ジェフリザーブズvsFC町田ゼルビア:観戦レポート

今年何度目になるのであろう、千葉県旭市の東総運動公園。ここにくる度に千葉県の広さを実感する。ジェフリザーブズとFC町田ゼルビア。残留争いをするジェフリザーブズと上位争いをするFC町田ゼルビアが対峙した。空は夕方から雨が降ると言われた天気に納得が行くような曇り方。12時キックオフらしからぬ、冬の訪れを思わせる気候の中で行われた。

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流れをつかもうとするジェフリザーブズ

試合はジェフリザーブズが積極的にプレスを仕掛けてFC町田ゼルビアを押し込んだ。一人に対して2人、3人と当たっていき、町田ゼルビアにボールキープを許さない。FC町田ゼルビアは非常にやりにくそうだった。試合はジェフリザーブズが優位に進めるのか。

流れをぶったぎる2ゴール

FC町田ゼルビアは冷静だった。ジェフリザーブズの開始早々の攻勢を振り切ると、少ない攻撃から効率良くチャンスを作り続ける。
3分、FC町田ゼルビアは勝又慶典がジェフリザーブズの最終ラインからボールを奪取。GK大河原もかわしてゴールを狙ったが、ギリギリでCKに逃げられた。

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上記プレーで得たCKから得点が生まれる。FC町田ゼルビアは14大前博行が中央へボールを放り込むと、ゴール前で混戦となる。打てば入る絶好のチャンスで押し込んだのは勝又。勝又が失敗の穴埋めをすべく、早々とゴールを奪った。

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続く21分、またしてもFC町田ゼルビアが右CKから得点を奪う。放り込まれたボールに対して合わせたのは5深津康太。深津はゴール前にぽっかりと空いたスペースを十分に使うべく、ボールに対して頭から突っ込んでいき、ゴールへと叩き込んだ。

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FC町田ゼルビアはジェフリザーブズがペースをつかもうという所でセットプレーから2得点を先行。これが上位争いをするチームの勝負強さだ。

ジェフの長所を消し続けた町田ゼルビア

FC町田ゼルビアが2点を先行した所で、試合は膠着を迎える。ジェフリザーブズは運動量豊かにプレスを仕掛けてFC町田ゼルビアからボールを奪うと、得意のサイド攻撃を仕掛ける為にサイドへ展開する。しかしジェフリザーブズのサイド攻撃はFC町田ゼルビアの両サイドバックが完全に封印。ジェフリザーブズはサイドから侵入することも、効果的なクロスを上げることも出来なかった。
FC町田ゼルビアはジェフリザーブズの攻撃を受け流しながら少人数で攻撃を構成する。2トップの勝又、木島らボールキープができる選手が揃っているFC町田ゼルビアは攻めているジェフリザーブズ以上に決定機を作り続けた。

攻め続けたジェフリザーブズが1点を返す

後半に入ると、時間の経過とともにジェフリザーブズから焦りが感じられるようになる。対人プレーで雑になることが多く、警告を連発するシーンも見受けられた。
しかしジェフリザーブズのラフプレーは勝ちたい気持ちの表れでもある。シーズン序盤からは想像が出来ない、統率された守備とスマートな攻撃。残留争い中のチームには到底見えなかった。
後半16分、ジェフリザーブズは右サイドで得たFKから19柳明基がゴール前へボールを放り込む。これに合わせたのは11鳥養祐矢。頭一つ飛び出した鳥養は精一杯伸ばした頭でそれを捕えてゴールネット揺らした。

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入れられたら入れればいい

逃げ切りたかったFC町田ゼルビア。勢いを増すジェフリザーブズを何とか抑えなければいけない。運動量豊富なジェフリザーブズに押されながらも耐えつつ、追加点を狙い続けた。
後半41分、左サイドでボールを保持した津田和樹がそのままドリブルでペナルティエリア内に侵入した。前線の選手にマークが分散したのを利用した形だ。津田はゴール正面まで易々とボールを運ぶと、冷静にかつ勢いよく右足を振り抜いてゴールへボールを突き刺した。

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津田の豪快なゴールは残り5分を切ったところで勝利をぐっと手繰り寄せる追加点となった。

それでもジェフは諦めない

後半43分、ジェフリザーブズはカウンターから右サイドを突破するとFC町田ゼルビアの守備が整わないうちにクロスを送る。ジェフリザーブズも人数が揃っていなかった為、合わせることは出来ず、逆サイドに流れてしまった。3安川洋介がこのボールを拾って再び組み立て直す。ここでジェフリザーブズの勝利への執念が表れる。

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ジェフリザーブズは後方から7蓮沼剛と19柳明基が走りこんできていた。安川はすかさず7蓮沼剛へボールを渡した。蓮沼は町田の守備にあって上手くシュートを放つことが出来なかったが、ゴール正面でフリーになっている柳がこのボールを拾った。柳が勢いそのままに放ったシュートはきちんとゴールネットへと突き刺さる。慌てるFC町田ゼルビアを畳み掛けるかのような波状攻撃から奪った得点。まだ諦めていない。

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振り切った町田ゼルビア

最後に執念を見せたジェフリザーブズだったが、残り時間が足らずに追いつくことは叶わなかった。すがりつくジェフリザーブズを振り払ってFC町田ゼルビアが勝利。守備にほころびを見せてしまったが、安定した勝負強さを見せてくれた。
本節、ガイナーレ鳥取の優勝が決まった為、FC町田ゼルビアの今期の優勝は消滅した。しかし2位はまだ射程圏内だ。「Jリーグに上がれない」なんてバカにされても気にしない。町田は町田の道を行く。あと一つ順位を上げて来期に繋げたい。

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