AC長野パルセイロvsグランセナ新潟:観戦レポート

かつて無駄に熱いと言われた北信越リーグは昨年の松本山雅FCツエーゲン金沢のJFL昇格に伴い静けさを得ていた。リーグをにぎやかしていた4強のうちの2チームが昇格したことにより、リーグはそのまま2強体制へ移行。昨年覇者のJSCと昨年2位の長野による優勝争いが繰り広げられている。
その北信越リーグも残すところ2試合となった。JSCに勝ち点3差と得失点差で10の差をつけて首位を走る長野はこの日の試合に勝てば優勝をほぼ確実にすることができる。対戦相手はグランセナ新潟。朝の涼しさが残る11時にキックオフされた。

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長野が前半で6得点

開始と共にペースを掴んだのは長野だった。長野は低めの位置でボールを奪うと、中央からサイドへと展開し、クロスからの得点を狙っていった。開始早々から惜しいシュートを多く放ったが、グランセナ新潟の体を張った守備の前になかなかゴールの枠を捉えたシュートを打つことが出来ない。長野に多少の固さがあったようにも見える。
長野が均衡を破ったのは開始から21分が経ってからのことだった。長野の先制点は右サイドの高めの位置で張っていた宇野沢裕次にボールが送られたところから始まる。宇野沢はフリーでボールを受けるとゆっくりとそれを前へ運びながら味方の上がりを待つ。そしてある程度人数が揃ったところで後方に向けてグラウンダーの鋭いクロスを配給した。これに合わせたのは大橋良隆。大橋は右足で丁寧にそれを捉えると、そのままゴール左隅に送り込んだ。長野に待望の先制点が生まれた。

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試合が動いたところで守っていたグランセナ新潟も少し前がかりになる。すると、その裏を突くかのように長野はちゃっかり追加点を奪ってみせた。25分にPA内でドリブルを交えながら丁寧にボールを回すと、最後は佐藤大典が流し込んだ。

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2ー0とされたところでグランセナ新潟の集中力が途切れる。それまでのグランセナ新潟は長野のボールホルダーに対して積極的にプレッシャーをかけていった。ところが2点を取られたところで反応がワンテンポ遅くなったように感じた。集中が途切れるのは仕方がない。90分間集中を切らさないなどプロでも難しいというものだ。
そしてこの隙を逃さないのが長野の強さだった。27分にカウンターから土橋宏由樹が簡単にゴールを奪うと、同様の形で28分に大橋良隆が4点目を流し込む。長野はその後さらに2点を追加して前半だけで6得点を奪い、勝負を決めてしまった。

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後半最初のチャンスで得点

6点差がつき、勝負は決まったも同然となって迎えた後半戦。長野はどのような戦いを見せるのだろう。新たな戦術を試してくるのか、あるいはこのままやり過ごすのか。そんな楽観的な戦い方もできただろう。しかし長野はあくまでも勝ち方にこだわった試合を続けた。
それは後半開始と同時に表現される。キックオフから右サイドを佐藤大典がそのまま突破するとシンプルにクロスを上げる。ボールが中央まで達した所で飛び込んだのは要田勇一だ。要田は頭でそれを捉えると、勢いをそのままに叩き込んだ。長野は後半立ち上がりのいい時間帯にきっちりと主導権を握るべく7点目を追加した。ここでようやく長野は試合を落ち着かせる。

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後半の主役となったのは途中出場の藤田信だ。藤田は後半36分にゴール前でボールを持つと、そのままドリブルで守備を振り切ってゴール左隅に流し込んだ。続く後半40分にも藤田がCKからのクロスに合わせて得点。途中出場の藤田が2得点をあげた。途中出場の選手がしっかりと結果を出せるあたりに長野の層の厚さを感じた。

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実らずも最後まであきらめなかったグランセナ新潟

グランセナ新潟もやられっぱなしだったわけではない。長野の攻撃が落ち着いたときを狙って左サイドを軸に幾度も攻撃を組み立てた。決定機こそ演出出来なかったが、大差を付けられながらも最後まで1点を取りにいった後半28分には右サイドのCKから斉藤友人が打点の高いヘディングシュートを放ったが、枠をわずかに逸れた。最後まで諦めずに食らいついていったグランセナ新潟だったが、検討虚しく無得点に終った。

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AC長野パルセイロが優勝ほぼ確実

長野が9ー0で勝利して最終節を前に優勝と地域リーグ決勝大会への出場をほぼ確実にした。長野は低めの守備をベースに勝負所で決定力を発揮してみせた。9得点という数字がそれを裏付ける。この完成されたチームが2年ぶりの出場となる今期の地域リーグ決勝大会で主役となるのは間違いないだろう。次節である最終節は9月19日になる。まずは天皇杯長野県予選。最大の「敵」であるJFL松本山雅FCをぶっ叩いて、リーグ優勝はもちろん、全社や地域決勝に弾みをつけたい。

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