ジェフリザーブズvsホンダロックSC:観戦レポート

世界の裏側で

 昨晩の出来事になる。FIFAワールドカップのGLで日本代表は0-1でオランダ代表に敗れた。GL突破の可能性は有利な状態で残したものの、非常に悔しい試合となった。国を掛けた全力の勝負が、遠く南アフリカの地で連日繰り広げられており、その様子は電波を通じて全世界を巻き込んでいる。幸せなことに日本もきちんと巻き込まれており、私自身もその巻き込まれた一人である。世界中が南アフリカに注目する中、私が訪れたのは東総運動場でのジェフとロックの一戦。成田からJR成田線で44分揺られ、運行しているのが不思議なくらいな路線バスでさらに約20分移動する。加えて徒歩5分という陸の孤島にある競技場が東総運動場だ。世界の僻地という点では南アフリカも東総運動場も変わりはない。しかしテレビで繰り広げられる熱戦とは間逆の空気が東総運動場にはあった。張り詰めた毎日に一服の清涼を得ることになる。

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均衡した前半はスコアレス

 試合の構図は決まっていた。ホンダロックの戦い方は前半は無理をせず後半に勝負をかけてくる。対するジェフリザーブズは常に積極的に攻撃を仕掛けるチームだ。攻守ががっぷりとかみ合った前半はジェフリザーブズが決定機を幾度も作った。前半14分には安川洋介のドリブル突破からシュートを放ったのを皮切りに波状攻撃となる。最後に西井光が放ったミドルシュートはバーを叩いてファインゴールとして記録され損ねた。多くの好機を作ったジェフリザーブズだったが、ホンダロックの堅い守備を前に詰め切れずスコアレスで前半を終えた。

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勝負に出たホンダロック、裏を突いたジェフリザーブズ

 後半に入ると案の定というか予定調和的にホンダロックが勝負にでてくる。チームの重心を高くし、前線を厚くすることでジェフリザーブズの守備を崩しにかかった。立ち上がりから暫くはホンダロックの攻勢が続いた。

 攻勢に出るとはすなわちバランスを崩すことである。リスクを犯して勝負に出なければ得点を取ることができないとはまさにそういうことなのだ。ホンダロックが仕掛けた勝負は結論としてジェフリザーブズが勝つことになってしまった。

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 後半11分、ジェフリザーブズは右サイドでボールを奪う。すると間髪を入れずに縦パス一本を高い最終ラインの裏へ配給し、蓮沼剛が突破してみせた。蓮沼は十分にえぐったところでグラウンダーの速いクロスを供給する。一度はホンダロックの守備にブロックをされてしまったが、こぼれ球が詰めていた福士徳文の元へと転がっていった。福士はそのまま足を振りぬいてゴールネットを揺らした。ホンダロックが仕掛けた攻撃の裏を突く形でジェフリザーブズが先制した。

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ジェフリザーブズが更に2点を連続で追加

 勢いに乗るジェフリザーブズと動揺を隠せないホンダロック。ジェフリザーブズは更に2点を追加する。後半15分、左サイドでFKを獲得するとキッカーの蓮沼剛がゴール前へボールを放り込む。このときホンダロックは明らかに足が止まっていたのが分かった。マークを振り切っていた福士が頭で丁寧に合わせて2点目をあげた。

 後半16分にもショートカウンターで左サイドを突破する。鳥養祐矢が左サイドでボールを受けて前進すると、前に走りこんでいた安川洋介へ一旦ボールを預ける。安川はDFと競りながらヒールで再びボールを鳥養の前へと配給した。鳥養祐矢はそのままゴールキーパーと一対一の局面を迎えると、それを簡単に沈めてみせた。

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 ジェフリザーブズが隙を逃さず立て続けにゴールを決めた。ホンダロックは1点でも返そうと重心を高くしたまま基本に忠実に楔のパスを配給し続けた。しかしジェフは徹底的にターゲットマンを潰してチャンスを与えなかった。ホンダロックの攻撃を難なくしのぎきったジェフリザーブズが今期2回目となる勝利を飾った。

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サッカーの楽しみ方

 オランダ戦の敗戦を理由に街中で騒いでいる「サポーター」の様子がニュースで取りざたされていた。まて、そいつらはサポーターじゃない。本気で応援していたなら敗戦後に街中で暴れるだけの元気は絶対に残らない。

 サポーター論はともかく、FIFAワールドカップでは連日熱い戦いが繰り広げられている。対して「ジェフリザーブズvsホンダロック」は非常に牧歌的な雰囲気の中で行われていた。もちろんピッチの上では真剣勝負が繰り広げられている。声を張り上げている両サポーターも真剣だ。しかし中立の私が昨日の南北多摩合戦の様に食い入るように見る必要はない。どちらかといえば手製のサンドイッチでもつまみながらのんびり眺めるのが相応しい試合だった。熱狂するだけがサッカーの楽しみではない。目の前にあるサッカーを自由に楽しむ事こそがサッカーの楽しみ方なのだ。そんな単純なことを確認した試合だった。

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