矢崎バレンテvsFC鈴鹿ランポーレ:観戦レポート

低迷する王者矢崎バレンテ、奮闘の新参FC鈴鹿ランポーレ

「Shizuoka.藤枝MYFCvs中京大学」に次いで行われたのが「矢崎バレンテvsFC鈴鹿ランポーレ」の一戦。矢崎バレンテは言わずと知れた昨年の王者。長らく東海リーグで静岡FCと2強時代を築いていた。地域リーグ決勝大会の常連でもあり、決勝ラウンド進出こそない物の、常に全国の強豪を苦しめてきた。今期は未消化試合が少ないとはいえ9チーム中7位に低迷しており、優勝とは程遠いところで苦しんでいる。矢崎バレンテはいったいどうしてしまったのか。
対するFC鈴鹿ランポーレは今期から東海1部に昇格したチーム。三重県鈴鹿市に本拠地を置いて将来のJリーグ参入を目指しているチームの一つだ。昇格初年ではあるがリーグ序盤は昨年王者矢崎バレンテと2位の浜松大学FCに連勝しており、昇格初年とは思わぬ快進撃を見せた。現在は中位に落ち着いてしまっているが、今期の東海の中位と言えば十分に胸を張れる順位だ。
王者と新参の第2戦は炎天下の14:15分にキックオフと拷問の様な時間に行われた。

$ここからJリーグ-0

前半立ち上がりの隙を突いたFC鈴鹿ランポーレ

試合は開始早々に動きを見せる。前半5分にFC鈴鹿ランポーレは左サイドを突破すると、十分に近づいてからGKと最終ラインの間に絶妙なスルーパスを配給する。試合序盤に見せた矢崎バレンテのこの隙に走りこんでいたのはMF矢野純平だった。矢野はガラ空きとなっていたゴールにそれを簡単に叩き込んだ。FC鈴鹿ランポーレが先制点を挙げた。

ここからJリーグ-11
ここからJリーグ-12

前半はしばらくアウェーのFC鈴鹿ランポーレが試合を支配する。矢崎バレンテはどこかしら集中力を欠き、なかなか攻め上がることが出来なかった。

これぞ王者たる試合運び!矢崎が前半で追いつく

ところが昨年王者は違った。前半39分に右サイド低い位置からのFKを得ると、キッカーの松尾昌則は簡単にゴール前へと放り込んだ。これに合わせたのが前川考志だった。前川はDFを背負いながら足もとにそれを収めると、そのまま前を向いてボールをゴールへと蹴りこんだ。このシュートはFC鈴鹿ランポーレの選手に阻まれてしまったが、あろうことか弾いたボールはGKの逆を突いて綺麗にゴールネットを揺らしてしまった。これが王者たる強さなのだろうか矢崎バレンテは終了間際にセットプレーから同点に追いついた。

ここからJリーグ-21
ここからJリーグ-22
ここからJリーグ-23

矢崎バレンテが逆転

後半に入るとようやく矢崎バレンテにエンジンがかかる。まずは後半7分に右サイドのCKから。田中淑史があげたクロスがそのまま中央へと流れると、大森敬之が足元で合わせてゴールネットを揺らした。矢崎バレンテがまたしてもセットプレーから逆転に成功する。

ここからJリーグ-30

さらには後半42分。カウンターから萩田祐介が左サイドでボールをキープし、薄手になっていた前線へ放り込む。前線に走りこんでいた大森敬之はこれを丁寧なダイビングヘッドで合わせて得点とした。

ここからJリーグ-40

試合はこのままFC鈴鹿ランポーレを寄せ付けずに矢崎バレンテが逃げ切って勝利。前期の借りをきっちりと返す形となった。

東海で隠れた個性

今回、FC鈴鹿ランポーレの試合は始めて見ることになったが、評判通りに非常に面白いチームだった。ピッチを広く使ったサッカーとここぞという時の攻撃の迫力は一見の価値がある。それが90分続かず、試合を通してむらがあるのはまだ中位たる故なのだろうが、それぐらいの個性はあった方が見ている方は楽しめたりする。
矢崎バレンテは低迷しているが決して衰えたわけではなかった。先日行われた東日本サッカー大会では福井県国体選抜に敗れたもののグルージャ盛岡に勝っていたが、その通りまだまだ全国クラスでも十分に通用する。東海リーグの終盤は昨年王者矢崎バレンテの追い上げに期待したい。

ここからJリーグ-99
関連ニュース
関連試合
関連レポート

検索

Twitter

Facebook