新日鐵大分vsAC長野パルセイロ:観戦レポート

第2試合は新日鐵大分AC長野パルセイロの試合。新日鐵大分は1回戦で北海道王者札大GPを退けると、2回戦では中国地域王者で開催地代表のレノファ山口FCに勝利して勝ち上がってきた。九州リーグでは3位で終わったが、ここにきて各地域王者を連覇する快進撃。3年ぶりとなる地域決勝出場へあと一歩のところにたどり着いた。
対するAC長野パルセイロは北信越を無敗で優勝したチーム。さらには一昨年の全社覇者であり、昨年も全社でベスト4に進出している。大物食いを続ける新日鐵大分が勝るか、全社マスターAC長野パルセイロが勝るか。

攻撃vs攻撃

試合は立ち上がりから両者主導権を奪おうと攻め合う。激しく攻守を入れ替える緊張感漂う序盤となった。
得点こそ生まれなかったが、主導権を握ったのは長野パルセイロ。長野は低い位置からテンポよくパスを繋いで新日鐵大分の選手を押し込むと、一方的に攻めるようになった。

地域カテゴリ随一のパスサッカー

AC長野パルセイロは中盤でテンポよくパスを繋ぎながらサイドに開いてチャンスを作る。
38分、AC長野パルセイロは左に展開して最後はペナルティエリア内中央の11要田勇一がフリーでボールを受ける。どちらの足でもいい。振り抜けばゴールネットを揺らすのは確実だった。

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とことが様子がおかしい。要田は足下に上手くボールを収めることができない。シュートは放ったものの、妙な間ができてしまったことで直ぐさま新日鐵大分の守備にブロックされてしまった。その場でうずくまる要田のその姿は、連戦の疲れが抜けないAC長野パルセイロ全体を象徴している様だった。要田はハーフタイムにベンチへ退くことになる。

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新日鐵大分だって負けてない

新日鐵大分は前線でのキープ力を生かしてロングボールから決定機を作る。
新日鐵大分はキープ力抜群の35清武勇太を中心に前線でボールを保持すると、周りが連動して長野パルセイロのゴールに迫った。
新日鐵大分の絶好機は38分の直接FK。新日鐵大分はゴール正面でFKのチャンスを得ると、21安藤繁がよく狙ってシュートを放った。放たれたボールはゴール右隅を完全に捕えたが、GK諏訪雄大に横っ飛びで防がれてしまった。

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地域カテゴリには珍しい、攻撃的サッカーのぶつかり合い。いつ均衡が破れてもおかしくなかった。それをさせなかったのが両チームのGK。新日鐵大分のGK田中慧、AC長野パルセイロのGK諏訪雄大が安定したセーブでゴールに鍵をかけていた。

後半、消耗戦へ

後半に入ってもAC長野パルセイロが押して新日鐵大分がカウンターの構図は変わらない。
それでもAC長野パルセイロの勢いは増す。後半から投入された18平石竜真のドリブルが攻撃のいいアクセントとなった。
攻め続けながらゴールが決まらないAC長野パルセイロ。勢いよく入った後半も徐々に体力を消耗していき、自慢のパスサッカーは息をひそめた。
AC長野パルセイロ新日鐵大分共に時間の経過と共にゴールが遠くなる。試合は体力を消耗しあったまま延長戦へ突入した。

地獄の延長戦へ

ピッチから感じるものはもはや気力のみだった。3連戦の3日目。両者2日目は延長戦を戦っているのでとりわけキツかったはずだ。日本一過酷なトーナメントと言われる全社の地獄絵図が目の前で繰り広げられることになる。
無理をせずPK戦に賭けるというのも一つの手だったかもしれない。それでも両者は前後半と同じ構図で決定機を作りあった。

決着

死闘に決着がつく。AC長野パルセイロは延長前半終了間際にCKのチャンスを得ると、連続で3回のチャンスを掴んだ。3回目の左CKで試合が動く。中央へ単純に上げられたクロスは弾かれるのだが、こぼれ球を21本城宏紀が拾った。新日鐵大分の守備ならば直ぐさま本城へプレスを仕掛けるのだが、一歩出遅れてしまう。遠かった1点がようやく入った。本城が大きく開いたゴールマウスにボールを叩き込むと、歓喜を爆発させたオレンジの塊がベンチへ駆けていった。

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延長後半をしっかり守りきったAC長野パルセイロが2試合連続で延長戦を制した。勝負強さ、勝利への執念を発揮しAC長野パルセイロは3年連続で準決勝へ駒を進めた。

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