインを低めにすることでカマタマーレ讃岐が得意とする攻撃の形を作らせなかった。完璧なまでのカマタマーレ讃岐対策を講じたYSCCが試合を優位に進める。

先制直後にあっさり同点

5分に失点を喫したカマタマーレ讃岐。先述の通り、YSCCに両サイドを封じられて攻撃の手段が全く無い。気がつけば後方からの放り込みしか手段がなく、さすがにそれで崩せるほど相手は甘くなかった。
それでもカマタマーレ讃岐は強かった。組み立てられないのならばセットプレーを使えばいい。7分、カマタマーレ讃岐は左サイドでFKを得ると、簡単に前線へ放り込む。放り込まれたボールはYSCCの選手の頭を経由してゴールに吸い込まれていった。YSCCにとっては必死にクリアをした結果なので仕方がないプレーだったが、カマタマーレ讃岐にとっては100%のラッキーゴール。先制直後だっただけに衝撃的だった。

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終了直前にしっかり同点

7分に追いついたもののすぐに再びリードを許したカマタマーレ讃岐。さすがに2度目のラッキーは期待できない。運命は自分で切り開かなくてはならなかった。カマタマーレ讃岐は特にマークがきつくなっていた23飯塚亮が右から左へとポジションを変えたのを始め、前線をスクランブルさせる。そうすることで何とか前線にボールを収めようと試みた。
やがて努力は報われる。前半終了直前、カマタマーレ讃岐はペナルティエリア内のゴール前で23飯塚亮がボールをキープする。相手の守備陣を背負う様にボールを保持した飯塚は、後ろから押されて倒される。カマタマーレ讃岐にPKが与えられた。PKのキッカーは10吉澤佑也。吉澤は難なくこれを決めて同点で前半を折り返すことに成功した。

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カマタマーレ讃岐が逆転に成功

非常に濃厚な45分を過ごすことになった2日目第1試合。同点で終えたことでゼロからのリスタートとなる。YSCCは次はどのようなカマタマーレ讃岐対策を用意してくるのか、カマタマーレ讃岐はYSCCのカマタマーレ讃岐対策に対する対策をきちんと用意できるのか。まるで始めての相手と対戦するように探り合いとなった後半立ち上がり。これ程頭を使う試合を地域クラスで見られるとは思いもしなかった。
後半に入ると、カマタマーレ讃岐はFW大西孝治が低いポジションまで移動。全線にボールを運ぶまでの楔の役割を果たすことで、カマタマーレ讃岐の攻撃を機能させた。
試合が動いたのは後半11分、カマタマーレ讃岐は右サイド後方でFKを得ると、4下松裕が前線へ簡単に放り込む。低い弾道のフィードは選手が密集するYSCCのゴール前でバウンドをしたかと思うと、そのままゴールへと流れ込んだ。全く何が起きたのか把握できなかった。得点のアナウンスは14斎藤良平。なるほど、撮った写真を見てようやく理解したのだが、斎藤はゴール前まで流れてきたボールをヒールで弾道を変えていた。カマタマーレ讃岐がついに逆転に成功する。

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勝ってるカマタマーレ讃岐ほど怖いものはない

リードしたことで落ち着きを得たカマタマーレ讃岐は強かった。攻撃を気にしつつも守備のブロックを全く崩さない。4バックに加えて中盤までもがYSCCのボールの出どころをきちんとマークしていた。形成逆転とは正にこの事か。まるで11人と11人の全員がユニフォーム交換をしたかの如く、カマタマーレ讃岐はYSCCに前半やられた守備をやり返した。
JFL昇格へ後がなくなるYSCCはがむしゃらにYSCCのゴールへと迫る。縦にボールを動かしてカマタマーレ讃岐の守備に揺さぶりをかけては突破口を探した。

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明暗分けたカマタマーレ讃岐とYSCC

やがて90分の死闘を終えた。カマタマーレ讃岐が3-2でYSCCを下してまずは3位以内を確定。JFL昇格へ大きく前進した。対するYSCCは2連敗。2試合連続で逆転負けをするという衝撃的な結果になってしまった。自動昇格である2位以内と、自力での3位以内獲得は消滅。奇跡を信じて最終節のAC長野パルセイロ戦に挑むこととなった。

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