NECトーキンFCvsグルージャ盛岡:観戦レポート

全社東北予選最終日第2試合はNECトーキンFCvsグルージャ盛岡。13時キックオフということで、いくら北東北の秋田県といえど暑いものは暑い。連戦の最終日ということもあって両チーム非常にゆっくりと試合に入った。

慎重で低調な前半戦

両者とも重心を低く構え、攻撃は最小限の人員に委ねる。先に決定機を作ったのはグルージャ盛岡。前半6分に8松田が左サイドをドリブルで駆け上がると、DFラインの裏に素早いクロスを配給する。これに対して13加藤が中央で抜け出してシュートを放ったが、精度を欠いてGKにはじかれてしまった。
東北社会人リーグ3位につけているNECトーキンFCも負けてない。3連戦の3日目という状況ながら最小限の攻撃でグルージャ盛岡を脅かした。特にFWの11佐藤幸大と16小関和明は疲労を滲み出しながら高い位置でボールを追いかけてはグルージャ盛岡のゴールへ迫った。
18分には16小関が右サイドからドリブルで侵入してゴール前まで侵入する。最後にはシュートを放ったが枠を逸れてしまった。
25分には右サイド後方FKからの放り込みに対して11佐藤が抜け出して絶好機を迎える。しかしこれはGKに阻まれた。

徐々にグルージャ盛岡がペースをつかむ

グルージャ盛岡はピンチを迎えつつも、冷静に対処をしてついには昨日のヴァンラーレ八戸戦と同様に徐々にペースをつかんでいく。
37分には後方からのフィードに対して13加藤が抜け出してシュートを放つ。これは僅かにゴール左に逸れてしまった。
39分には左サイドから中央の13加藤に一旦預けて8松田が最終ライン裏へ走りこむ。ボールを保持していた加藤がその先にスルーパスを通すと、これを受けた松田がGKとの一対一を迎えた。しかし松田の放ったシュートはGKに阻まれてしまう。
低調ながら鋭い攻撃を披露した両チーム。勝負は後半に持ち越された。

後半開始で先制点

後半開始間もなくして試合が動く。立ち上がりの時間帯に勝負をしかけてきたのはグルージャ盛岡だった。
後半3分、7上山がゴール前でボールを受けると、DFに囲まれながら反転してゴールに叩き込む。さらに8分にはスルーパスからPKを獲得すると、13加藤がきちんと得点とした。
グルージャ盛岡がシナリオ通りと言わんばかりに2点を先行した。

反撃のNECトーキン

NECトーキンもこのまま引き下がる訳にいかない。17分には後方からのフィードに対して9角田がそれを受けると、そのまま前を向いて最終ラインを突破する。絶好機を迎えたがシュートは左に逸れてしまった。
NECトーキンは疲労をにじませながらも最後の最後まで、しぶとく喰らい付いていった。勝ちたい気持ちをプレーで見せたNECトーキンだったが、その攻撃が実ることはなかった。

交代で見せたグルージャ盛岡の可能性

グルージャ盛岡は控え選手を試しながらも疲弊するNECトーキンに迫る。途中出場の11白澤実と25菅原康太は攻撃の組み立て役となって停止しかけていたグルージャ盛岡のエンジンとなった。
特にJ2徳島ヴォルティスから来ている25菅原康太は、連携に難がありながらも1人で攻撃の起点となっており、噛み合えばグルージャ盛岡の攻撃の幅がぐんと広がることだろう。グルージャ盛岡が全国大会の舞台に立ったとき、注意しなければいけない選手をの1人になるはずだ。
NECトーキンFCに2-0で勝利したグルージャ盛岡が全社へと駒を進めた。

確実に強くなっているグルージャ盛岡

2年連続で地域決勝に駒を進め、連続で一次ラウンド敗退しながらも確実に強くなっているグルージャ盛岡。今期は新興・福島ユナイテッドにリーグ戦で遅れをとってしまっているので、私としては少し心配になっていた。しかし決してグルージャ盛岡は弱くなていたわけではなかった。むしろ昨年より頼もしくなっていた印象だ。
グルージャ盛岡は2戦を通して非常に上手な試合運びを見せた。相手の出方をみながら勝負所を見極めて一気に決着をつける試合運びは、偶然できるものではない。試合巧者こそ成せる業だ。これでもって控えのメンバーを試していたというのだから恐ろしい。
リーグ戦では遅れをとっているグルージャ盛岡だが、首位福島ユナイテッドとの直接対決が残っているので自力優勝の可能性は十分にある。そして全社のチケットも手に入れた。まだ何も決まっていないが、このチームが決勝大会に出場を果たしたときには、相対するチームは心して望まなければいけなくなるだろう。

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