ゆめ半島千葉国体サッカー成年男子準決勝結果!決勝は東北対決!

ゆめ半島千葉国体サッカー競技成年男子は3日目の準決勝を迎えた。東北vs関東の構図になった準決勝はいずれも東北が勝利。決勝戦は秋田県vs宮城県となる。秋田県は勝てば1977年青森国体以来の、宮城県は勝てば初の単独優勝となる。また国体の決勝はPK戦が無く延長で決せない場合は同時優勝となるのだが、それならば宮城県は2004年埼玉国体以来の優勝となる(ちなみに同時優勝は栃木県)。
【準決勝】
宮城県 1-0 千葉県
秋田県 2-0 群馬県
【3位決定戦】
9/29 11:00 群馬県vs千葉県 市原臨海
【決勝】
9/29 13:00 秋田県vs宮城県 市原臨海

宮城県(緑)vs千葉県(白):安定の宮城県が開催地に貫禄の勝利

まだ相手の出方を探っているそんな時だった。高くなっていた最終ラインへボールが放り込まれると、そこに攻撃の選手が走りこむ。攻撃の選手1人に対して守備の選手2人。GKもタイミング良く飛び出していたので、上手く挟み込めば問題ない場面だ。しかし、ボールが攻撃の選手によってもう一度ふわりと浮かされると、状況が一変する。ボールは放物線を描いてゴールへと吸い込まれていった。これ以上ないタイミングで放たれたループシュートが決まった。開始4分、宮城県は桐田英樹のゴールで先制に成功する。

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国体成年男子は4連戦の3日目、準決勝が行われた。JFLソニー仙台FCで構成される宮城県とJFLジェフリザーブズを中心に選抜された千葉県の一戦。開催地千葉県が決勝進出を賭けて戦う一戦に小学生の団体をはじめ多くの地元民が駆け付けた。地元の期待を背にした千葉県がJFLで上位の宮城県をどう食らうのか。そういう煽りの中で繰り広げられるはずの試合は開始間もなく裏切られることとなった。
先制された千葉県は重心を低くしながらもサイドを丁寧に使って攻撃を組み立てる。ところが宮城県の守備は非常に堅い。宮城県は中央を常に厚くして千葉県にボールを渡さず、放り込みに対しても徹底的に弾き続けた。
それでも千葉県はチャンスを作る。8分、ゴール前でFKのチャンスを得ると、7蓮沼剛が丁寧にゴール左隅を狙う。これはわずかに左へとそれてしまったが、会場の熱気は一段上がった。「ファイト!千葉!」「ガンバレ!千葉!」可愛らしくも頼もしい応援が子供たちから起こる。また千葉県はジェフリザーブズのサポーターが平日にかかわらず駆け付けてコールで後押しをしていた。二つの声援が重なることはなかったが、二つの声に後押しされるべく千葉県が精力的に攻め続けた。

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一方の宮城県はカウンターで応戦。29分にはカウンターから右で起点を作ると、流れるように左へ展開する。広大なスペースを得た10麻生耕平が余裕をもって左足を振りぬくと、ボールは右のポストを叩いた。前半はこのまま宮城県がリードで折り返す。

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後半でもピッチで表現されるサッカーは変わらなかった。千葉県が攻めて宮城県が守る。これの繰り返しだ。ところで、そう書いておきながら公式記録を見ると唖然とすることになる。前後半のシュート数を比較すると、宮城県が12本に対して千葉県が4本。まるで正反対の数字が出てきた。それもそのはず。千葉県は攻撃を組み立てることさえできても、シュートに至るまでに宮城県に跳ね返されてしまったのだ。ここは千葉県の不甲斐なさを残念に思うのではなく、宮城県の守備を誉めるべき。宮城県は先述のとおり中央を堅く絞って守っていた。サイドのスペースはむしろ献上しているようにすら見えたと言っていい。
さらに誉めるべきはその集中力。宮城県は2試合共に1失点を喫しているが、どちらも集中力を欠く時間にやられてしまっていた。しかしこの日は逆に前半のいい時間帯に得点し、最後まで一切気を抜いた様子はなかった。守っては粘り強く跳ね返して攻撃につなげる。攻めてはカウンターで前線の選手がボールを失うことなく攻撃をまっとうする。
地元の応援が何だ。宮城県が逆境をものともせず、1点を守りきって決勝へコマを進めた。千葉県はよく攻めたがもう一つの動きが足らずに攻めきれなかった。敗れはしたが終わりではない。3位決定戦で今度こそ歓喜を呼び込もう。

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秋田県(白)vs群馬県(赤):堅守対決は秋田県に軍配!

