テイヘンズFCvsヴォラドール松江:観戦レポート

全国社会人サッカー選手権大会第1回戦第2試合はテイヘンズFCヴォラドール松江の一戦。テイヘンズFCは北信越フットボールリーグ1部に所属する石川県のクラブチーム。長野パルセイロやJAPANサッカーカレッジといった全国クラスのチームに揉まれながら今期は8チーム中6位で終えている。
ヴォラドール松江は中国サッカーリーグに所属する島根県のクラブチーム。中国地域に昇格した今年は序盤戦で首位を走るなど善戦した。最終的に3位に落ち着いたが、全国のライバルに激震を走らせた。

攻め続けたヴォラドール松江

前半開始から間もなく、ヴォラドール松江がゆっくりながらよく攻めた。ヴォラドール松江はサイドの低い位置から中央へ、あるいはサイドを縦へとボールを配球。丁寧にパスを繋いで前進した。
ヴォラドール松江の緩い攻撃に対して、テイヘンズFCの守備は非常に堅かった。伊達に地域最強クラスのAC長野パルセイロJAPANサッカーカレッジと戦っていないということか。テイヘンズFCヴォラドール松江のボール保持者に対して2人、3人が素早く寄せる。ヴォラドール松江の攻撃陣を自由にさせなかった。
ヴォラドール松江がようやくチャンスらしいチャンスを作ったのは21分。右サイドから送られたクロスにファーサイドで合わせたのは23小川優。小川は頭でこれを捕えたが、合わせきれず決定打にならなかった。

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少ないチャンスを活かしたいテイヘンズFC

あとで公式記録を見たところ、テイヘンズFCが放ったシュートは2本。いかに攻撃しきれていなかったが表れている。しかしながら陣様のほとんどを守備に割いているのだから仕方がない。
守備的なテイヘンズFCが決定機を迎えたのは後半5分。カウンターから10小嶋大輔がゴール前へ絶妙なスルーパスを放り込む。そこに走りこんだのは24寺沢徹哉。寺沢は勢いよく滑り込んでシュートを放とうと試みたが、あと一歩及ばずGK伊藤淳に拾われてしまった。

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後半もしばらく経つと、堅かったテイヘンズFCの守備にほころびができ始める。テイヘンズFCの運動量が明らかに落ちていた。それでも積極的に攻めないヴォラドール松江の攻撃からは、なかなかゴールが生まれない。テイヘンズFCはこのまま逃げ切るのか。

均衡破れる

ヴォラドール松江がまさった。後半11分、ヴォラドール松江は11尾島徹哉がゴール正面から鋭いシュートを放った。勢いよく放たれたシュートはテイヘンズFCの守備に当たって軌道を変える。これまで守備の要として安定したセーブを続けてきたGK竹居修介も、軌道が変わるとさすがに対処できない。ボールはゴールへと吸い込まれ、ついに均衡が敗れた。

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綻んだテイヘンズFCの守備に対してヴォラドール松江が更に襲う。後半13分、左サイドからゴール前に放り込まれたボールはGK竹居とヴォラドール松江の12尾島徹哉が競り合う形となった。結果、尾島が競り勝った。尾島がボールを送った先は無人のゴール正面。詰めていた11澁山勇希はボールをしっかりと捕えてゴールネットを揺らした。

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テイヘンズFCは2点のビハインドを負ったが、それでも守備的だった。守備の組織を崩すことなく、前線の少数で反撃を試みる。しかしこの程度で崩れるほど、ヴォラドール松江は甘くなかった。

勝負を決める3点目

後半36分、ヴォラドール松江は駄目押しとなる3点目を決める。ヴォラドール松江は23小川優がボールをもって左サイドを駆け上がると、そのまま中央へ切り込む。小川が勢いをそのままに左足を振り抜くと、ボールはGKの手をすり抜けてゴールネットを揺らした。

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ヴォラドール松江が体力を温存すべく、ゆっくりとした試合の流れの中で3-0のスコアで勝利。2回戦以降に繋げた。

最低限の戦力で最大限のパフォーマンスを見せたテイヘンズFC

テイヘンズFCは控え中心のメンバーで望んだ。アマチュアクラブならではの事情があったと聞いている。メンバーが揃えれないのは仕方がない事だ。それでもテイヘンズFCは最初から最後まで手を抜かなかった。確かに敗れた。3失点を喫した。シュートは2本しか打てなかった。しかし、テイヘンズFCは結果では裏付けられない、テイヘンズFCとして最高の守備組織を披露して大会を去ることになった。

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