Y.S.C.C.vsヴェルフェたかはら那須:観戦レポート

関東1部頂上決戦

 2008年のFC町田ゼルビア、2009年の日立栃木ウーヴァSCとここ近年JFLチームを輩出し続けている関東リーグ。日本最大の都市圏にある地域とだけあって登録チーム数は全国一であり、それゆえに優秀なチームが多い。また全ての都県にJリーグチームが在るゆえにサッカーの文化がかなり定着している地域でもある。日本のサッカーをリードする関東地域の関東リーグ1部、その頂上を決する一戦がニッパツ三ツ沢球技場で行われた。首位Y.S.C.C.が勝ち点差1でそれを追う2位のヴェルフェたかはら那須をホームに迎えた。

ここからJリーグ-YSCCvs那須

攻めるY.S.C.C.、守るヴェルフェたかはら那須

 前半にペースを握ったのはY.S.C.C.だった。Y.S.C.C.が一方的に攻め続けたゲームだったといえる。Y.S.C.C.は最終ラインでボールをしっかりつないでキープをすると、サイドの高い位置へと放り込む。サイドの高い位置で基点を作るとそこから素早く細かく単純にボールをまわしてゴールに迫った。

 一方のヴェルフェたかはら那須Y.S.C.C.の攻撃を引いた守備で食い止め続け、なかなか攻めなかった。時折カウンターで応戦するも、厚みのない攻撃はことごとく跳ね返される。それでも前半30分には左サイドにボールを収めると、丁寧にパスを繋いで突破し最後は高橋祐樹がGKと一対一のシーンを迎えた。このチャンスは素早く対応したY.S.C.C.小澤光のクリアにあってしまい、最初の絶好機を逃した。

ここからJリーグ-YSCCvs那須

狙い通りの先制点

 攻めるY.S.C.C.と守るヴェルフェたかはら那須。意地の見せ合いに決着を付けたのはY.S.C.C.だった。Y.S.C.C.は前半42分に寺田洋介がPA内右でボールをキープして相手守備陣の注意をひきつける。寺田はGKを十分に引き付けてから中央に折り返すと、構えていた小笹健二は簡単にボールをゴールに放り込んだ。Y.S.C.C.は前半の攻めの時間帯に的確に先制点を奪ってみせた。

ここからJリーグ-YSCCvs那須
ここからJリーグ-YSCCvs那須

 強豪ひしめく関東リーグの頂上決戦らしい戦いを見せた前半戦。後半はどんな展開が待っているのかと私は心を躍らせた。ところが、そこに繰り広げられたのは前半の戦いぶりからは全く想像がつかない展開だった。

壊れた後半

 事件は後半5分に起こった。PA内に進入したY.S.C.C.の寺田洋介が高橋祐樹に倒されてしまう。判定は高橋祐樹のファウルでY.S.C.C.にPKが与えられた。かなり微妙な判定だったが、ヴェルフェたかはら那須の選手が抗議をしたところで判定が覆るはずがない。寺田洋介はペナルティスポットにボールをセットすると、これを難なく得点とした。

ここからJリーグ-YSCCvs那須
ここからJリーグ-YSCCvs那須
ここからJリーグ-YSCCvs那須

 1点差を争うと思われた試合に2点差がついた。勝てば首位と臨んだであろうヴェルフェたかはら那須はこれ以上ない逆境に立たされてしまった。自体はさらに悪化する。焦りに暑さが積を成したか、後半10分にはヴェルフェたかはら那須の高橋祐樹がラフプレーで2枚目の警告を受けて退場してしまった。ヴェルフェたかはら那須はなんと2点のビハインドを負った状態で一人少なくなってしまったのだ。逆境に立ったからこそひとつ踏ん張りを利かせたかった。ところがヴェルフェたかはら那須の選手はそこまで強靭な精神力を持ち合せてなかったようだ。

Y.S.C.C.ゴールショウへようこそ

 後半16分、右サイドを起点にショートカウンターを仕掛けたY.S.C.C.はパス1本で松田康佑が左サイドを抜け出して3点目を叩き込む。もはやヴェルフェたかはら那須に反撃をするだけの戦意はなかった。動かないヴェルフェたかはら那須をサンドバッグにしてY.S.C.C.が得点を重ね続けた。

ここからJリーグ-YSCCvs那須

 後半33分、福井和基がPA内でボールを受けると、振り向こうとしたところを渡邉俊佑に倒されてPKを獲得する。このPKは福井和基が丁寧に放り込んで4点目とした。

ここからJリーグ-YSCCvs那須
ここからJリーグ-YSCCvs那須

 後半42分、石川健太が右サイドを深くえぐって折り返すと、中央に走りこんでいた小澤光がボールを無人のゴールに叩き込んだ。

ここからJリーグ-YSCCvs那須
ここからJリーグ-YSCCvs那須

 後半43分、カウンターから中村竜也がフリーで抜け出して6点目をあげた。

ここからJリーグ-YSCCvs那須
ここからJリーグ-YSCCvs那須

大勝でY.S.C.C.が天王山を制して優勝へ大きく前進

 もはや試合としては崩壊していた。サポーターの「オーレ!」という掛け声とともに余裕を持ってボールを回すY.S.C.C.。ただただ振り回されるヴェルフェたかはら那須ヴェルフェたかはら那須の戦意は時間とともにゼロに漸近していった。結局、彼らの攻撃が気持ちも人数も余裕を持って守るY.S.C.C.の守備を崩すことはなかった。6点もの差をつけたY.S.C.C.が天王山を制し、関東リーグ優勝へ大きく前進した。

ここからJリーグ-YSCCvs那須
関連ニュース
関連試合
関連レポート

検索

Twitter

Facebook