雨が降ったり止んだりの1日だった。第1試合の最中には一時屋根が轟音を鳴らすような降り方もしたが全体的には小雨ですんだ。雨のピッチと言えば2日目のスポレクでの悪夢のような気候を思い出してしまう。しかしさすが天然芝というべきか、雨の影響はさほどなかったようだ。むしろ人工芝がいかに雨に弱いかといういい例を体験できたと、そういうことにしたい。のっけから話がそれたが、雨も小雨になり、団体が帰ったことで観客も数を減らした準決勝第2試合。第2試合は秋田県と群馬県の一戦となった。
秋田県はJFLのブラウブリッツ秋田と東北1部の秋田FCカンビアーレを中心に組まれた選抜チーム。具体的には守備ラインがブラウブリッツ秋田を引きづいでおり、中盤から先が混成チームとなっている。2回戦では昨年準優勝の京都府に勝利して勝ち進んできた。群馬県は関東1部tonan前橋の単独チームによる編成。tonan前橋としては昨年のリハーサル大会(全国社会人サッカー選手権大会)に続いての準決勝進出となった。
開始の合図が鳴らされてからピッチに表現されたのは非常に消極的なサッカーだった。群馬県は4?4?2の布陣を殆ど崩すことなく守備を堅める。秋田県にバイタルエリアより先への侵入を許すことなく完璧なまでに守り抜いた。

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秋田県は殆ど攻めてこない群馬県を相手に後方から丁寧にボールをつないで隙をうかがう。結果的にその隙とやらは見いだせなかったが、遠目から積極的にシュートを放って牽制し続けた。秋田県のチャンスは21分。攻めに転じていた群馬県に対してカウンターで突く。左サイドを3伊藤健史がフリーで抜け出すと、サイドに開いたままゴール前で中に折り返す。守備が間に合っておらず、非常にいいところに配給することができた。しかし走りこんでいた10前山恭平の足にはわずかに届かず得点の機会を逃した。攻めあぐねた末のカウンターからのチャンス。これが実るのは後半になってからの事であった。

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後半に入ると、群馬県がいよいよ攻勢を示す。群馬県は両サイドを高くして積極的にボールを収める。丁寧にボールをつなぎながらクロスを上げる攻撃を見せた。後半4分には右サイドのCKから中央で合わせる。こぼれる形でファーサイドに流れたところを山田智也がオーバーヘッドでシュートを放った。フリーの状態で放ったシュートだったがミートせず、決定機を逃した。

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群馬県の攻勢が続いた後半立ち上がり。このまま押し切りたい群馬県は一瞬の隙を突かれることになる。後半11分、群馬県は自陣左サイドでルーズボールの処理を試みるのだがこの対応がまずかった。中途半端なクリアが秋田県にボールを奪われてしまう。押され気味だった秋田県にとってこれ以上ない絶好機。秋田県は2深澤祐輝がこれを拾うとすかさず前線へ配給する。これを受けた10前山恭平はそれを力強くゴールへ流し込んだ。秋田県が相手のミスを拾って先制点を奪う。

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計画的な試合運びをしていた群馬県にほころびが出来た。秋田県はあとは守備に専念し、攻撃はカウンターに任せることにした。そして追加点は必然と奪われた。後半23分、秋田県がまたしてもカウンターからチャンスをつくる。秋田県は9菅原太郎が左サイドを突破すると、若干ためた後逆サイドにふる。フリーでサイドチェンジを受けた10前山恭平はPA内までそれを運ぶと中を良く見て折り返した。この折り返しは守備に弾かれてしまったが、次のシーンが格の違いというものなのだろう。秋田県は菅原太郎がセカンドボールを拾うと、落ち着いて右足を振りぬく。シュートはGKの好セーブに阻まれてしまったが、さらに拾った伊藤健史がGK不在のゴールにそれを蹴り込むのは簡単な仕事だった。

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カウンターから2得点を奪った秋田県がこのまま逃げ切って勝利。同地域の宮城県が待ち構える決勝戦へコマを進めた。群馬県は芯が通った非常に手堅いチームだったが、単調な攻撃に終始したことで秋田県を崩せずに終わってしまった。

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