横浜GSFCコブラvsS.C.相模原:観戦レポート

今季初ホームゲーム

 ゼロックススーパーカップは鹿島アントラーズがPK戦を制してシーズン最初のビッグタイトルを手に入れた。Jリーグ開幕まで1週間を切り、春の訪れを感じる時期となるはず。この日の神奈川県は朝から雨が降り続き、春の対義語となるような冷たい空気が漂っていた。S.C.相模原のホームスタジアムとなる相模原市麻溝公園競技場も例外ではない。神奈川県社会人サッカー選手権大会決勝トーナメント第3回戦。S.C.相模原は超満員のサッカーフェスタ以来となる公式戦今季初ホームゲーム。対戦相手の横浜GSFCコブラはS.C.相模原と同じ神奈川県1部に所属する横浜市のクラブチームとなる。シーズン最初のホームゲームはあいにくの気候の中で行われた。

ここからJリーグ-相模原

スロースタートからあっさり奪った先制点

 ゆっくりとした立ち上がりだった。前回の2回戦では開始直後から果敢にゴールを狙っていったS.C.相模原だったが、この日は開始から低い位置で繋いでいた。果敢にボールを追ってくる横浜GSFCコブラを軽くあしらうようにボールをつなぎ、攻撃の機会を待つ。それでも先制したのは開始9分だった。S.C.相模原は右サイドから攻撃を組み立てると、十分に侵入しないまま中央へ展開する。中央PA前でボールを受けた坂井洋平は丁寧にゴール右隅を狙っって左足を振りぬく。丁寧に放たれたシュートはゴールキーパーの手をすり抜けてゴール右隅に収まった。

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封じられた2トップ

 この日のS.C.相模原は様子がおかしかった。攻撃はサイドに張り付いたままで大きな展開を見せることなく、流動的でまるで迫力がない。守備に関しては連携が乱れることが多く、横浜GSFCコブラのカウンターに何度も冷や汗をかいた。数的不利な状況を何度作られたことだろうか。随所で本来のキレが見られることがなく、もどかしい試合となってしまっていた。

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 原因を一つ上げるならそれは斎藤将基と船越優蔵が完全に封じられていたことだ。本来ならばこの2人がターゲットとなってボールを受けることでS.C.相模原の攻撃が機能する。この日はS.C.相模原のエンジンともいえる2人が徹底的なマークにあってしまい、最後まで仕事をさせてもらえなかった。この試合のS.C.相模原は攻撃が機能しない状況でいかに得点を取るかが課題となった。一つの答えは先制点で示したミドルシュートだった。

 前半27分にS.C.相模原が出した2つ目の答えを出す。左サイド、フリーの状態でボールを受けた井上要は余裕をもってセンタリングを上げる。中央では遠めの位置で2トップが構えていたが、合わせたのはニアに走りこんだ吉岡航平だった。徹底マークを逆手に取る基本的な答えではあったが、難しい試合でS.C.相模原は前半で2点の先行に成功する。

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逃げ切った後半

 なんとももどかしい前半を過ごしてしまったS.C.相模原だったが、後半はきちんと立てなおした上で臨んだ。前半と明らかに違ったのはDFラインだった。4バックが乱れることなく列をなし、横浜GSFCコブラのカウンターを許さない。ロングボールでDFラインを突破されることはあったが、GKと連携して決定機は決して与えなかった。

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 大人しくなった守備と引き換えに迫力のある攻撃は最後まで見られなかった。引いた相手に得点するという課題が見えたこと、それを克服するヒントを実戦の中で得たことが今回の収穫となる。全国の実力者と当たる前に全ての課題に回答を突きつけておきたい。S.C.相模原は前半の2得点を守りきって次のステージに駒を進めた。

横浜GSFCコブラ 0-2
(0-2)
S.C.相模原
前半9分10坂井洋平
前半27分15吉岡航平

見え始めた壁

 どちらが勝つかはサッカーの神様こそが知る。数値では表せられないサッカーの常識はどの世界でも当てはまる。もちろん全社の神奈川県予選とて変わりはない。一度も負けられないトーナメントを勝ち上がらないといけない難しさよ。Jリーグ準加盟S.C.相模原のJFL昇格への道はまだまだ果てしない。

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