FC刈谷vsガイナーレ鳥取:観戦レポート

ようこそ、FC刈谷復活劇へ

 フットボールの醍醐味はジャイアントリキングにあり。サッカーは本来の実力に相反して起こりうる大物食いが起こりやすい競技といわれている。それゆえ、人々はどんな相手が前に立ちはだかろうとスタジアムに足を運び、愛するチームの勝利を求める。17位のFC刈谷が3位のガイナーレ鳥取に挑んだ。

 試合は思わぬ展開を迎える。前半にガイナーレ鳥取は加藤秀典がPA内でFC刈谷のFW中山康弘を倒してPKを与えてしまう。FC刈谷はこれを日下がきっちりと決めて先制。まさかの先制ゴールで会場がどよめく。そしてこのゴールが、続くゴールラッシュへの布石になるとは誰が想像しただろうか。

FC刈谷 4-2
(4-1)
ガイナーレ鳥取
前半24分10日下大資
前半31分18車東訓
前半40分32松元亮仁
前半43分2斉藤啓貴
前半44分14吉野智行
後半28分26橋内優也
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前半4得点のFC刈谷ガイナーレ鳥取を下す

 先制したFC刈谷は続く34分には右サイドでボールを奪うと前線で張っていたFW車東訓を確認して絶妙なフィードを送る。すると、車東訓はこれを受けて鳥取のDF人を背負いながら冷静に決めて突き放す。40分にはCKのチャンスから一度は跳ね返されるも、2度目に上げたクロスに対して走りこんだ松元亮仁がニアサイドで豪快に合わせて3点目を上げ、43分には右サイドPA前で得たFKを斉藤啓貴が鋭い弾道でゴール右上に叩き込んだ。だれがこの展開を予想できただろうか。17位のFC刈谷が3位のガイナーレ鳥取を相手に大量4得点のリードを奪うことに成功した。

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鳥取の反撃遅し・・多すぎた4失点

 諦めないガイナーレ鳥取が直後の44分に釜田佳吾の左サイドのクロスからキャプテン吉野智行の得点で1点を返し、反撃を宣言したところで前半を終えた。

 後半はセーフティリードを得たFC刈谷が守備に回ることで試合を完全に膠着させる。攻めるガイナーレ鳥取、守るFC刈谷。何としてでも覆したいガイナーレ鳥取は狂ったように攻撃を仕掛け続けるが、後半28分の橋内優也の得点が精一杯だった。ガイナーレ鳥取FC刈谷に今期ホーム初勝利となる金星を献上してしまった。

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取り戻した勝者のメンタリティ

 昨年の順位は8位。終盤まで横河武蔵野FC流通経済大学と上位争いをしたチームであったので、決して元々弱いチームではなかった。ではなぜ今期のFC刈谷は低迷してしまっているのか。・・と言われても、今期の試合はあまり観ていないので回答しかねる。唯一観戦した、7月のニューウェーブ北九州戦を判断材料にするならば、その原因は「自信喪失」にあると感じていた。その試合では枠にいかないシュートに腰がひけたプレーを目の当たりにしており、結果としてニューウェーブ北九州に力負けした。

 今日のFC刈谷は違った。プレス一つにしても冷静で思い切りがよく、仕掛けることに関してはもう少し積極的でよかったとは思うが、一つ一つのプレーに自信が満ちており頼もしかった。「早いプレスで奪って、長身の車東訓をポストに使ったショートカウンター」という簡単な戦術がチームに確立していたというのも大きいだろう。降格圏内に沈むFC刈谷にとって今日の試合は必ず転機になる。FC刈谷は復活する。まだ対戦を残しているチームは注意されたし。

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取られるべくして取られた+3失点

 今日の敗因は先制されたあとの戦い方にあると指摘する。ガイナーレ鳥取はPKから1点を献上した後、焦って前がかりになった。「下位を相手にリードを奪われた」という負のメンタリティがあったのかもしれない。焦って全体を押し上げた結果、守備を手薄にしたことで勢いに乗るFC刈谷に畳み込まれたのが2点目、完全に勢いに押されたのが3点目。4点目は相手を褒めるしかないゴールではあったが、言い訳にしかならない。要するに自滅だ。PKでの失点に焦ることなく後半勝負の戦い方を選択するべきだった。試合を読める百戦錬磨のベテランの存在が・・あったと思うのだが・・。

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昇格に赤信号!ガイナーレ鳥取はもう勝てない?

 今日の試合を見るかぎりではあるが、ガイナーレ鳥取はかなり危機感を持たなければいけない。というのも、阿部・ハメド・奥山という攻撃の基点3人を徹底マークすることでガイナーレ鳥取の攻撃は死ぬと言うことが証明されてしまったからだ。そしてガイナーレ鳥取はその状況を打開することが出来なかった。それを残留争いをしているチームにされてしまったのが問題だ。こういう言い方はあまりよくないかもしれないが、ガイナーレ鳥取の攻撃はFC刈谷がおさえられるのならばJFLのどのチームにも抑えられることになる。戦術に変化を起こさない限り今期はもう勝てないと思ったほうがいいかもしれない。

 それでも2点取ったことをポジティブにとらえることもできるが、4点リードして気を抜いたFC刈谷の隙を突いた1点と、退場者を出して混乱しているFC刈谷から奪った1点であることは忘れてはいけない。

 観戦レポートに主観を交えるのは主義に反するが、私自身、今日の試合を見て絶望している。ガイナーレ鳥取のサポーターはもちろん、選手やスタッフ、ガイナーレ鳥取に関わる全ての人の絶望は計り知れない。しかし、まだ十分に可能性は残っている。ガイナーレ鳥取は最終節の最後の最後まで順位がどうなるかと言うのは十分に知っているはずだ。下を向いている時間はない!今すぐ立て直せ、ガイナーレ鳥取

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